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米裁判所、円周率から作ったメロディーに著作権は認められないと裁定」記事へのコメント

  • by fareast (45345) on 2012年03月24日 21時45分 (#2122930) 日記
    以下は著作権に関する議論でないことを先にお断りしておく。

    円周率の小数部分の各数字の出現比率は意外なほど偏っていない。10進法で表すと0から9がほぼ10%ずつの割合で出現する。参考 [livedoor.biz](あんまり良い資料が見つからなかった)
    かといって正規数 [wikipedia.org]であるとの証明もなされていないので、例えば1京桁以上調べるととたんに偏り出すという可能性もないわけではないが、現在までに計算された約10兆桁に偏りは見つかっていないようだ。したがって、円周率の各数字はほぼランダムに出現すると考えられる。

    この作曲のアイデアを思いついたこの人たちはもしかしたら自然の中に潜む数学の美しさを音楽として表現しようとしたのかもしれないが、残念ながらこの曲の音の配列には鍵盤をでたらめに叩いた以上の意味はないだろう。

    だいたい10進法が人間の手の指が10本である都合で設定されたものだし、音階も人間の都合で選ばれたものに過ぎない。せめて現代音楽が12平均律 [wikipedia.org]を用いるのにあわせて12進法に変換するのかと思いきや、単に10進法を使っている点も一貫性に欠け、数学的にも音楽的にも美しさに欠ける。たとえ円周率が何らかの偏りをもっていたとしても、この方法では数学的な美しさが台なしになってしまう。もし偶然それっぽい音楽が作曲されているとしても、それは本当にただの偶然に過ぎず、円周率の数学的意味がもたらした美しさではない。原告は裁判を起こしてまでこの音楽に固執するだけの価値はないと思うのだが……やっぱり自分が先に思いついた!と主張したくなるものなんだろうな。
    • by Anonymous Coward

      それをどうやって音楽として成立させるかが腕の見せ所なわけですが

Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs

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