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利が薄いということは全くありません。カメラメーカにとっては、新聞社というドル箱があります。新聞の場合、A1やA2程度の大きさまで引伸しをします。そうなると安物のデジカメではCCDによる粒子が簡単にグラビアの粒子よりも大きくなってしまいます。そんな写真がスポーツ紙の1面に載ってしまっては買う気を起こさないですよね。
同じ理由から、カメラは単体で買うのではなく、望遠用から広角用までいくつかのレンズをどうしても組み合わせて買うことになります。これでカメラメーカはかなり救われています。一方、新聞社のカメラマンにとってもデジタルにすることのメリットが全くないのでは、今まで培ってきたテクニック(シャッタースピード、それによる絞り決定や現像時の増感量など)が活用できる銀塩の方が結局便利です。
???新聞社というと速報性が重要なので, むしろデジタル優位かと思っていたのですが. もちろんD1クラスは必須ですし, このクラスならレンズは銀塩と共通ですしね. スポーツ写真という意味でも, 確かD1が最初に使われたのが世界陸上だったはずですし, 速写性や増感できない(CCD冷却なんて技は有りますが)ということ以外ではそれほど大きな差は無くなってきたように思っていました.
本当に速報性が必要になるニュースの場合はTVからのキャプチャ画面でさえも使いますが、それはどちらかというと「現場に記者やカメラマンがだれもいない」という理由の方が大きいです。あまりこれを頻繁にやると、間違いなく著作権の問題が出てきます(しかもその費用はカメラマンの人件費を上回ってしまう)。
加えて、スポーツ紙の1面に載せるといえば迫力が必須条件です。野球なら本塁に滑り込んだショット、サッカーなら決勝点を決めたショットなどになるわけで、被写体はかなりの速さで動いているのが普通です。したがってシャッター速度を上げる必要がありますが、ナイトゲームでは光量がどうしても不足してしまいます。すると増感処理が簡単にできないデジカメは致命的な欠点を抱えているわけですが...
確かに増感はフィルムを選びますね。各3原色の現像時間に対する発色特性がそろっていないといけませんから(これはフィルムの設計にも依るので難しい問題ではあるが)。あと、スポーツ写真だと単色でノッペリした面が多いというのも効いているかも知れません。
プロ向きの話になってしまったので、ついでに。こういう事を気にするもう1つの方面ですと、鉄道写真があります(日本のプロカメラマンの約4割は鉄チャンだそうで)。こちらは昼でも撮れば夜も撮ります(しかもフラッシュなし、フラッシュを焚くと乗務員の目が眩むため危険)。被写体も静止しているものから270km/hで動いているものまでいろいろ。なおかつシャッタースピードは1/500以下から1/50程度まで(LED表示器車はこれより速いとLEDが切れることがある)、あるいはバルブも使うなど、撮影条件の変化という意味では最もカメラにとって難しい分野でしょう。
こういう方面だと、デジカメは「ある特定の用途にしか向かない」ということや、そもそもレタッチを行うという考え方がない(すべてはシャッターを切る時に決めるという思想がある)ため、やはり厳しいような気がするのですが。
規模はそれほど大きくないかも知れないが、利益率の高さとメーカーのプライドなどもありましょう。
だから,いくら利益率が高くても規模が小さすぎると,(開発費用は良いとしても設備の償却ができなくて)ビジネスとしては成り立たないはずだって話をしてるわけでしょう.メーカーのプライドなんて商売とはこれっぽっちも関係ないし.スレッドをもうちょっときちんと追ってくださいよ.
キヤノンのEOS-1Dなんて、明らかにこの市場にフォーカスして開発されているわけですしね。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
銀塩って... (スコア:2, すばらしい洞察)
デジカメの表現力の欠如を言う人もいるけど、素人写真家にとっての「表現」ってのは、ボケとか色とかじゃなくて、「どんなショットか」ってことが重要だったりするし。
APSが結局スナップカメラ用のフィルムであるということを考えれば、遠からずデジカメに取って代わられることでしょう。そう思えば、傷を深める前に撤退というのは、良い考えではないでしょうか?
Re:銀塩って... (スコア:2, すばらしい洞察)
と言うのも、銀塩=アナログとデジタルは異質な物であるからです。
確かにデジカメは便利だし、ビットデータなのでデータ*自体*の劣化はないのですが(って金がないので、私の機械で使える奴は買おうと思って買えてないですが…昔の独自プロトコルでWin/Macしか対応していない奴はあるけど)、しかし、銀塩のような幾つかの利点がない。
例えば、メディアの問題。デジタルカメラのデータは記録媒体が電気的(もしくは光学的)に潰れたらそれまでですが、銀塩は徐々に劣化していく。保存状態が良ければ百年以上もつ。
デジタルな情報は見る為に一程度の機材が必要だし、技術革新が盛んなので十年先に見れると言う保証がない。紙などに印字する以外に銀塩と同じ程度の保管性がない。
その辺りを考えると、要は適材適所。
記録を残しておきたい物や大事な写真(何かの記念日とか)は銀塩で取っておいて、フィルムをスキャンしてデジタル化するとか(現にフジフィルムあたりはフィルム一本辺りなんぼでCD-Rに焼くサービス始めてるし)、逆にデジタルデータを紙焼きするとか言う風になっていって、共存するのではないかなと思います。
Re:銀塩って... (スコア:0)
フォーマットをリレーしつつ保存できるのでは?
データ「自体」の劣化が無いというのはそういうことでしょ。
電気的、光学的にダメになる前に新しいメディアにバックアップ。
新しい環境で読むためにデータのコンバート。
セピア色の画像に過去への思いを馳せるなら銀塩が良いけどね。
Re:銀塩って... (スコア:0)
新聞社では銀塩 (スコア:3, すばらしい洞察)
利が薄いということは全くありません。カメラメーカにとっては、新聞社というドル箱があります。新聞の場合、A1やA2程度の大きさまで引伸しをします。そうなると安物のデジカメではCCDによる粒子が簡単にグラビアの粒子よりも大きくなってしまいます。そんな写真がスポーツ紙の1面に載ってしまっては買う気を起こさないですよね。
同じ理由から、カメラは単体で買うのではなく、望遠用から広角用までいくつかのレンズをどうしても組み合わせて買うことになります。これでカメラメーカはかなり救われています。一方、新聞社のカメラマンにとってもデジタルにすることのメリットが全くないのでは、今まで培ってきたテクニック(シャッタースピード、それによる絞り決定や現像時の増感量など)が活用できる銀塩の方が結局便利です。
Re:新聞社では銀塩 (スコア:1)
???新聞社というと速報性が重要なので, むしろデジタル優位かと思っていたのですが. もちろんD1クラスは必須ですし, このクラスならレンズは銀塩と共通ですしね. スポーツ写真という意味でも, 確かD1が最初に使われたのが世界陸上だったはずですし, 速写性や増感できない(CCD冷却なんて技は有りますが)ということ以外ではそれほど大きな差は無くなってきたように思っていました.
Re:新聞社では銀塩 (スコア:2)
本当に速報性が必要になるニュースの場合はTVからのキャプチャ画面でさえも使いますが、それはどちらかというと「現場に記者やカメラマンがだれもいない」という理由の方が大きいです。あまりこれを頻繁にやると、間違いなく著作権の問題が出てきます(しかもその費用はカメラマンの人件費を上回ってしまう)。
加えて、スポーツ紙の1面に載せるといえば迫力が必須条件です。野球なら本塁に滑り込んだショット、サッカーなら決勝点を決めたショットなどになるわけで、被写体はかなりの速さで動いているのが普通です。したがってシャッター速度を上げる必要がありますが、ナイトゲームでは光量がどうしても不足してしまいます。すると増感処理が簡単にできないデジカメは致命的な欠点を抱えているわけですが...
Re:新聞社では銀塩 (スコア:2, 参考になる)
ナイトゲーム等の悪条件下、高感度ポジフィルムをさらに増感して撮影するよりは、ニコンD1等でISO1600相当のCCD感度で撮影する方がきれいに仕上がるように思えます。 私論ですが、低照度の悪条件下ではデジタルの方に若干ですが軍配が上がると考えています。
鉄道写真では... (スコア:3, 参考になる)
確かに増感はフィルムを選びますね。各3原色の現像時間に対する発色特性がそろっていないといけませんから(これはフィルムの設計にも依るので難しい問題ではあるが)。あと、スポーツ写真だと単色でノッペリした面が多いというのも効いているかも知れません。
プロ向きの話になってしまったので、ついでに。こういう事を気にするもう1つの方面ですと、鉄道写真があります(日本のプロカメラマンの約4割は鉄チャンだそうで)。こちらは昼でも撮れば夜も撮ります(しかもフラッシュなし、フラッシュを焚くと乗務員の目が眩むため危険)。被写体も静止しているものから270km/hで動いているものまでいろいろ。なおかつシャッタースピードは1/500以下から1/50程度まで(LED表示器車はこれより速いとLEDが切れることがある)、あるいはバルブも使うなど、撮影条件の変化という意味では最もカメラにとって難しい分野でしょう。
こういう方面だと、デジカメは「ある特定の用途にしか向かない」ということや、そもそもレタッチを行うという考え方がない(すべてはシャッターを切る時に決めるという思想がある)ため、やはり厳しいような気がするのですが。
Re:新聞社では銀塩 (スコア:1)
「プリント0円」とか年賀状以外のプリントを必要とする人は銀塩の意味があるだろうけど、そんな人ってマーケット的にはわずかでしょ。
とは言えね、今時のデジカメもなかなか凄いからね。素人が写すんだったら、35mmよりも画質良いくらいじゃないかな?
Re:新聞社では銀塩 (スコア:1)
そういう人たちが自分たちがわずかな存在だ、と自覚してない間はフィルム使用型カメラを供給する価値があるかもしれません。
# 本当にわずかなのかどうか知りませんが。
いまでもデジタルカメラは PC がないと使えない、って思い込んでいるという人はいくらでもいますね。
#昨日あったばかり。稀なのか?
こういう人は PC があっても結局紙にだす使い方をしたり、対応ラボに出して結局紙にしてもらうわけで、それではデジタルカメラでなければならない(デジタルカメラでかまわない)理由、がわからないのではないかと。
Re:新聞社では銀塩 (スコア:1)
SLRデジカメの場合、RAWでCCDがみたままを記録して、PC上で現像処理するケースが多いからではないでしょうか?
デジカメを使う理由ですが、写真家がデジタル入稿をお願いされるケースが増えているためみたいです。
Re:新聞社では銀塩 (スコア:1)
うーん、そういう「ハイエンド」(ほかの方が使われている局面と違うけど)な使い方じゃなくて、「APSの存在意義が薄れただけで銀縁はまだまだ」な話の方の意味のつもりだったですが。
こめんとつける場所が悪かったですね。
そういう「ハイエンド」な使い方にほかにも機材が必要、っていうのは、普通のハイエンドな使い方と同じことだと思うので障壁にならないと思われる(第三者が実施してもいいんだし)。
報道関係なんてニッチでは? (スコア:0)
Re:報道関係なんてニッチでは? (スコア:1)
> いくら利益率が高くても,規模が例えば1/100未満なら話になりませんよね.
規模はそれほど大きくないかも知れないが、利益率の高さとメーカーのプライドなどもありましょう。
キヤノンのEOS-1Dなんて、明らかにこの市場にフォーカスして開発されているわけですしね。
世の中には75万円のデジカメ+ん十万のレンズが必要とされる市場もあるということです。
Re:報道関係なんてニッチでは? (スコア:0)
だから,いくら利益率が高くても規模が小さすぎると,(開発費用は良いとしても設備の償却ができなくて)ビジネスとしては成り立たないはずだって話をしてるわけでしょう.メーカーのプライドなんて商売とはこれっぽっちも関係ないし.スレッドをもうちょっときちんと追ってくださいよ.
Re:報道関係なんてニッチでは? (スコア:1)
> キヤノンさんのカメラ事業全体の利益はどれくらい出ているんです?
1Dのみに依存しているわけはないでしょう?
だれもそんなこと書いてないんだし……
ちなみにカメラ事業では第三四半期に100億円程度の利益があったようです。
銀塩カメラの利益の落ち込みをデジカメなどの増加でカバーできないとあることから、銀塩がいまだに利益を出しているようですね。
> 高いカメラが必要なちっちゃい市場があるってことくらい誰にだってわかりますよ.
> 質問は,それだけで商売としてきちんと成り立っているのか,ってことです.
高級品しか売ってない京セラ(CONTAX)をみれば、それだけで商売できているとおもいますけど……
じゃなきゃ、新製品開発なんてしないですよ。
Re:報道関係なんてニッチでは? (スコア:2)
ん?それどこからの情報でしょうか?「カメラ事業」ではなくて「光学機器事業」の間違いでは?
ここ数年は銀塩カメラで収益が上がっているメーカーはないと聞いていますが。デジカメも同様で収益は上がっていないようです。
>高級品しか売ってない京セラ(CONTAX)をみれば
大赤字です。いつ撤退してもおかしくない状態ですよ。
Re:報道関係なんてニッチでは? (スコア:0)
そうですか,やっぱり事業としては苦しいわけですね.カメラがビジネスとして苦しいというのは,80年代後半に既に言われていたことなんですが
Re:報道関係なんてニッチでは? (スコア:1)
キヤノンの四半期決算報告書からです。「カメラ事業部」の収益を参照しています。
もしかして、カメラ事業が光学機器事業をさしているのかな?
京セラ赤字なんですか……、情報ありがとうございます。
なんであんなペースで新製品出しているだろう?
Re:報道関係なんてニッチでは? (スコア:2)
>なんであんなペースで新製品出しているだろう?
旧製品が全然売れないから、売れるものを出すのに必死なんでしょう。けどあんなペースといっても、マウントを新しくしたのに全然レンズが揃ってないんで、ユーザーからは「さっさとレンズを揃えろ!」って非難の嵐ですけどねぇ。
#旧マウントの新ボディも出る気配ないし。
Re:報道関係なんてニッチでは? (スコア:2)
私はカメラメーカーの者ではないので知りませんが、想像するに
1、元々カメラで事業を創めたから、意地でも止められない
2、既にユーザーが大量にいるため、止めるに止められない
3、カメラはブランドと技術力をアピールするのに非常に効果的なので、宣伝広告費と思えば安いもの
という辺りではないかと。特に3は大きいのではないかと思います。カメラ作ってなかったら、一般の人はキヤノン、ニコン、ミノルタなんて知らないでしょ?