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「BOOKSCAN」のインタビューに応じた著名人に「出版広報センター」からお手紙が届く」記事へのコメント

  • 自炊代行業者の事業は著作権法上違法の可能性の高い事業である、奥村氏がブックスキャン事業の賛同者もしくは支援的な立場に見える、という「忠告」

    これは事実だから仕方が無いのでは。違法行為なのを分かっているのかという忠告はなんの問題も無いと思うし。インタビューに応えている人の中には、自分が違法業者の宣伝行為に利用されていると言う事を理解しているとは思えない人も多く見られる。
    そして理解しているであろうテクノロジー系のライターについては

    3) こっからは私の意見。「はい、そうですね」 以上。 ちなみに私は、インタビューの中では、見解を示しています。
    Munechika Nishida @mnishi41 4月4日 [twitter.com]

    これなんか完全に開き直りで酷いとしか言いようが無いよね。でなんでこんな風になったかというと

    (係争中の方がいることと、すべての著者・出版社が係争中であることはイコールじゃないので、「みんな揉めてますよ」的な書き方をされると、天の邪鬼な人間はちょっとカチンと来るよ、というのは本音)

    • 参考までに聞いてみたいのですが、

      これらが出てきたおかげで日本の電子書籍はかなりダメージを受けた

      というのは、具体的にどういう事象を指していますか?
      BOOKSCANをはじめとして、自炊代行業者は、依頼者所蔵の書籍の断裁・電子化を代行しているに過ぎません。
      紙の本が一冊この世から消え、電子化データが一つ出来上がる、それだけのことです。

      まさか、自炊業者や依頼者がスキャンしたデータをネットに流してるとかのことじゃないですよね?
      こちらは著作物の送信可能化権侵害ですから、(警察が本気出せば)現行法で十分取り締まれますし、自炊代行業者がいるからどうこうという問題ではありません。

      電子書籍が売れないのが、本当に自炊代行業者のせいなのかどうか、今一度よく考えてみたほうが良いのでは?

      • あなたが引用している文章の前の段落には

        こう言う馬鹿な業者が権利処理のコストを勘案せずに違法な商売を始めたおかげで、その違法な価格で相場が完成してしてしまい、権利処理をきちんと行えるだけの価格設定で合法的な商売が不可能になってしまっている事も大問題なんだが。安い海賊版が出回っている中国で正規品が売れないのと同じ。

        って書いてあるから、権利処理をきちんと行った上で書籍の電子化を行う業者が存在できないほど自炊相場が安くなりすぎてしまったって事では。

        たとえばJCOPY [jcopy.or.jp]に正式に複製を依頼すると1ページ80円料金を取られる。(JCOPYは諸外国の同種の機関と連携をとっているので、これは国際相場に較べて高いわけではない)流石にこれは無いとして、JCOPYの枠組みに乗らず、別途権利者と契約を結ぶにしても、当然コストがかかる。権利者がたとえ無料で複製を許可しても、権利者が無償で許可したと言う事を管理するコストがかかる。単著だったらこれでも済むが、共著だったりすると全員の許諾をとらなければならないし、雑誌などの場合はさらに権利が複雑になる。表紙のデザイナやイラストレータ、カメラマンなどにも権利は発生するので全ての許諾をとる必要がある。さらに古い本の場合、下手をすると権利者がいまどこにいるのか探すところから始めなければならなくなってしまう。

        ちょっと想像しただけでもかなりコストがかかることが分かると思うけど、では現在はどうなっているかというと、自炊代行業者はそれらの権利許諾を丸ごと無視することであの価格を実現している。そしてその価格が相場になってしまっている。これは問題だよね。

        これから合法的な事業を始めようとすると、合法に権利処理をしつつ、権利処理を丸ごと無視した業者に対抗できるように、消費者が許容出来るだけの価格差に抑えてやらないと事業として成功しない。これ、常識的に考えて無理。こんな商売に参入する企業はまず現れないよ。勝てっこない。

        自炊代行…と言うより、データスキャニングによる簡易電子書籍で事業化を考えている所はかなりあったらしい。具体的に報道されて表に出ているものだと、以前愛読書カードを送ると、手数料100円で電子版が手に入るサービス [impress.co.jp]というのをある業者が提案してた。これは当然合法サービスで、発表されるときには既にいくつかの出版社が導入に前向きに動いていたらしい。しかし、これが発表された時のWebの反応では「これを使うならBookScanでやった方がマシ」という声が多く出た。出版社としてはこの時点で非合法なサービスと戦う事を強いられているわけで、これでもう結局勝ち目が無いとやめてしまった。今でも一応システムは生きているが、当初の目論見には到底及ばない感じになってしまっている。

        電子書籍データを販売するのと同量の紙の書籍を購入すると言うサービスを考えたところがあった。(会社ごと無くなってしまって今はWebサイトもない)中小の出版社にとっては電子書籍販売は、販売量に較べて事務コストが問題になる。そこで紙を購入するという事になると、出版社は新たな電子書籍化に対するコスト負担が無く出来ると言うものだった。(正確には出版社は複製権に関する契約を新たに盛り込む程度の対応は必要だったので全く負担無しと言うわけではなかったようだけど)電子書籍を売るために紙の本を購入するというのは非常に馬鹿馬鹿しい事ではあったんだけど、出版社的にはこれも現実的なソリューションだった。実現に向けて動いていたらしいがこれも、現実的にはBookScanなどに勝てないと言う事で、結局頓挫した。

        この他に、はじめから権利許諾を得た書籍に限定してサービスを開始していた場合、無能な反発を招かずに権利許諾は上手く言っていた可能性は十分にあるよ。少なくとも、このインタビューに応えている人々の書籍については、許諾を得る処理はできたわけだから。また、合法な事であれば、政治力のある大手企業が参画する事も出来たはず。その場合ならば例えば文化庁に働きかけて、供託制度をもっと使い易いものにするだとかそう言うアプローチも可能だったかもしれない。

        自炊代行業者の本来は必要な権利コストを支払わない事で実現してしている価格が、合法的な市場の芽を摘んでしまってる面は確実にあると思うよ。あくまでも可能性の話とすればそれまでだけれど、純粋な電子書籍販売ではなく、紙と一緒に売ろうと言う動きには必ずこの手の話が聞こえてくるんで、影響は大きかったと思うな。

        蔵書電子化事業連絡協議会ってのが合法化の仕組みを整えよう [srad.jp]としている。とりあえず合法化するためには権利処理のコストを載せた適正な価格を設定しなければならないんだが、まずベースとして非合法な商売に対抗する価格で無ければならないと言う足枷がついてしまってるのはかなり頭の痛い問題だと思う。
        簡単に試算すると書籍一冊権利処理コストだけで200円ほどかかるらしい。そこから権利者に10%支払われるとして、1000円の本を電子化するのに300円の権利処理コストがかかる事になる。(既にこの時点で、事務手数料の方が権利者の取り分よりも高いと言う状態になる)さらに自炊代行業者の取り分100円を加えると一冊400円という価格になる。これに乗ってくる業者はどれだけいることやら。(ここら辺は技術的にどれけ圧縮出来るかの検討は進んでいるらしいけれど)だからといって合法的な仕組みを完成させたからといって、非合法な業者は一斉摘発すると言う事にした場合、このインタビューに応えているような人達がどういう反応をするのかとか考えると本当に頭の痛い話なんじゃないかな。

        親コメント
        •  個人的には、利用をしていない立場なので、ニュートラルに考えようとしているけど、脅す側には生理的に近づきにくい印象がある。  本質的に戦う敵を間違えているんだろうね。スキャン業者のようなクオリティの低い世界が長期的にマーケットを支配することは無いんじゃないかと思う。  このコメント元のように、味方する方が、完全に旧守派(後段なんか大本営発表的な表面的な理解で書いているんで、うさんくさい文章)になってしまっている。  単に古いビジネスモデルを守る立場だから発想が不自由なんで、版元が圧倒的にクオリティの高い商品を用意できるんだから、改革できれば、普通勝てると思うが。
          親コメント
        • by Anonymous Coward

          モデレータ偏りすぎだろ。
          これのどこがオフトピック?

クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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