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ストックオプションによる従業員の引き止めが目的であったなら一時の大幅な株価上昇は逆効果で、安定して継続した株価上昇こそが有効のはずですが。ストックオプションで発行した分の株式を会社が市場で買い戻すのは希薄化への対抗策として当たり前のことだし、事実上ボーナスを市場を通じて払っていることになります。有り余る保有現金を投資する対象が今のところ見当たらないというか、世界経済の方向性が見えるまで少し様子見しつつ株価維持ということなのではないかと思いましたが。
>事実上ボーナスを市場を通じて払っていることになります。
従業員が株主の場合、従業員に利益を還元する方法は、ボーナス、配当、自社株買いという選択肢がある。そのいずれを選択するかという問題でしょう。
ボーナスや配当金であれば、うけとった現金をアップル株に再投資しない限り、その場限りの報酬になる。言い換えれば、その時点で一部を利益確定することになる。自社株買いでは、所有する株式の株価が上昇するだけだから、従業員が株式を売却するまでは利益確定しない。
現金ではなくストックオプションを与える意味は、会社のリスクと将来性を従業員に与えることで、会社を儲からせること自体を従業員のインセンティブにすることにある。また、所得税が法人税を超えない範囲で従業員に給与を支払い、残りをストックオプションにすれば、税金の支払いを先送りしたり、節税したりすることができる。これが、ストックオプションによる従業員の引き止め効果だ。
ストックオプションの効果を最大限持続させるには、現金をただちに個人に移転しない自社株買いを選択するのが正しい。(もちろん、自社株買いの直後にその効果分を綺麗に現金化させたならば、ボーナスと一緒だけれど、そんなことをする従業員はいないし、そもそも自社株買いの可能性が報道された段階から株価に織込まれ始めるから、自社株買いの効果だけを綺麗に切り取ることは不可能だ。)厳密には、自社株買い自体が「ストックオプションによる従業員の引き止め」であるわけではなく、ストックオプションによる従業員の引き止め効果を持続しながら、利益を従業員に還元する方法が自社株買いであるというほうが正しいかもしれない。
自社株買いでは、所有する株式の株価が上昇するだけだから、
自社株買いって株が示す会社の資産価値を、保有する現金資産を使って市場に返却するって行為ですよね。 買い取った株数だけ市場を流通する株は減るけど、その分だけその会社の価値は落ちているはずで、差し引き0になって株価は変わらないのが理論的な気がしますが、上昇するというのが不思議です。
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ
日経らしくないなあ (スコア:0)
ストックオプションによる従業員の引き止めが目的であったなら一時の大幅な株価上昇は逆効果で、安定して継続した株価上昇こそが有効のはずですが。
ストックオプションで発行した分の株式を会社が市場で買い戻すのは希薄化への対抗策として当たり前のことだし、事実上ボーナスを市場を通じて払っていることになります。
有り余る保有現金を投資する対象が今のところ見当たらないというか、世界経済の方向性が見えるまで少し様子見しつつ株価維持ということなのではないかと思いましたが。
Re:日経らしくないなあ (スコア:3)
>事実上ボーナスを市場を通じて払っていることになります。
従業員が株主の場合、従業員に利益を還元する方法は、ボーナス、配当、自社株買いという選択肢がある。そのいずれを選択するかという問題でしょう。
ボーナスや配当金であれば、うけとった現金をアップル株に再投資しない限り、その場限りの報酬になる。言い換えれば、その時点で一部を利益確定することになる。自社株買いでは、所有する株式の株価が上昇するだけだから、従業員が株式を売却するまでは利益確定しない。
現金ではなくストックオプションを与える意味は、会社のリスクと将来性を従業員に与えることで、会社を儲からせること自体を従業員のインセンティブにすることにある。また、所得税が法人税を超えない範囲で従業員に給与を支払い、残りをストックオプションにすれば、税金の支払いを先送りしたり、節税したりすることができる。これが、ストックオプションによる従業員の引き止め効果だ。
ストックオプションの効果を最大限持続させるには、現金をただちに個人に移転しない自社株買いを選択するのが正しい。(もちろん、自社株買いの直後にその効果分を綺麗に現金化させたならば、ボーナスと一緒だけれど、そんなことをする従業員はいないし、そもそも自社株買いの可能性が報道された段階から株価に織込まれ始めるから、自社株買いの効果だけを綺麗に切り取ることは不可能だ。)厳密には、自社株買い自体が「ストックオプションによる従業員の引き止め」であるわけではなく、ストックオプションによる従業員の引き止め効果を持続しながら、利益を従業員に還元する方法が自社株買いであるというほうが正しいかもしれない。
Re:日経らしくないなあ (スコア:1)
自社株買いでは、所有する株式の株価が上昇するだけだから、
自社株買いって株が示す会社の資産価値を、保有する現金資産を使って市場に返却するって行為ですよね。
買い取った株数だけ市場を流通する株は減るけど、その分だけその会社の価値は落ちているはずで、差し引き0になって株価は変わらないのが理論的な気がしますが、上昇するというのが不思議です。
Re: (スコア:0)
だから。将来に稼ぐ価値に貢献しない分の現金で自社株を買う分には、将来の価値を減らさず1株あたりの将来の価値を上げられる。