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コメントありがとうございます。私も同じく、原子力工学や核物理学については専門家ではなく、あくまで素人が勝手に考えた内容を日記として書いております。
「どろどろ」の話ですが、東電発表の資料によると [tepco.co.jp]、炉心はウランの融点1,100℃を超える2,800℃まで加熱したので、一時的にどろどろになったのは間違いないでしょう。ただ、現在では100度以下まで下がっているとのことなので、一応固体になっているはずです。でも、いったんどろどろになった核燃料がどこでどのような状態で固まっているのかはまだ分かっていません。海綿状なのか砂状なのか、小石状なのか、それとも一塊になっているのか...東電は「核燃料の大部分は炉内にある」と言っていますが、直接確認できたわけではありません。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111102-OYT1T00173.htm [yomiuri.co.jp]
2号機では、先月末から格納容器内のガスに含まれる放射性物質をフィルターで除去するシステムを稼働させており、キセノンは1日、このガスから検出された。検出濃度はキセノン133、キセノン135ともに1立方センチ当たり約10万分の1ベクレル。極微量のため、東電は再検査を日本原子力研究開発機構に依頼する。
で、10月末に2号機で格納容器内のガスに含まれる放射性物質を除去するシステムを設置して、内部に含まれる放射性物質を分析したところ、核分裂反応の際に生成されるキセノン133とキセノン135がわずかですが見つかったわけです。連鎖反応のレベルですが、キセノンが検出された直前にごく局部で核分裂反応が起きたのかもしれませんし、数週間前にもう少し大きいレベルで核分裂反応が起きて、そのときのキセノンが残っていたのかもしれません。キセノン133は半減期5日、キセノン135は半減期が9時間と異なりますので、半減期の長いキセノン133の比率が大きければより昔に、半減期の短いキセノン135の比率が大きければ最近になって小さいレベルの反応が起きたということになります。キセノンガスの分析が進めば、反応のレベルや時期が明らかになると思います。
いずれにせよ炉内の温度から推測する限りでは、通常の原発よりも遥かに小さいレベルの反応しか起きていないはずですが、それでも放置すると連鎖反応が加速してしまう恐れがあるので、ホウ酸水を注水して反応を抑制するしかない状態です。しかし日記に書いたとおり、ホウ酸水の注水もまた別のリスクを抱えているので、いつまでこの状態を保てるのを私は懸念しています。
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確かテレビで・・・ (スコア:0)
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Re:確かテレビで・・・ (スコア:1)
コメントありがとうございます。
私も同じく、原子力工学や核物理学については専門家ではなく、あくまで素人が勝手に考えた内容を日記として書いております。
「どろどろ」の話ですが、東電発表の資料によると [tepco.co.jp]、炉心はウランの融点1,100℃を超える2,800℃まで加熱したので、一時的にどろどろになったのは間違いないでしょう。ただ、現在では100度以下まで下がっているとのことなので、一応固体になっているはずです。でも、いったんどろどろになった核燃料がどこでどのような状態で固まっているのかはまだ分かっていません。海綿状なのか砂状なのか、小石状なのか、それとも一塊になっているのか...
東電は「核燃料の大部分は炉内にある」と言っていますが、直接確認できたわけではありません。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111102-OYT1T00173.htm [yomiuri.co.jp]
で、10月末に2号機で格納容器内のガスに含まれる放射性物質を除去するシステムを設置して、内部に含まれる放射性物質を分析したところ、核分裂反応の際に生成されるキセノン133とキセノン135がわずかですが見つかったわけです。
連鎖反応のレベルですが、キセノンが検出された直前にごく局部で核分裂反応が起きたのかもしれませんし、数週間前にもう少し大きいレベルで核分裂反応が起きて、そのときのキセノンが残っていたのかもしれません。
キセノン133は半減期5日、キセノン135は半減期が9時間と異なりますので、半減期の長いキセノン133の比率が大きければより昔に、半減期の短いキセノン135の比率が大きければ最近になって小さいレベルの反応が起きたということになります。キセノンガスの分析が進めば、反応のレベルや時期が明らかになると思います。
いずれにせよ炉内の温度から推測する限りでは、通常の原発よりも遥かに小さいレベルの反応しか起きていないはずですが、それでも放置すると連鎖反応が加速してしまう恐れがあるので、ホウ酸水を注水して反応を抑制するしかない状態です。
しかし日記に書いたとおり、ホウ酸水の注水もまた別のリスクを抱えているので、いつまでこの状態を保てるのを私は懸念しています。
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