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アメリカの大学生は、学位(BSでもMSでもPh. Dでも)を取得してからしばらくモラトリアムとして働かずに過ごし、それから気が向いたら就職する、というイメージがあったが。昔の日本もそんな感じだったらしいけどね。夏目漱石の「こころ」の主人公とか。新規の採用時に新卒・既卒という区別がないからこそ、そういうゆとりのある就活ができるのだと思っていた。
それとも、いま問題になっているということは、最近はアメリカも余裕がなくなって、雇用側の思想が日本並に悪化してきた、ということなのかな。
どこの国でも、そんなに余裕はない。自分の意志でモラトリアムで先延ばしというより、若年失業率の高さが示す通り働きたくても口がないから先延ばしの方が実感に近い。
日本はコースに乗らないと他の人と比べて著しく不利だけど、アメリカだとコースに乗っていないと乗っていないような人としか付き合えないから不利だという認識さえできない、という差がある。新卒コースに乗れた乗れないで悩めるだけまだ日本の社会は一枚岩だと思う。
「こころ」の主人公って大学生じゃなかったっけ?明治期の大学生だから、今でいうスーパーエリートだから、「数年遊んでいっちょ働くか」というのができるのも今と同じ。今でもできる人はそうしている。間違っても今の大学生といっしょにしてはいけない。
実際に読んでみると分かるが、「こころ」の頃の大学生は、さほど偉くもなくなっていたようだ。「先生」の手紙の一節をあげておく。
しかし私は書生としてそんなに見苦しい服装はしていませんでした。それから大学の制帽を被っていました。あなたは笑うでしょう、大学の制帽がどうしたんだといって。けれどもその頃の大学生は今と違って、大分世間に信用のあったものです。
また、卒業したらすぐ働く気構えの者もいた。もうめんどいから引用は省略。まあ、在学中に就職なんてのを考えねばならない時代ではなかったにしても、余裕のない学生もいたということで。
親コメントACだが、あなたの言うことには同意。というか、普通は卒業したら働こうと考えるだろう。卒業してぶらぶらして(自分を見つめなおして、納得いったら)働こうってのは、今も昔も少数派。同じレベルの人間がぶらぶらした後、まともな生活ができる確率は、今のほうが高いんじゃないかな。
「私」の兄貴が、「何かする能力があるのに何もしないクソニートはクズだ滅べ」みたいなこと言ってたのでそういう認識はあったのでしょう。その一方で、生活がヤバイという友人から回して貰った地方の教職に対して、「そんな所へ行かないでも、まだ好い口があるだろう」とか余裕ぶっこいてたので、今よりは緩い感じがあったのだろうとは思う。今時は東大卒ニートで行き詰まってる奴とか普通にいそうだし。
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アメリカでも新卒という概念が存在したのか (スコア:0)
アメリカの大学生は、学位(BSでもMSでもPh. Dでも)を取得してからしばらくモラトリアムとして働かずに過ごし、
それから気が向いたら就職する、というイメージがあったが。
昔の日本もそんな感じだったらしいけどね。夏目漱石の「こころ」の主人公とか。
新規の採用時に新卒・既卒という区別がないからこそ、そういうゆとりのある就活ができるのだと思っていた。
それとも、いま問題になっているということは、最近はアメリカも余裕がなくなって、雇用側の思想が日本並に悪化してきた、ということなのかな。
Re: (スコア:2, 興味深い)
どこの国でも、そんなに余裕はない。
自分の意志でモラトリアムで先延ばしというより、若年失業率の高さが示す通り
働きたくても口がないから先延ばしの方が実感に近い。
日本はコースに乗らないと他の人と比べて著しく不利だけど、
アメリカだとコースに乗っていないと乗っていないような人としか付き合えないから
不利だという認識さえできない、という差がある。
新卒コースに乗れた乗れないで悩めるだけまだ日本の社会は一枚岩だと思う。
「こころ」の主人公って大学生じゃなかったっけ?明治期の大学生だから、今でいう
スーパーエリートだから、「数年遊んでいっちょ働くか」というのができるのも今と同じ。
今でもできる人はそうしている。
間違っても今の大学生といっしょにしてはいけない。
Re:アメリカでも新卒という概念が存在したのか (スコア:0)
実際に読んでみると分かるが、「こころ」の頃の大学生は、さほど偉くもなくなっていたようだ。
「先生」の手紙の一節をあげておく。
しかし私は書生としてそんなに見苦しい服装はしていませんでした。
それから大学の制帽を被っていました。あなたは笑うでしょう、大学の制帽がどうしたんだといって。
けれどもその頃の大学生は今と違って、大分世間に信用のあったものです。
また、卒業したらすぐ働く気構えの者もいた。もうめんどいから引用は省略。
まあ、在学中に就職なんてのを考えねばならない時代ではなかったにしても、余裕のない学生もいたということで。
Re: (スコア:0)
親コメントACだが、あなたの言うことには同意。
というか、普通は卒業したら働こうと考えるだろう。
卒業してぶらぶらして(自分を見つめなおして、納得いったら)働こう
ってのは、今も昔も少数派。
同じレベルの人間がぶらぶらした後、まともな生活ができる確率は、
今のほうが高いんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
「私」の兄貴が、「何かする能力があるのに何もしないクソニートはクズだ滅べ」みたいなこと言ってたのでそういう認識はあったのでしょう。
その一方で、生活がヤバイという友人から回して貰った地方の教職に対して、「そんな所へ行かないでも、まだ好い口があるだろう」とか余裕ぶっこいてたので、今よりは緩い感じがあったのだろうとは思う。
今時は東大卒ニートで行き詰まってる奴とか普通にいそうだし。