by
Anonymous Coward
on 2012年12月20日 21時58分
(#2293984)
リンク先も読まない奴に叩かれてカワイソス ストーリータイトルもひどいが
> We propose that human intelligence is composed of multiple independent components > Each behavioral component is associated with a distinct functional brain network > The higher-order “g” factor is an artifact of tasks recruiting multiple networks > The components of intelligence dissociate when correlated with demographic variables
IQ の定義からして (スコア:1)
知能指数 (IQ) を「知能を数値化して標準偏差で表したもの」だとすると、ここでいう「10万人分のデータ」がどのような方式 [wikipedia.org]で測ったものにせよ、「既存の IQ の算出方式では知能を正しく測れない」というだけにすぎないのでは。
例えばウェクスラー成人知能検査 [wikipedia.org]では、「言語性」「動作性」の IQ を出すし、「言語理解」「知覚統合」「作動記憶」「処理速度」という群指数というものも計算する。確かに全検査 IQ という「一つの数値」も算出されるが、それも結果の一つにすぎない。
IQ の構成要素が複数あるというのは昔から当たり前のことで、言語能力、推論能力、短期記憶という3つの構成要素からなるという主張が正しいとしても、タイトルのような知能を数値化して標準偏差で表せないという結論には結びつかない。
結局、「学力というのはテストの合計点だけでは測れない」という主張に「だから各教科の点数も見るんだよね」と突っ込まれるのと同じように見えますが…
# 「スキャンによってそれは明らかになるはず」というのも前提として成り立つのかどうかピンとこないが。
Re:IQ の定義からして (スコア:4, 参考になる)
既にコメントで指摘されていますが,実際の論文を読むと全く違う印象になると思います.
日本ではメジャーではありませんが,アメリカではg factor [wikipedia.org]という数値が認知能力の
指標として用いられています.このg factorが不十分であるという認識はは共有されていますが,
ではどのような代替指標が適当かという議論は決着をみていません.
この論文は複数のテストを総合して,1つではなく3つの指標(短期記憶,推論能力,言語能力)
にまとめることがよいという提案をしているものです.
なぜこの3つを用いるかという理由がMRIを用いた脳の活動領域であり,多数の被験者のテストから
主成分分析によって導き出された計算結果ということです.
年齢による衰えが見られる指標,喫煙の影響が見られる指標,また政治的正しさのためか
ストーリーには書かれていませんが,性別や学歴による差がみられる指標が我々の経験的な
印象と近いことはある意味当然というか,著者らが意図したことで,そうであるからこれらの
指標が有用であると主張しているわけです.
「知能は単純な指標では測れない」という主張はまあ文学的にはよいのですが,そう思い込んで
立ち止まっていては科学の進歩はないわけで,適切な指標はあり得るのか,あるとしたらどの
ようなものかという問は科学者が挑戦する価値のあるものだと思います.
特定の認知能力に極端な違いが出ることがある種の疾患の判定基準になるわけですし.
kaho
Re:IQ の定義からして (スコア:2)
カルマ補正はモデでは無いと思ったが、「不当プラスモデ」でマイナスできるのか…
Re:IQ の定義からして (スコア:1)
リンク先も読まない奴に叩かれてカワイソス
ストーリータイトルもひどいが
> We propose that human intelligence is composed of multiple independent components
> Each behavioral component is associated with a distinct functional brain network
> The higher-order “g” factor is an artifact of tasks recruiting multiple networks
> The components of intelligence dissociate when correlated with demographic variables
Re:IQ の定義からして (スコア:2)
コメントする前に怪しい英語力で Summary は流しましたが(corecruiting って何?)、それが間違いとは書いたつもりはありません。独立した構成要素からなっていてもこの「ストーリー」タイトルのような結論にはならない、と書いたつもりです。読み返すと、ちゃんと「ストーリー」と書くべきだったとは思いますが。
とはいえ、母集団と比較するために総合評価としての IQ を算出することは、たとえ独立した要素が複雑に関係していたとしても不可能では無いと思いますが。
しかし、問題は数字をはじくことができるかどうかではなく、意味のある数字であるかどうか、典型的な実用性としては例えば「異常」を判定できるかどうかでしょう。だから、
Can the entire distribution of human intelligence be accounted for by just one general factor?
という問いもどうかと思います。
Re: (スコア:0)
> IQ の構成要素が複数あるというのは昔から当たり前のことで
実証研究を「当たり前」と軽んじてもらっては困ります
ましてや今回は脳の機能と直接的な対応を見出しているわけですから、当たり前というわけでもない
Re: (スコア:0)
あれ?
脳の機能との対応は今までわかっていませんでしたが、IQの構成要素が複数あるというのは当たり前でしたよ???
#あなたは知らなかったかもしれませんが
Re: (スコア:0)
> IQの構成要素が複数あるというのは当たり前でしたよ???
だからそれを実証した人がいないんですってば…
Re: (スコア:0)
IQと言いつつ違う方法で違うものを算出するものが複数あるのはなんで?
Re: (スコア:0)
実証も何も。
IQって人間が勝手に定義したものでしょ。
「これとこれとこれを見てIQという言葉でまとめよう」
と決めたものなんだから、
構成要素が複数なのは当たり前でしょ。
Re: (スコア:0)
言うまでもない当然の事柄を再定義するのってクソ面倒な哲学分野の作業だよね。
それが完了しているか否かに何の意味が
Re:IQ の定義からして (スコア:1)
IQの定義と知能の定義は違う。
知能は因子分析で複数の要素があると分かっていたが、IQ の定義は1次元尺度。(重箱の隅でごめん)
the.ACount