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>「倒れ込む兵士」の写真についての検証がNHKで行われていて、>滑って転んだだけではなかったのかと結論付けられていました。
これ、間違いです。というかそもそもあの番組の作り自体に大きな問題があります。故意なのか無知なのかはともかく、酷いもんです。
まず、あの写真がsetupとして(つまり映画などと同様に場面をわざわざ設定して)撮られたというのは報道写真やキャパの研究家の間では周知の事実で、4-50年前に既に決着が付いています。
ついでに言うと、番組では無視されているものの、全く同じ場所で、幾人かの異なる兵士が同じように倒れ込む姿の写真が残っており、人も変えながら何度もリテイクして撮り直した写真であることも知られています。(例えばこれ [blogspot.com])同じ場所で同じように何人もが倒れるなんて事は無いでしょうから、あれが創作なのはすぐわかるわけです。
写真が撮られた場所に関しても、もう何年も前から(セロムリアーノではなく)エスペホであるという事が指摘されています。番組中ではNHKが頑張って解析して、的な流れでしたが、ずいぶん古い発見を持ってきたもんです。(例えば2009年の報道 [afpbb.com]など。実際にはもっと前からこの手のことは言われている)まあ、あの放送時に古い事実を持ってきたのはちょうどキャパの写真展が開かれてたんでその絡みなんでしょうが、にしてもねぇ。
また、番組中ではまるで「キャパがゲルダの存在を隠してしまった」というような感じで構成されていましたが、実は当時から「ロバート・キャパ」というのがエルネーとゲルダのコンビ名であることは同業者にはよく知られていました。(まあ、一般の読者には知られていませんでしたが……)何というか、「ビートルズはジョージの存在を隠蔽してしまった!」というようなむちゃくちゃ感が。
……ジョージをディスってるわけじゃないよ!
おもいっきり横浜美術館とのタイアップ企画でしたねぇ。NHKの番組。
たまたまCP+見に行った後に展示会見てたので、内容が似てるなぁと思ったですよ。ゲルダ・タローなんて知らなかったし面白かったけどね。でも展示の内容も偏ってたってことか…。
加工したかどうかって観点だと、キャパの有名なノルマンディー上陸作戦の写真は現像失敗で妙なエフェクトかかった状態とも言えるものなので、意図した加工では無いにせよ、ありのままの「写真」では無いですね…。「写真」なんて用語を当てたのが良く無いんだろうね。真実を写すと思われてるけど、実際のところ「光画」あたりがふさわしいんだろうと。
> 要は写真は事実を切り取ったものでなく、写真家の主張を具現化したものであるということ。
枠で範囲を限定して特定の向きの映像を固定化するという撮影行為で主張が入りまくりです。だから「写真」という表現より「撮影」という表現のほうが好きなのです。
:wq
光画でいいじゃん。絵だよ絵。
タイトルに同意。
写真が事実を写しだすものだと思っているほうがおかしい。トリミングのやりかただけでも事実を歪曲できる。 (例:団体旅行を 「不倫カップルお忍び旅行」にでっちあげ)また、写真加工も銀塩時代から現像焼付作業があるので避けられないのはあたりまえだった。スポーツや報道、舞台写真では露出不足で増感することも多かったがそうすると粒子は粗く色も変化するが、悪意が無い限りはそれで非難されることはない。
昔から、どの程度まで加工が許容されるのかというのは、状況次第というのが実際のところで、今回も色調整程度なので認められている。
#そもそもフォトショップの主要機能の一部は銀塩時代の暗室作業機能
写真の現像焼付けを覚えてしばらくして暇になるとわりとそういうことやるよね。#小人閑居して不善をなす
確かに、本業の写真屋さんでも普通に行っていたことですね。
印画紙を傾けて焼き付けることでパースの調整、印画紙を丸めれば、太めの娘が細身になる。ネガには墨入れやカッターで削って黒目を強調や薄毛を補正。女性の皺取りや血色の悪いお顔を桜色にするのも常道手段。というかやらないと写真店の評判が落ちた。
報道写真では臨場感をだすために粗く仕上げるのはテクニックとしてありがちな方法。今回のは綺麗すぎてCGだと非難されているみたいなので、すこしでも写真技術を知っている人にとってはなんだかなという感じですね。
#内に隠れた本当の美しい貴方を引き出します。(甘美な嘘こそ当人には真実)
事実を切り取ったものでなく、写真家の主張を具現化したもの
そもそもが、人間の視覚でさえ、事実を切り取ったものでもないです。人間の脳という情報処理システムそのものがデーターをデーターのまま事実を単純に切り取るようにして処理してない。
むしろ意図の強調を行った写真の方が人間が感じ取った視覚情報に近いかもしれない。それこそが写真家が、現場で感じ取った事実でしょ。
あからさまなねつ造とそうじゃないものの線引きは大切だと思いますが、いまさら写真が写真家の主張を具現化しただけだと言われても、ねぇ。
そんな「そもそも」論はこのコンテキストで事実とは意識とは何かを問う哲学を先に合意しないとほとんど意味はない。
視覚を聴覚に変えてみましょう
アラ不思議そんなこと気にせずみんなオーディオを叩きます
>そんなこと気にせずみんなオーディオを叩きます
昔のテレビやラジオを連想した。
「写真」の英語は「photograph」だもの単なる光の絵
自分が写真始めたばかりの頃にいろいろ本を読んでて、誰の写真だったか忘れましたが、タキシードを着た上品な身なりの老人のポートレートに、キャプションで「農夫」とあったのに衝撃を受けました
そうやってIDに粘着するからACしかいなくなる。
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー
写真は事実を記録したモノではない (スコア:5, 興味深い)
白黒写真のネガに墨を塗って加工していたとか言われています。
最近の話では、ロバート・キャパの「倒れ込む兵士」の写真についての検証がNHKで行われていて、
滑って転んだだけではなかったのかと結論付けられていました。
写真が発明されたころからネガに加工をすることは行われていて、町の写真屋の腕はそれで決まると
言われていた思います。
ということで、写真の加工は銀板写真のころから普通に普通に行われていた。
捏造、やらせは反則だが、意図の強調は問題なしということでしょう。線引きは難しいですが。
要は写真は事実を切り取ったものでなく、写真家の主張を具現化したものであるということ。
Re:写真は事実を記録したモノではない (スコア:3, 参考になる)
>「倒れ込む兵士」の写真についての検証がNHKで行われていて、
>滑って転んだだけではなかったのかと結論付けられていました。
これ、間違いです。
というかそもそもあの番組の作り自体に大きな問題があります。
故意なのか無知なのかはともかく、酷いもんです。
まず、あの写真がsetupとして(つまり映画などと同様に場面をわざわざ設定して)撮られたというのは報道写真やキャパの研究家の間では周知の事実で、4-50年前に既に決着が付いています。
ついでに言うと、番組では無視されているものの、全く同じ場所で、幾人かの異なる兵士が同じように倒れ込む姿の写真が残っており、人も変えながら何度もリテイクして撮り直した写真であることも知られています。
(例えばこれ [blogspot.com])
同じ場所で同じように何人もが倒れるなんて事は無いでしょうから、あれが創作なのはすぐわかるわけです。
写真が撮られた場所に関しても、もう何年も前から(セロムリアーノではなく)エスペホであるという事が指摘されています。
番組中ではNHKが頑張って解析して、的な流れでしたが、ずいぶん古い発見を持ってきたもんです。
(例えば2009年の報道 [afpbb.com]など。実際にはもっと前からこの手のことは言われている)
まあ、あの放送時に古い事実を持ってきたのはちょうどキャパの写真展が開かれてたんでその絡みなんでしょうが、にしてもねぇ。
また、番組中ではまるで「キャパがゲルダの存在を隠してしまった」というような感じで構成されていましたが、実は当時から「ロバート・キャパ」というのがエルネーとゲルダのコンビ名であることは同業者にはよく知られていました。
(まあ、一般の読者には知られていませんでしたが……)
何というか、「ビートルズはジョージの存在を隠蔽してしまった!」というようなむちゃくちゃ感が。
……ジョージをディスってるわけじゃないよ!
Re:写真は事実を記録したモノではない (スコア:4, 参考になる)
結論として示された事柄も、沢木耕太郎氏がどう解釈したかを述べているだけにすぎませんし。
標題からして
「沢木耕太郎 推理ドキュメント 運命の一枚~"戦場"写真 最大の謎に挑む~」
じゃないですか。
キャパ写真の検証番組ではないのです。
>ちょうどキャパの写真展が開かれてたんでその絡みなんでしょうが、
禿同!
番組内容としては日曜美術館のアートシーン一枠程度。
Re: (スコア:0)
おもいっきり横浜美術館とのタイアップ企画でしたねぇ。NHKの番組。
たまたまCP+見に行った後に展示会見てたので、内容が似てるなぁと思ったですよ。
ゲルダ・タローなんて知らなかったし面白かったけどね。でも展示の内容も偏ってたってことか…。
加工したかどうかって観点だと、キャパの有名なノルマンディー上陸作戦の写真は現像失敗で妙なエフェクトかかった状態とも言えるものなので、意図した加工では無いにせよ、ありのままの「写真」では無いですね…。
「写真」なんて用語を当てたのが良く無いんだろうね。真実を写すと思われてるけど、実際のところ「光画」あたりがふさわしいんだろうと。
Re:写真は事実を記録したモノではない (スコア:2, 興味深い)
> 要は写真は事実を切り取ったものでなく、写真家の主張を具現化したものであるということ。
枠で範囲を限定して特定の向きの映像を固定化するという撮影行為で主張が入りまくりです。
だから「写真」という表現より「撮影」という表現のほうが好きなのです。
:wq
Re: (スコア:0)
光画でいいじゃん。絵だよ絵。
Re:写真は事実を記録したモノではない (スコア:1)
タイトルに同意。
写真が事実を写しだすものだと思っているほうがおかしい。
トリミングのやりかただけでも事実を歪曲できる。 (例:団体旅行を 「不倫カップルお忍び旅行」にでっちあげ)
また、写真加工も銀塩時代から現像焼付作業があるので避けられないのはあたりまえだった。
スポーツや報道、舞台写真では露出不足で増感することも多かったが
そうすると粒子は粗く色も変化するが、悪意が無い限りはそれで非難されることはない。
昔から、どの程度まで加工が許容されるのかというのは、
状況次第というのが実際のところで、今回も色調整程度なので認められている。
#そもそもフォトショップの主要機能の一部は銀塩時代の暗室作業機能
Re:写真は事実を記録したモノではない (スコア:1)
写真の現像焼付けを覚えてしばらくして暇になるとわりとそういうことやるよね。
#小人閑居して不善をなす
Re: (スコア:0)
確かに、本業の写真屋さんでも普通に行っていたことですね。
印画紙を傾けて焼き付けることでパースの調整、
印画紙を丸めれば、太めの娘が細身になる。
ネガには墨入れやカッターで削って黒目を強調や薄毛を補正。
女性の皺取りや血色の悪いお顔を桜色にするのも常道手段。
というかやらないと写真店の評判が落ちた。
報道写真では臨場感をだすために粗く仕上げるのはテクニックとしてありがちな方法。
今回のは綺麗すぎてCGだと非難されているみたいなので、
すこしでも写真技術を知っている人にとってはなんだかなという感じですね。
#内に隠れた本当の美しい貴方を引き出します。(甘美な嘘こそ当人には真実)
Re: (スコア:0)
そもそもが、人間の視覚でさえ、事実を切り取ったものでもないです。
人間の脳という情報処理システムそのものがデーターをデーターのまま
事実を単純に切り取るようにして処理してない。
むしろ意図の強調を行った写真の方が人間が感じ取った視覚情報に近いかもしれない。
それこそが写真家が、現場で感じ取った事実でしょ。
あからさまなねつ造とそうじゃないものの線引きは大切だと思いますが、
いまさら写真が写真家の主張を具現化しただけだと言われても、ねぇ。
Re: (スコア:0)
そんな「そもそも」論はこのコンテキストで事実とは意識とは何かを問う
哲学を先に合意しないとほとんど意味はない。
Re: (スコア:0)
視覚を聴覚に変えてみましょう
アラ不思議
そんなこと気にせずみんなオーディオを叩きます
Re:写真は事実を記録したモノではない (スコア:2)
>そんなこと気にせずみんなオーディオを叩きます
昔のテレビやラジオを連想した。
Re: (スコア:0)
「写真」の英語は「photograph」だもの
単なる光の絵
自分が写真始めたばかりの頃にいろいろ本を読んでて、誰の写真だったか忘れましたが、
タキシードを着た上品な身なりの老人のポートレートに、キャプションで「農夫」とあったのに衝撃を受けました
Re:写真は事実を記録したモノではない (スコア:1)
そうやってIDに粘着するからACしかいなくなる。