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今回のデューク大学の発表(Optics Letters)は,「低損失誘電体コートによる自由空間クローキング」で,専門家の立場からすれば,3Dプリンタを使ったからすごいとかそういうことではありません.
今まで,隠れ蓑を作るためには誘電体と導体を使ったメタマテリアルが必須でした.これは,構造より長い波長にとっては,それが「負の誘電率」,「負の透磁率」に見える,という性質を利用して,通常の誘電体では実現できない電磁波物性を実現する,と言うアイデアです.
一方,今回の発明は,ごく普通の樹脂をつかってクローキングを実現しています.したがって,技術的な分類で言えば,メタマ
>どこが凄いかというといやいやいやいや、論旨から見て目玉は低価格材料+特殊な制作設備不要に尽きるでしょフツー。特に軍事関係で前線拠点での迷彩手段の選択肢を大きく変える発明と聞こえる。単純に考えても、見晴らしのいい地形に伏兵として装甲車部隊とか配置して待ち構えることが可能になる。そうなれば、見晴らしがいいから注意しなくて良いってことにならなくなる。結論として偵察の負担が増大するわけだから、手段として所持していると相手に思わせるだけでもチョー有利。そういった軍事的需要が高いことがインセンティブとなって、研究の方向性を決めていると思うな。
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
今までの研究と今回の違いは(専門家の視点) (スコア:5, 参考になる)
今回のデューク大学の発表(Optics Letters)は,「低損失誘電体コートによる自由空間クローキング」
で,専門家の立場からすれば,3Dプリンタを使ったからすごいとかそういうことではありません.
今まで,隠れ蓑を作るためには誘電体と導体を使ったメタマテリアルが必須でした.これは,
構造より長い波長にとっては,それが「負の誘電率」,「負の透磁率」に見える,という性質を
利用して,通常の誘電体では実現できない電磁波物性を実現する,と言うアイデアです.
一方,今回の発明は,ごく普通の樹脂をつかってクローキングを実現しています.したがって,
技術的な分類で言えば,メタマ
Re:今までの研究と今回の違いは(専門家の視点) (スコア:0)
>どこが凄いかというと
いやいやいやいや、論旨から見て目玉は低価格材料+特殊な制作設備不要に尽きるでしょフツー。
特に軍事関係で前線拠点での迷彩手段の選択肢を大きく変える発明と聞こえる。
単純に考えても、見晴らしのいい地形に伏兵として装甲車部隊とか配置して待ち構えることが可能になる。
そうなれば、見晴らしがいいから注意しなくて良いってことにならなくなる。
結論として偵察の負担が増大するわけだから、手段として所持していると相手に思わせるだけでもチョー有利。
そういった軍事的需要が高いことがインセンティブとなって、研究の方向性を決めていると思うな。