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全白と比べて純赤・純緑・純青の輝度が低い、いびつな色空間になるように思うのですが、明度最大時には彩度を犠牲にする戦略でしょうか?フラットなRGBからの色変換アルゴリズムが気になります。そこがきっとこの技術の肝なのでしょうね。色変換によって画質の優劣がだいぶ変わりそうです。
ざっと思いつくのは、以下の式ですが、これだとスペクトルの関係で問題起こったりするのでしょうかね?
W=min(R',G',B'), R=R'-W, G=G'-W, B=B'-W※R', G', B'はgamma 1.0とする
# 他の明確な問題は、サブピクセルレンダリングが難しくなることだなぁ
そんな制御をしても、液晶ディスプレイでは全然メリットがありませんよ。
RGBな液晶の場合、白色(R=100%、G=100%、B=100%)表示のときにどうなるかを考えますと、このとき、Rの画素ではG・B成分が、Gの画素ではR・B成分が、Bの画素ではR・G成分がカラーフィルタで捨てられますので、RGBそれぞれの波長で、バックライトからの光の33%が外に出て行くことになります。
液晶がRGBW画素になった場合、表示制御を、W=0%、R=100%、G=100%、B=100%とした場合、Wが増えた分画素のサイズが小さくなるので、RGBそれぞれの波長で、バックライトからの光の25%が外に出て行くことになります。
一方、W=100%、R=0%、G=0%、B=0%、という表示をした場合、Wの画素ではRGB全て出て行き、R/G/Bの画素はまったく光が出ていきません。RGBそれぞれの波長で、バックライトからの光の25%が外に出て行くことになります。
つまり、W=0%、R=100%、G=100%、B=100%、とW=100%、R=0%、G=0%、B=0% の白はどちらも「表示輝度/バックライト輝度 エネルギー効率」は同じ25%です。どちらにせよRGB液晶より暗くなっちゃう。
W=100%、R=100%、G=100%、B=100%、という制御を行って初めて、RGBそれぞれの波長で、バックライトからの光の50%が外に出て行くことになる、という効率アップが実現します。(同輝度にするなら、バックライトの明るさは33%減らせます。ニュースリリースでは40%減らせることになってますので、残りの7%は「W画素はカラーフィルターがまったくない分損失が少ない」からといった処じゃないでしょうか。)
この「W=100%、R=100%、G=100%、B=100%な、白」と比べて、「この白と同じR輝度でG=B=0な赤」(R=200%、G=0%、B=0%)は作り出すことが出来ない、というのが元コメの挙げる「全白と比べて純赤・純緑・純青の輝度が低い」問題ということになるかと。
>液晶ディスプレイでは全然メリットがありませんよおっと、確かにそうですね。RGBWは自発光式の有機ELが先行していたため、うっかりしてました。
有機ELでも使われてますが、DLPタイプのデータプロジェクタ(プレゼンで使う奴)でも同じくRGB+Wの色空間は使われていますので、どういう画質になるかは目にされたことはあるのではないでしょうか。ただ、屋外などの明るい環境では、文字が読めなきゃ意味がないわけで、ぶっちゃけ彩度は二の次です。あと、画素配列(ストライプ、田の字)によっては解像度にも影響は出ます。
ああー!たまに色があまりにも残念なプロジェクタがあるなと思ってましたが、ソレだったんですね。白に比べて純色(特に2色混合である黄・水・桃)がやけに暗くなるので、Excel2003とかで作られたような、純色系が多用された資料の視認性が悪くなります。
> 画素密度は323ppi
ですから、サブピクセルレンダリングは止めていいかも。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
彩度は犠牲? (スコア:1)
全白と比べて純赤・純緑・純青の輝度が低い、いびつな色空間になるように思うのですが、
明度最大時には彩度を犠牲にする戦略でしょうか?
フラットなRGBからの色変換アルゴリズムが気になります。
そこがきっとこの技術の肝なのでしょうね。
色変換によって画質の優劣がだいぶ変わりそうです。
Re:彩度は犠牲? (スコア:0)
ざっと思いつくのは、以下の式ですが、これだとスペクトルの関係で問題起こったりするのでしょうかね?
W=min(R',G',B'), R=R'-W, G=G'-W, B=B'-W
※R', G', B'はgamma 1.0とする
# 他の明確な問題は、サブピクセルレンダリングが難しくなることだなぁ
Re:彩度は犠牲? (スコア:4, 興味深い)
そんな制御をしても、液晶ディスプレイでは全然メリットがありませんよ。
RGBな液晶の場合、白色(R=100%、G=100%、B=100%)表示のときにどうなるかを考えますと、
このとき、Rの画素ではG・B成分が、Gの画素ではR・B成分が、Bの画素ではR・G成分がカラーフィルタで捨てられますので、
RGBそれぞれの波長で、バックライトからの光の33%が外に出て行くことになります。
液晶がRGBW画素になった場合、表示制御を、W=0%、R=100%、G=100%、B=100%とした場合、Wが増えた分画素のサイズが小さくなるので、RGBそれぞれの波長で、バックライトからの光の25%が外に出て行くことになります。
一方、W=100%、R=0%、G=0%、B=0%、という表示をした場合、
Wの画素ではRGB全て出て行き、R/G/Bの画素はまったく光が出ていきません。
RGBそれぞれの波長で、バックライトからの光の25%が外に出て行くことになります。
つまり、W=0%、R=100%、G=100%、B=100%、とW=100%、R=0%、G=0%、B=0% の白はどちらも「表示輝度/バックライト輝度 エネルギー効率」は同じ25%です。どちらにせよRGB液晶より暗くなっちゃう。
W=100%、R=100%、G=100%、B=100%、という制御を行って初めて、
RGBそれぞれの波長で、バックライトからの光の50%が外に出て行くことになる、という効率アップが実現します。
(同輝度にするなら、バックライトの明るさは33%減らせます。ニュースリリースでは40%減らせることになってますので、残りの7%は「W画素はカラーフィルターがまったくない分損失が少ない」からといった処じゃないでしょうか。)
この「W=100%、R=100%、G=100%、B=100%な、白」と比べて、「この白と同じR輝度でG=B=0な赤」(R=200%、G=0%、B=0%)は作り出すことが出来ない、というのが元コメの挙げる「全白と比べて純赤・純緑・純青の輝度が低い」問題ということになるかと。
Re: (スコア:0)
>液晶ディスプレイでは全然メリットがありませんよ
おっと、確かにそうですね。RGBWは自発光式の有機ELが先行していたため、うっかりしてました。
Re:彩度は犠牲? (スコア:2)
有機ELでも使われてますが、DLPタイプのデータプロジェクタ(プレゼンで使う奴)でも同じくRGB+Wの色空間は使われていますので、どういう画質になるかは目にされたことはあるのではないでしょうか。
ただ、屋外などの明るい環境では、文字が読めなきゃ意味がないわけで、ぶっちゃけ彩度は二の次です。
あと、画素配列(ストライプ、田の字)によっては解像度にも影響は出ます。
Re:彩度は犠牲? (スコア:1)
ああー!
たまに色があまりにも残念なプロジェクタがあるなと思ってましたが、ソレだったんですね。
白に比べて純色(特に2色混合である黄・水・桃)がやけに暗くなるので、Excel2003とかで作られたような、純色系が多用された資料の視認性が悪くなります。
Re: (スコア:0)
> 画素密度は323ppi
ですから、サブピクセルレンダリングは止めていいかも。