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ハッカーとクラッカーは違うとかそういう話?
「ハッカー」は「熟練した技術者」のような意味を持つので、「技術力不足のハッカー」というのは「トンカツがのっていないカツ丼」のような言い回しになり、「それって玉子丼じゃないのか?」というツッコミを入れているのである。
wikipedia:「ハッカー (hacker) とはコンピュータや電気回路一般について常人より深い技術的知識を持ち、その知識を利用して技術的な課題をクリア(なかったことに)する人々のこと。」
「Hacker とは何か」と言ったら、個人的には山形さんのサイト [cruel.org]が参考になるなぁ。
そっから引用すると...
Hackというのは、そもそも基本は鉈や斧やまさかりや山刀で切る、裁ち落とす、というイメージのことばなんだ。すずきさんがあげている「 hack through the jungle」というのは、まさに鉈でジャングルを切り拓きながら進むイメージ。そして鉈で切るというのは、決して細やかな作業じゃないよね。ガシガシ叩き切るんだもん。だから hack というのはつまり、大ざっぱな作業という意味なんだ。必ずしもいい意味じゃない。「雑な仕事だ」と業者に文句をいうとき「あんな hack じゃ困るんだよ」てな言い方をする。でも、いい意味で使うときには、大ざっぱでもちゃんと必要な役にはたつことをする、という話。何か道具や家具をつくるときに、細かくノミやカンナやヤスリで仕上げなんかしないで、鉈でちょいちょいと刻んで手早くラフなものを作って、でもそれだってちゃーんと使えます、という話。最小限の努力で要求をきれいにクリアするものをつくりあげる、という感じ。そしてそれが、いかにもハッカーっぽいってこともわかると思う。「ハッカーは、正しいことを雑にやる。スーツどもは、まちがったことを綿密にやる」という格言のようなものがあるけれど、まさにこの「正しいことを雑に」が hack ってことなの。(snip)「hurd はいいハックだ」と言えば喜ぶだろう。でもカーネギー・メロン大に行って「いやあ、Mach はすごい hack ですね」と言ったら、いい顔はされないかもしれない。あれはそんなお手軽なものじゃない。大きい、ややこしい、繊細、手間たくさん、だもんね。それに向かって「 hack だ」というのは、下手すると「手抜きで雑」という罵倒にとられかねない。商業ソフトに hack という称号をたてまつるのは、ほぼ確実に悪口だ。「Windows NT はなかなかの hack ですねえ、カトラーさん」と言うのは、「おいカトラーさん、なんで NT はあんな出来の悪い急ごしらえの寄せ集めみたいな代物になっちゃってるの?」って意味だから、マジで殴られるよ
Hackというのは、そもそも基本は鉈や斧やまさかりや山刀で切る、裁ち落とす、というイメージのことばなんだ。すずきさんがあげている「 hack through the jungle」というのは、まさに鉈でジャングルを切り拓きながら進むイメージ。
そして鉈で切るというのは、決して細やかな作業じゃないよね。ガシガシ叩き切るんだもん。だから hack というのはつまり、大ざっぱな作業という意味なんだ。必ずしもいい意味じゃない。「雑な仕事だ」と業者に文句をいうとき「あんな hack じゃ困るんだよ」てな言い方をする。でも、いい意味で使うときには、大ざっぱでもちゃんと必要な役にはたつことをする、という話。何か道具や家具をつくるときに、細かくノミやカンナやヤスリで仕上げなんかしないで、鉈でちょいちょいと刻んで手早くラフなものを作って、でもそれだってちゃーんと使えます、という話。最小限の努力で要求をきれいにクリアするものをつくりあげる、という感じ。そしてそれが、いかにもハッカーっぽいってこともわかると思う。「ハッカーは、正しいことを雑にやる。スーツどもは、まちがったことを綿密にやる」という格言のようなものがあるけれど、まさにこの「正しいことを雑に」が hack ってことなの。
(snip)
「hurd はいいハックだ」と言えば喜ぶだろう。でもカーネギー・メロン大に行って「いやあ、Mach はすごい hack ですね」と言ったら、いい顔はされないかもしれない。あれはそんなお手軽なものじゃない。大きい、ややこしい、繊細、手間たくさん、だもんね。それに向かって「 hack だ」というのは、下手すると「手抜きで雑」という罵倒にとられかねない。商業ソフトに hack という称号をたてまつるのは、ほぼ確実に悪口だ。「Windows NT はなかなかの hack ですねえ、カトラーさん」と言うのは、「おいカトラーさん、なんで NT はあんな出来の悪い急ごしらえの寄せ集めみたいな代物になっちゃってるの?」って意味だから、マジで殴られるよ
っていうことだと、「熟練した技術者」ってのもちょっとだけニュアンス違うかなーって感じがする。結果的にザクザク作れるってのは熟練してるからなんだろうけど。
どっちかっていうと、「日本には、雑に作業をこなすやつは23万人もいる。そのうち、半分以上は技術力は足りなくて、単に雑なだけで良いハックにはなっていない」って意味なら通じるけど、元の文脈は「ハッカー=社員」っぽい意味で使ってそうな感じだし、しかも、半分なのに2万人とか、やっぱよくわかんないわ(^^;
もしかして、「更に」って言葉が足りてない?
うーん、ちょっとどうかなあ?
(自分にとって)未知の課題をこなしていくのは、まさにヤブを切り開く仕事に近いんですよ。切り開いた道は、確かに綺麗ではないかもしれないが、しかしケースバイケースで、そのハックでしか課題をこなせないことも多い。
カトラーがハックという言葉をど受け取るかはわからないけど、NTにせよMachにせよ、良いハックは良いハックなんですわ。それを実現するために必ずハックする必要があったはずだからです。
こういう感覚は10時間12時間、PCに張り付いてハックした経験がない人にはわかりにくいでしょうねー。コードを書き散らしながら、ああでもないこうでもないとヤブを切り開き、ついにやりたいことが実現できた、そのハックの喜びってのはね、ただ単に雑というのとは違うんだよなあ。経験がない山形氏のような評論家さんには分かってもらえんでしょう。
ハックというものがどういうものであるか、なんとなくわかりたい人は「ハッカーと蟻」(ルディ・ラッカー)を読んでみるといいと思います。この小説のハッカーの描写は、小説としては群を抜いてると思う。ハッカーがまさにヤブを切り開く姿が描写されてます。数学者のルディ・ラッカーは一時期Autodeskでプログラマやってたハッカーなので、リアルですよ。
(厳密さや細やかさが要求されるような)仕事の結果に対して「ハック」は適切ではない、ってことを言ってるるんだと思うけど。
>コードを書き散らしながら、ああでもないこうでもないとヤブを切り開き、ついにやりたいことが>実現できた、そのハックの喜びってのはね、ただ単に雑というのとは違うんだよなあ。仕事ではこの先こそが重要なんだよね。単に作るのではなく、その後、制作したものを綺麗にする必要がある。その後のメンテナンスを考えて整えなければならないものがたくさんある。
大雑把にヤブを切り開くのは良いんだけど、仕事ならその後の道の整備、舗装までしっかりやってないと「いい仕事」とは言えない。NTとかMachを「ハック」だと言うのは「切り開いたはいいけど、あたり一面に落ちてる樹の枝や葉っぱを片付けてない」ようなニュアンスの状況を指してるんじゃないかと。
「3分ハッキング」は元の意味に近い表現なんだな。
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである
クラッカー (スコア:0)
ハッカーとクラッカーは違うとかそういう話?
Re: (スコア:1)
「ハッカー」は「熟練した技術者」のような意味を持つので、「技術力不足のハッカー」というのは「トンカツがのっていないカツ丼」のような言い回しになり、「それって玉子丼じゃないのか?」というツッコミを入れているのである。
wikipedia:
「ハッカー (hacker) とはコンピュータや電気回路一般について常人より深い技術的知識を持ち、その知識を利用して技術的な課題をクリア(なかったことに)する人々のこと。」
Re:クラッカー (スコア:2)
「Hacker とは何か」と言ったら、個人的には山形さんのサイト [cruel.org]が参考になるなぁ。
そっから引用すると...
っていうことだと、「熟練した技術者」ってのもちょっとだけニュアンス違うかなーって感じがする。結果的にザクザク作れるってのは熟練してるからなんだろうけど。
どっちかっていうと、「日本には、雑に作業をこなすやつは23万人もいる。そのうち、半分以上は技術力は足りなくて、単に雑なだけで良いハックにはなっていない」って意味なら通じるけど、元の文脈は「ハッカー=社員」っぽい意味で使ってそうな感じだし、しかも、半分なのに2万人とか、やっぱよくわかんないわ(^^;
もしかして、「更に」って言葉が足りてない?
Re:クラッカー (スコア:2)
うーん、ちょっとどうかなあ?
(自分にとって)未知の課題をこなしていくのは、まさにヤブを切り開く仕事に近いんですよ。
切り開いた道は、確かに綺麗ではないかもしれないが、しかしケースバイケースで、そのハックでしか
課題をこなせないことも多い。
カトラーがハックという言葉をど受け取るかはわからないけど、NTにせよMachにせよ、良いハックは
良いハックなんですわ。それを実現するために必ずハックする必要があったはずだからです。
こういう感覚は10時間12時間、PCに張り付いてハックした経験がない人にはわかりにくいでしょうねー。
コードを書き散らしながら、ああでもないこうでもないとヤブを切り開き、ついにやりたいことが
実現できた、そのハックの喜びってのはね、ただ単に雑というのとは違うんだよなあ。
経験がない山形氏のような評論家さんには分かってもらえんでしょう。
ハックというものがどういうものであるか、なんとなくわかりたい人は「ハッカーと蟻」(ルディ・ラッカー)
を読んでみるといいと思います。この小説のハッカーの描写は、小説としては群を抜いてると思う。
ハッカーがまさにヤブを切り開く姿が描写されてます。
数学者のルディ・ラッカーは一時期Autodeskでプログラマやってたハッカーなので、リアルですよ。
Re: (スコア:0)
(厳密さや細やかさが要求されるような)仕事の結果に対して
「ハック」は適切ではない、ってことを言ってるるんだと思うけど。
>コードを書き散らしながら、ああでもないこうでもないとヤブを切り開き、ついにやりたいことが
>実現できた、そのハックの喜びってのはね、ただ単に雑というのとは違うんだよなあ。
仕事ではこの先こそが重要なんだよね。単に作るのではなく、
その後、制作したものを綺麗にする必要がある。
その後のメンテナンスを考えて整えなければならないものがたくさんある。
大雑把にヤブを切り開くのは良いんだけど、仕事ならその後の
道の整備、舗装までしっかりやってないと「いい仕事」とは言えない。
NTとかMachを「ハック」だと言うのは「切り開いたはいいけど、
あたり一面に落ちてる樹の枝や葉っぱを片付けてない」ようなニュアンスの
状況を指してるんじゃないかと。
Re: (スコア:0)
「3分ハッキング」は元の意味に近い表現なんだな。