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>位相速度とか群速度とかの例のアレ?
そういうやつです.通常は,無数の光子の干渉で全体としての波面が出来て,その進む速度が光速以上だったり以下だったり,というのを扱うのですが,今回の論文が取り上げたのは「光子一個だったとしても,自身が作る複数の波面の重ね合わせとして同じ事が起こる」というようなものです.でもって光子を見つける確率はトータルで出来る波面に依存するので,
真空中を飛ぶ光子1個の波面が作る群速度(波面の速度のようなもの)は,自分自身との干渉により光速度より遅くなる.↓その結果,光子1個が実際に飛んでいく速度も,光速度より(ちょっとだけ)遅くなる(実験では,1 m進む間に数 μmぶんだけ遅れる).
という感じで.そのため,厳密に光速度で飛んでいく光子は,たとえ真空中だったとしても理想的な平面波(現実には存在しない.近似的には存在するが)な場合しかないよ,と.
うわあ、実は光自身にすら到達できない速度だ、ということですか...
100万光年先でほんの一瞬だけ爆発的な光が発生したとして、その光子がいろいろと干渉して100万分の1(1μ)~10万分の1(10μ)だけ遅いとすると(←ちょっと無理な仮定)、100万光年先の星の光は理想的なのが飛んできてから1年後~10年後まで見えるってことね。そうすると遠ければ遠いほど、一瞬の光のはずが、だらーとぼやけて見えることになるのか。
その話本当だとすると、むしろ画期的な距離測定方法になりそうな・・
by 物理系出身ではない
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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー
そうです (スコア:3, 参考になる)
>位相速度とか群速度とかの例のアレ?
そういうやつです.
通常は,無数の光子の干渉で全体としての波面が出来て,その進む速度が光速以上だったり以下だったり,というのを扱うのですが,今回の論文が取り上げたのは「光子一個だったとしても,自身が作る複数の波面の重ね合わせとして同じ事が起こる」というようなものです.
でもって光子を見つける確率はトータルで出来る波面に依存するので,
真空中を飛ぶ光子1個の波面が作る群速度(波面の速度のようなもの)は,自分自身との干渉により光速度より遅くなる.
↓
その結果,光子1個が実際に飛んでいく速度も,光速度より(ちょっとだけ)遅くなる(実験では,1 m進む間に数 μmぶんだけ遅れる).
という感じで.
そのため,厳密に光速度で飛んでいく光子は,たとえ真空中だったとしても理想的な平面波(現実には存在しない.近似的には存在するが)な場合しかないよ,と.
Re:そうです (スコア:1)
うわあ、実は光自身にすら到達できない速度だ、ということですか...
Re:そうです (スコア:1)
100万光年先でほんの一瞬だけ爆発的な光が発生したとして、その光子がいろいろと干渉して100万分の1(1μ)~10万分の1(10μ)だけ遅いとすると(←ちょっと無理な仮定)、100万光年先の星の光は理想的なのが飛んできてから1年後~10年後まで見えるってことね。そうすると遠ければ遠いほど、一瞬の光のはずが、だらーとぼやけて見えることになるのか。
Re: (スコア:0)
その話本当だとすると、むしろ画期的な距離測定方法になりそうな・・
by 物理系出身ではない