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3Dプリンタで作る場合は、従来では不可能だった形状が作れると言うメリットがある。一方でデメリットとしては、焼結である関係上、どうしても鍛造パーツなどに比べて強度が劣るという欠点がある。
さて、これはどうだろう?ただ3Dプリンタで作りましたというだけではないか。3Dプリンタの良さを全く生かしていない。
特殊な接着剤を使っていると言われても、3Dプリンタで作るなら、継目なしの一体造形で作るべきで、接着剤を自慢とかありえない。恥じるべきだ。形状も切削で十分に作れるものばかり。そして、切削で作った方が価格も安くできるだろうし、強度も高いからさらに軽くできるだろう。
ただ3Dプリンタで作ったと自慢すれば売れる時代はもう終わり。というか、終わらないと次の段階には行けない。この手の虚業屋はしらないが、実業を担う産業界は次に行こうとしている。こういうまやかしはもうやめろ。
背景として、今までのラグフレームはロウ付けや接着で個人規模でも比較的簡単に好きなジオメトリのフレームを作れたが、ラグの入手が難しくその形状も限られていた(=デザインやジオメトリが制約されていた)、という事情があります。ラグの3Dプリントでこの制約から開放されて、例えば自分の体に合わせたジオメトリを設計したり、リカンベントやハンドバイクのような特殊な形状のフレームの自作に用いたり、今回のように装飾的なラグ形状を追求したり、という可能性が考えられています。フレームまるごとの3Dプリントの研究をしてる人もいますが、ロードフレームは大部分が直線パイプで構成できるためラグだけプリントしてコストを抑えるというのも理にかなっています。
加工に詳しくない人ほどこういうこと言うけど、それらは全て切削のほうが安価で3Dプリンタでやる意味は無いって事なんだよ。そういったことは、CAD/CAMで実現されている。3Dプリンタを待たなくてもね。そっちのほうが安価で高強度だ。世界規模でみてもまだ100台も存在しない金属3Dプリンタをあてにしなくても、そこらの町工場で普通においてある多軸マシニングセンタでできる。
3次元 CADで設計ができれば、精度問わずでよければ加工屋に流せば加工してくれる。精度問わずで流しても、3Dプリンタよりも二桁は精度良く作ってくれるだろう。現状3Dプリンタには分解能という概念はあっても、精度という概念は無きに等しいので。もちろん治具や加工検討は3Dプリンタよりは必要になるケースもあるだろうが、それを上まわるほど現状3Dプリンタ出力そのものが超絶にコストが高い。さらに今回は、設計の部分も3Dプリンタのメリットを生かしてないので、使う意味は無い。
デザインだけ見たいのならば、金属切削して作ったものに、装飾部分だけ張り付けるのが最適だってのは分かりきってる。まともな能力もっている技術者ならば、3Dプリンタ使ってますなんてのはハッタリであり意味が無いことを知っているし、内心苦々しく思っているだろう。3Dプリンタを使わない方が現実的に良いものが安価にできると言う事を知らずにこんなものを作ってるなら、普通に無能でしょう。素人といってもいい。今回はデザイン事務所が主導しているようなので後者だと思われるが、とりあえず今すぐまともな機械設計事務所にかけこむべき。
フレームまるごとの3Dプリントの研究をしてる人もいますが、ロードフレームは大部分が直線パイプで構成できるためラグだけプリントしてコストを抑えるというのも理にかなっています。
これは順序が逆で、製造上の理由で直線パイプの構成になっているだけだよ。自転車の荷重を与えて、コンピュータで最適化の計算させると、フレームは有機的な曲線を描き、内部は単純なモノコックにはならない。ここで設計屋が「こんな形状で作ってくれ」と現場に持ち込むと、現場の怖い技術者の方が「んなもんできるわけねえだろ。アホかお前。だいたい製造の事を考えずに設計するとか何を」と一蹴の後に小一時間説教されることになり、実際には製造できる単純な形状で置き換えられていく。それを、3Dプリンタを使えばそのまま出力してみる事ができる。それらを直接製造する事ができるならばメリットがある。
単純なフレーム形状が最適解ではないのは、産業史的にもこれは裏付けられていて、自動車は当初は単純な形でフレームが形作られていたが、力の方向などを考慮して、今は多数の断面が組み合わさってできている。
つまり、どこまでが既存の技術で可能で、どこから先に積層造形が生かせるか、十分に見極める事が大事。でないとこういう「3Dプリンタでつくった」という事しか宣伝文句のないものを掴まされることになる。
何年前の話でしょう?別に書きましたが強度は十分に出ていますし,コスト的にもマシニングセンタ等の機械加工製品に近づいています.(マシニングセンタもそこそこに高価)
> 世界規模でみてもまだ100台も存在しない金属3Dプリンタ
今や,一工場に100台並べて量産しよう,という世の中です.
http://www.3dprinter.net/when-will-additive-manufacturing-arrive [3dprinter.net]
こういう工場のイメージです.自分も以前は「所詮,試作や少ロットでしょ?」と言っていましたが,本気の企業は量産に持っていこうとしている状況です.
ちょっと夢見すぎですね…。
何年前の話でしょう?
今年の2月に情報を仕入れたのが最後です。以下の話はそこらへんだと思って聞いて下さいね。この時、金属3Dプリンタについては、商社の人は、研究施設のような所に、まだ数台入れただけだという話を聞いていますよ。
別に書きましたが強度は十分に出ていますし
このhttp://srad.jp/comments.pl?sid=656272&cid=2798396 [srad.jp]上の材料強度と加工後の強度を混同されたコメントをしている話なら、全然違いますよ。金属は叩かれ打たれると物性が変わります。針金を何度も折り曲げていると、硬く脆くなりますよね。規格に乗っているのは、材料その物の強度のことなので、ほぼ変わらないのは当たり前です。そして、それで判断するのは間違いですよ。実際に3Dプリンタで出力したらどうなるか?が論点です。そして、金属の3Dプリンタはまだまだ各社特性がかなり異なります。研究レベルのものを加えればさらに。そんな状況で一概に言うのは、完全に間違いで、材料の事を知らなすぎると言わざるをえません。どのメーカーに聞いても、実用上は問題ないと言う言い方はするところがありますが、無垢材と同等だ等と言う所はありません。
コスト的にもマシニングセンタ等の機械加工製品に近づいています.(マシニングセンタもそこそこに高価)
全然違います。コスト的に近づいているなんてとんでもない。無理です。今回、SLSという用語をあてていることで、3D Systems(が買収した、LayerWise)のものだと思いますが、本体のみで6000万円からです。その上で、作業部屋などは、不活性ガスで満たす必要があるためそのガスの供給システムや、火災の危険性があるため特別な消火設備等々、設置場所も設備もそれだけでは済まないです。工場などを持ってない場合は周辺もろもろ含めて8千万円は必要になると言われました。これで出力出来るサイズはA5程度。サイズが倍になると、装置価格も倍になります。話を聞いた代理店は、研究所などを中心に僅かに納入したのみだと行っていました。この他に、ドイツのSLMソリューションの製品も国内に代理店があって販売されていますが、まだ二桁の出荷はされていないとのことでした。これらを使えば、10円玉の表面に書かれた文字が判別できる程度の解像度になります。しかし、これはソフトの力が大きいようで、精度等と言うものは求める事はできません。そこで、3D金属プリンタと、切削加工を組み合わせたものがあります。例えば松浦のもの。そちらは初期導入キットで8千万円と聞きました。DMG森精機などが出して居るもっとダイナミックなものは、その倍程度はするとのこと。ただどちらも手探り段階でしょう。
一方で、切削マシニングセンタ。DMG森精機の、ワークサイズが直径600ミリの5軸マシニングセンタは吊し価格で2000万円。CAD/CAMをつけて電源工事しても、ガス供給システムや防火設備などやっかいなものは必要無いので、普通は搬入までこの価格で導入出来ます。台湾や中国のものでよければワークサイズ直径500mm程度のものが、500万ぐらいから導入出来ます。こっちも全部含めて一千万ぐらい。
そして材料は、切削のチタンの丸棒、2kgで5000円ぐらいですが、3DPrinter用の粉は桁が2つ違います。
> 世界規模でみてもまだ100台も存在しない金属3Dプリンタ今や,一工場に100台並べて量産しよう,という世の中です.http://www.3dprinter.net/when-will-additive-manufacturing-arrive [3dprinter.net]
リンク先、ちゃんとよんでますか?それ、樹脂の3Dプリンタ、それもFDMの奴ですよ。この機種ですhttp://www.marubeni-sys.com/3dprinter/lineup/fortus400mc.html [marubeni-sys.com]金属の3Dプリンタと、樹脂の3Dプリンタは全然事情がことなります。樹脂はたしかに、3Dプリンタで十分な品質の同じものを作ろうとした場合、切削よりは安く作る事ができます。射出成形に比べればそれでも製品単価は相当高くなりますが、金型の場合は簡易型で数万、ちゃんと型を作ると数十万~数百万の金型代が必要になるので、生産数量が限られます。その隙間を狙った部分では効果があるでしょう。ですので、少量多品種を直接製品を製造しようという試みも、不可能ではなくなっています。
が、そのFDMでプリントしたものは、射出成形品などと同等に扱えるような代物では今のところありません。例えば強度が必要な所には使えません。またガラス繊維などで強化したものも作れません。温度がかかるところにも使えません。エンジニアリングプラスティックどころか、普通に使われている耐熱ABSクラスですら出せません。
何よりも表面がざらざらになるので、精度などは望むことはできません。用途を限定すればなんとかなるという所です。樹脂ですらこれなので、金属なんかまだまだ全然。タービンブレードなど特殊な用途に実用利用できるようにになるまで、あと3年はかかるでしょう。他の製造方法で代替できる分野では、イージーオーダー以上の量産品に適用できる日は私は来ないと思っています。3Dプリンタのような手法を使わなければできない形状だけで運用されるようになるでしょう。
ありのままの現状を把握した上で、新しい思考で利用方法を考え広げていく段階なのに、そういったことを知らない無知につけ込んで売りさばくような事をされたら、健全な評価がされなくなります。本気の企業はそんな大雑把な捉え方をしていません。夢では無く、現実を踏まえて考えています。一緒にするのやめてもらえますか。
とにかくこれは微妙ですよ。どう取り繕っても微妙。
今回の場合は切削加工でもっと安く作れることに異論はありません.3年程度で逆転することがないということについても同様です.
ただ,現在「世界的に100台も存在しない」ということはないと思います.電子ビーム型のクソ高いARCAMの1社だけでも販売台数は150台くらいあったと思います.レーザ型ならば何倍も出ているのではないでしょうか.オバマの一言からの速度は異常に速いです.
> どのメーカーに聞いても、実用上は問題ないと言う言い方はするところがありますが、無垢材と同等だ等と言う所はありません。
ASTM規格は,実際の試験結果をもとにしていますので信頼できると思います.最低保証値とは言いますが鍛造材の最低保証値と同じ値を出しているのは大きいと思います.ちなみ
横なんだけど、結局その夢の三年後とやらがまだ来てない現在である今回の件についてはまやかしってことでOK?
ある程度同意はしていますよ.(最初のとこで世界で100台とか書いていたので状況を知らない人かと思っただけです)
ただ,今回の件をどうしてもやるなって理由は特にないのでは?金持ち相手にでも,使っていれば技術は進むでしょう.
今は,切削でできることしかやっていなくても,多様性の高いプロセスなので将来どんな需要がでるかわかりませんし.5軸加工機でもできない加工形状なんていくらでもあります.
ラグな無ければラグレスで作れば良いでしょう。ラグレスで作っているビルダーも居ればチタンで作っているビルダーもやはり存在します。
ついでに最近はクロモリが見直されつつあるお蔭で、またラグを作る所も出て来ました。タンゲなんかはずっと作ってましたけど。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
3Dプリンタで作るメリットがどこにもない 意味が無い (スコア:0)
3Dプリンタで作る場合は、従来では不可能だった形状が作れると言うメリットがある。
一方でデメリットとしては、焼結である関係上、どうしても鍛造パーツなどに比べて強度が劣るという欠点がある。
さて、これはどうだろう?
ただ3Dプリンタで作りましたというだけではないか。3Dプリンタの良さを全く生かしていない。
特殊な接着剤を使っていると言われても、3Dプリンタで作るなら、継目なしの一体造形で作るべきで、接着剤を自慢とかありえない。恥じるべきだ。形状も切削で十分に作れるものばかり。そして、切削で作った方が価格も安くできるだろうし、強度も高いからさらに軽くできるだろう。
ただ3Dプリンタで作ったと自慢すれば売れる時代はもう終わり。
というか、終わらないと次の段階には行けない。
この手の虚業屋はしらないが、実業を担う産業界は次に行こうとしている。
こういうまやかしはもうやめろ。
Re:3Dプリンタで作るメリットがどこにもない 意味が無い (スコア:0)
背景として、今までのラグフレームはロウ付けや接着で個人規模でも比較的簡単に好きなジオメトリのフレームを作れたが、ラグの入手が難しくその形状も限られていた(=デザインやジオメトリが制約されていた)、という事情があります。ラグの3Dプリントでこの制約から開放されて、例えば自分の体に合わせたジオメトリを設計したり、リカンベントやハンドバイクのような特殊な形状のフレームの自作に用いたり、今回のように装飾的なラグ形状を追求したり、という可能性が考えられています。
フレームまるごとの3Dプリントの研究をしてる人もいますが、ロードフレームは大部分が直線パイプで構成できるためラグだけプリントしてコストを抑えるというのも理にかなっています。
Re:3Dプリンタで作るメリットがどこにもない 意味が無い (スコア:1)
加工に詳しくない人ほどこういうこと言うけど、それらは全て切削のほうが安価で3Dプリンタでやる意味は無いって事なんだよ。
そういったことは、CAD/CAMで実現されている。3Dプリンタを待たなくてもね。そっちのほうが安価で高強度だ。世界規模でみてもまだ100台も存在しない金属3Dプリンタをあてにしなくても、そこらの町工場で普通においてある多軸マシニングセンタでできる。
3次元 CADで設計ができれば、精度問わずでよければ加工屋に流せば加工してくれる。精度問わずで流しても、3Dプリンタよりも二桁は精度良く作ってくれるだろう。現状3Dプリンタには分解能という概念はあっても、精度という概念は無きに等しいので。
もちろん治具や加工検討は3Dプリンタよりは必要になるケースもあるだろうが、それを上まわるほど現状3Dプリンタ出力そのものが超絶にコストが高い。
さらに今回は、設計の部分も3Dプリンタのメリットを生かしてないので、使う意味は無い。
デザインだけ見たいのならば、金属切削して作ったものに、装飾部分だけ張り付けるのが最適だってのは分かりきってる。
まともな能力もっている技術者ならば、3Dプリンタ使ってますなんてのはハッタリであり意味が無いことを知っているし、内心苦々しく思っているだろう。
3Dプリンタを使わない方が現実的に良いものが安価にできると言う事を知らずにこんなものを作ってるなら、普通に無能でしょう。素人といってもいい。
今回はデザイン事務所が主導しているようなので後者だと思われるが、とりあえず今すぐまともな機械設計事務所にかけこむべき。
フレームまるごとの3Dプリントの研究をしてる人もいますが、ロードフレームは大部分が直線パイプで構成できるためラグだけプリントしてコストを抑えるというのも理にかなっています。
これは順序が逆で、製造上の理由で直線パイプの構成になっているだけだよ。自転車の荷重を与えて、コンピュータで最適化の計算させると、フレームは有機的な曲線を描き、内部は単純なモノコックにはならない。ここで設計屋が「こんな形状で作ってくれ」と現場に持ち込むと、現場の怖い技術者の方が「んなもんできるわけねえだろ。アホかお前。だいたい製造の事を考えずに設計するとか何を」と一蹴の後に小一時間説教されることになり、実際には製造できる単純な形状で置き換えられていく。
それを、3Dプリンタを使えばそのまま出力してみる事ができる。それらを直接製造する事ができるならばメリットがある。
単純なフレーム形状が最適解ではないのは、産業史的にもこれは裏付けられていて、自動車は当初は単純な形でフレームが形作られていたが、力の方向などを考慮して、今は多数の断面が組み合わさってできている。
つまり、どこまでが既存の技術で可能で、どこから先に積層造形が生かせるか、十分に見極める事が大事。
でないとこういう「3Dプリンタでつくった」という事しか宣伝文句のないものを掴まされることになる。
Re: (スコア:0)
何年前の話でしょう?
別に書きましたが強度は十分に出ていますし,コスト的にもマシニングセンタ等の
機械加工製品に近づいています.(マシニングセンタもそこそこに高価)
> 世界規模でみてもまだ100台も存在しない金属3Dプリンタ
今や,一工場に100台並べて量産しよう,という世の中です.
http://www.3dprinter.net/when-will-additive-manufacturing-arrive [3dprinter.net]
こういう工場のイメージです.自分も以前は「所詮,試作や少ロットでしょ?」と
言っていましたが,本気の企業は量産に持っていこうとしている状況です.
Re:3Dプリンタで作るメリットがどこにもない 意味が無い (スコア:1)
ちょっと夢見すぎですね…。
何年前の話でしょう?
今年の2月に情報を仕入れたのが最後です。以下の話はそこらへんだと思って聞いて下さいね。
この時、金属3Dプリンタについては、商社の人は、研究施設のような所に、まだ数台入れただけだという話を聞いていますよ。
別に書きましたが強度は十分に出ていますし
この
http://srad.jp/comments.pl?sid=656272&cid=2798396 [srad.jp]
上の材料強度と加工後の強度を混同されたコメントをしている話なら、全然違いますよ。金属は叩かれ打たれると物性が変わります。針金を何度も折り曲げていると、硬く脆くなりますよね。規格に乗っているのは、材料その物の強度のことなので、ほぼ変わらないのは当たり前です。そして、それで判断するのは間違いですよ。
実際に3Dプリンタで出力したらどうなるか?が論点です。そして、金属の3Dプリンタはまだまだ各社特性がかなり異なります。研究レベルのものを加えればさらに。そんな状況で一概に言うのは、完全に間違いで、材料の事を知らなすぎると言わざるをえません。
どのメーカーに聞いても、実用上は問題ないと言う言い方はするところがありますが、無垢材と同等だ等と言う所はありません。
コスト的にもマシニングセンタ等の
機械加工製品に近づいています.(マシニングセンタもそこそこに高価)
全然違います。コスト的に近づいているなんてとんでもない。無理です。
今回、SLSという用語をあてていることで、3D Systems(が買収した、LayerWise)のものだと思いますが、本体のみで6000万円からです。
その上で、作業部屋などは、不活性ガスで満たす必要があるためそのガスの供給システムや、火災の危険性があるため特別な消火設備等々、設置場所も設備もそれだけでは済まないです。工場などを持ってない場合は周辺もろもろ含めて8千万円は必要になると言われました。
これで出力出来るサイズはA5程度。サイズが倍になると、装置価格も倍になります。話を聞いた代理店は、研究所などを中心に僅かに納入したのみだと行っていました。
この他に、ドイツのSLMソリューションの製品も国内に代理店があって販売されていますが、まだ二桁の出荷はされていないとのことでした。
これらを使えば、10円玉の表面に書かれた文字が判別できる程度の解像度になります。しかし、これはソフトの力が大きいようで、精度等と言うものは求める事はできません。
そこで、3D金属プリンタと、切削加工を組み合わせたものがあります。例えば松浦のもの。そちらは初期導入キットで8千万円と聞きました。DMG森精機などが出して居るもっとダイナミックなものは、その倍程度はするとのこと。ただどちらも手探り段階でしょう。
一方で、切削マシニングセンタ。
DMG森精機の、ワークサイズが直径600ミリの5軸マシニングセンタは吊し価格で2000万円。CAD/CAMをつけて電源工事しても、ガス供給システムや防火設備などやっかいなものは必要無いので、普通は搬入までこの価格で導入出来ます。
台湾や中国のものでよければワークサイズ直径500mm程度のものが、500万ぐらいから導入出来ます。こっちも全部含めて一千万ぐらい。
そして材料は、切削のチタンの丸棒、2kgで5000円ぐらいですが、3DPrinter用の粉は桁が2つ違います。
> 世界規模でみてもまだ100台も存在しない金属3Dプリンタ
今や,一工場に100台並べて量産しよう,という世の中です.
http://www.3dprinter.net/when-will-additive-manufacturing-arrive [3dprinter.net]
リンク先、ちゃんとよんでますか?
それ、樹脂の3Dプリンタ、それもFDMの奴ですよ。この機種です
http://www.marubeni-sys.com/3dprinter/lineup/fortus400mc.html [marubeni-sys.com]
金属の3Dプリンタと、樹脂の3Dプリンタは全然事情がことなります。
樹脂はたしかに、3Dプリンタで十分な品質の同じものを作ろうとした場合、切削よりは安く作る事ができます。射出成形に比べればそれでも製品単価は相当高くなりますが、金型の場合は簡易型で数万、ちゃんと型を作ると数十万~数百万の金型代が必要になるので、生産数量が限られます。
その隙間を狙った部分では効果があるでしょう。ですので、少量多品種を直接製品を製造しようという試みも、不可能ではなくなっています。
が、そのFDMでプリントしたものは、射出成形品などと同等に扱えるような代物では今のところありません。
例えば強度が必要な所には使えません。またガラス繊維などで強化したものも作れません。温度がかかるところにも使えません。エンジニアリングプラスティックどころか、普通に使われている耐熱ABSクラスですら出せません。
何よりも表面がざらざらになるので、精度などは望むことはできません。用途を限定すればなんとかなるという所です。
樹脂ですらこれなので、金属なんかまだまだ全然。タービンブレードなど特殊な用途に実用利用できるようにになるまで、あと3年はかかるでしょう。他の製造方法で代替できる分野では、イージーオーダー以上の量産品に適用できる日は私は来ないと思っています。3Dプリンタのような手法を使わなければできない形状だけで運用されるようになるでしょう。
ありのままの現状を把握した上で、新しい思考で利用方法を考え広げていく段階なのに、そういったことを知らない無知につけ込んで売りさばくような事をされたら、健全な評価がされなくなります。本気の企業はそんな大雑把な捉え方をしていません。夢では無く、現実を踏まえて考えています。一緒にするのやめてもらえますか。
とにかくこれは微妙ですよ。どう取り繕っても微妙。
Re: (スコア:0)
今回の場合は切削加工でもっと安く作れることに異論はありません.
3年程度で逆転することがないということについても同様です.
ただ,現在「世界的に100台も存在しない」ということはないと思います.
電子ビーム型のクソ高いARCAMの1社だけでも販売台数は150台くらいあった
と思います.レーザ型ならば何倍も出ているのではないでしょうか.
オバマの一言からの速度は異常に速いです.
> どのメーカーに聞いても、実用上は問題ないと言う言い方はするところがありますが、無垢材と同等だ等と言う所はありません。
ASTM規格は,実際の試験結果をもとにしていますので信頼できると思います.
最低保証値とは言いますが鍛造材の最低保証値と同じ値を出しているのは
大きいと思います.
ちなみ
Re: (スコア:0)
横なんだけど、結局その夢の三年後とやらがまだ来てない現在である今回の件についてはまやかしってことでOK?
Re: (スコア:0)
ある程度同意はしていますよ.
(最初のとこで世界で100台とか書いていたので状況を知らない人かと
思っただけです)
ただ,今回の件をどうしてもやるなって理由は特にないのでは?
金持ち相手にでも,使っていれば技術は進むでしょう.
今は,切削でできることしかやっていなくても,多様性の高いプロセス
なので将来どんな需要がでるかわかりませんし.
5軸加工機でもできない加工形状なんていくらでもあります.
Re: (スコア:0)
ラグな無ければラグレスで作れば良いでしょう。
ラグレスで作っているビルダーも居ればチタンで作っているビルダーもやはり存在します。
ついでに最近はクロモリが見直されつつあるお蔭で、またラグを作る所も出て来ました。
タンゲなんかはずっと作ってましたけど。