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これ社員でも会社上層部や著名な著者のコネになると会社側は新入社員を下手に扱えないよね。それこそお客様扱いしないと直属の上司などのクビがとぶ。これは雇用目的ではなくて実は中間管理職のリストラ候補集めなのかもしれない。
フツーに考えて、そんなに有力な著者が大勢いるとは思えませんが。
ほとんどすべての著者は版元と対等か、版元の方が力があるでしょう。自分の論文を本にしてもらいたいと版元をハシゴする著者の方が圧倒的に多い。それに、対等な関係の著者から紹介された人材がダメダメだった場合、著者が恥を掻くことになってしまう。
縁故入社に対して、マスコミが作り上げたステレオタイプなイメージを持っている人が多すぎると思う。
それと、著名出版社でも、大手メーカーに比べると事業規模、従業員数ともに一桁、二桁小さかったりするから、新入社員は数人。だから、縁故は普通のこと。
なぜ縁故採用がダメだといわれるか、それは組織が大きくなってくると縁故採用は弊害が大きいからです。
漢代には郷挙里選という、地元の有力者が中央政界に「推薦」という形で採用を促すシステムをとっていました。しかるに、後漢末期ではこのシステムは人事を私物化する豪族たちの食い物にになり、遂には皇帝本人が売官をするほど腐敗が進みました。つまり、この場合、推薦者は実質的な試験官を兼ねているわけで、その推薦者は被推薦者に対して絶大な権力を手にするようになります。会社にとってのデメリットは、入社する前からすでにどっぷりと社内閥に浸っていること、推薦された人は推薦者に金品やその他のサービス(枕営業など)を提供しなくてはならないことです。たとえ厳しい罰則を設けていてもこれらの弊害を防止することができないのは、歴史が証明しています。
例えば、そこにメスを入れたのが曹操であり、その後継者の曹丕です(九品中正法)。あまりにも腐敗していた豪族たちから推薦者としての役割をとりあげ、今度は中正官という別の推薦者を役人として設置しました。しかし、この推薦者たちも魏から晋へと至る過程において貴族化し、郷挙里選のころとほとんど同じ弊害があらわれるようになります。そして、この不具合を遂に取り除くことに成功したのが隋から始まる科挙、すなわち試験による選抜です。爾来「人事は一見不合理に見えても試験で決めろ」というのは大きな組織を運営するにあたっての不文律として二千年近く受け継がれてきた知恵です。
とはいえ、日本の企業全体がこの風習に染まってしまうと問題ですが、岩波書店はそこまで影響力がある、と言い切れるのようなものではありません。ですから、岩波がどのような末路を辿るのかは興味が尽きないところですので、ぜひ頑張って歴史の一ページとして名を刻んでもらいたいものです。
専門書の校正できる人材を著者に推薦してもらうのが狙いだと読みましたがどうでしょう?岩波の出版物を見る限り、有力な著者がコネをごり押しというより、著者の専門分野に詳しい人材を(自分の著書の品質あげるべく)推薦するというケースが思い浮かぶので。
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コネコネ (スコア:0)
これ社員でも会社上層部や著名な著者のコネになると会社側は
新入社員を下手に扱えないよね。それこそお客様扱いしないと直属の上司などのクビがとぶ。
これは雇用目的ではなくて実は中間管理職のリストラ候補集めなのかもしれない。
有力な著者がそんなにたくさん? (スコア:2)
フツーに考えて、そんなに有力な著者が大勢いるとは思えませんが。
ほとんどすべての著者は版元と対等か、版元の方が力があるでしょう。自分の論文を本にしてもらいたいと版元をハシゴする著者の方が圧倒的に多い。
それに、対等な関係の著者から紹介された人材がダメダメだった場合、著者が恥を掻くことになってしまう。
縁故入社に対して、マスコミが作り上げたステレオタイプなイメージを持っている人が多すぎると思う。
それと、著名出版社でも、大手メーカーに比べると事業規模、従業員数ともに一桁、二桁小さかったりするから、新入社員は数人。だから、縁故は普通のこと。
Re:有力な著者がそんなにたくさん? (スコア:4, 参考になる)
なぜ縁故採用がダメだといわれるか、それは組織が大きくなってくると縁故採用は弊害が大きいからです。
漢代には郷挙里選という、地元の有力者が中央政界に「推薦」という形で採用を促すシステムをとっていました。しかるに、後漢末期ではこのシステムは人事を私物化する豪族たちの食い物にになり、遂には皇帝本人が売官をするほど腐敗が進みました。つまり、この場合、推薦者は実質的な試験官を兼ねているわけで、その推薦者は被推薦者に対して絶大な権力を手にするようになります。会社にとってのデメリットは、入社する前からすでにどっぷりと社内閥に浸っていること、推薦された人は推薦者に金品やその他のサービス(枕営業など)を提供しなくてはならないことです。たとえ厳しい罰則を設けていてもこれらの弊害を防止することができないのは、歴史が証明しています。
例えば、そこにメスを入れたのが曹操であり、その後継者の曹丕です(九品中正法)。あまりにも腐敗していた豪族たちから推薦者としての役割をとりあげ、今度は中正官という別の推薦者を役人として設置しました。しかし、この推薦者たちも魏から晋へと至る過程において貴族化し、郷挙里選のころとほとんど同じ弊害があらわれるようになります。そして、この不具合を遂に取り除くことに成功したのが隋から始まる科挙、すなわち試験による選抜です。爾来「人事は一見不合理に見えても試験で決めろ」というのは大きな組織を運営するにあたっての不文律として二千年近く受け継がれてきた知恵です。
とはいえ、日本の企業全体がこの風習に染まってしまうと問題ですが、岩波書店はそこまで影響力がある、と言い切れるのようなものではありません。ですから、岩波がどのような末路を辿るのかは興味が尽きないところですので、ぜひ頑張って歴史の一ページとして名を刻んでもらいたいものです。
Re: (スコア:0)
政府の中でも軍隊なんかは戦争つー外部テストで是正されるから試験秀才取っても意味ない部署だよね。ハンモックナンバー至上主義の旧日本軍とか良い例。
Re:有力な著者がそんなにたくさん? (スコア:2)
専門書の校正できる人材を著者に推薦してもらうのが狙いだと読みましたがどうでしょう?
岩波の出版物を見る限り、有力な著者がコネをごり押しというより、著者の専門分野に詳しい人材を(自分の著書の品質あげるべく)推薦するというケースが思い浮かぶので。