水蒸気電解の効率は結構高い(こちらの電中研の報告 [denken.or.jp]によれば、「総消費電力に対する発生水素の高位発熱量」効率で98%)みたいなので、断熱と廃熱回収をがっちりやれば、sunfire社のプレスリリースにある効率70%("The power-to-liquids technology reaches system efficiencies of about 70 per cent.")も不可能ではないように思えます。
# ところで、ストーリーの「通常のディーゼル燃料の70%程度のエネルギー効率が得られる」ってこの部分の誤訳ではないですか
要は電力をそのまま化学エネルギーに変換したと。 (スコア:0)
つまり全く得をしていない。
また例によって再生可能エネルギー前提なところがいかにもドイツらしいが、
それで国内需要をまかないきれるのか?
特に0.04%しかない空気中の二酸化炭素をどうやって効率的に集めるというのか。
Re: (スコア:0)
>つまり全く得をしていない。
それでもこれが「効率よく」行われるならばすごいブレークスルーですよ。
今までは生物の光合成(これでもエネルギー効率としては40%程度?)にかなう方法は無かったんだから。
Re:要は電力をそのまま化学エネルギーに変換したと。 (スコア:0)
「風力やソーラーなどの再生可能エネルギー源により発電された電力を用い、水を摂氏800度まで加熱して酸素と水素に熱分解する。次に2段階の化学反応を経て水素と二酸化炭素からBlue Crudeと呼ばれる長鎖炭化水素を合成する。あとはBlue Crudeを精製することでe-dieselができあがる。」
この過程でどうやって40%以上の効率になると…?
Re:要は電力をそのまま化学エネルギーに変換したと。 (スコア:4, 参考になる)
水蒸気電解の効率は結構高い(こちらの電中研の報告 [denken.or.jp]によれば、「総消費電力に対する発生水素の高位発熱量」効率で98%)みたいなので、断熱と廃熱回収をがっちりやれば、sunfire社のプレスリリースにある効率70%("The power-to-liquids technology reaches system efficiencies of about 70 per cent.")も不可能ではないように思えます。
# ところで、ストーリーの「通常のディーゼル燃料の70%程度のエネルギー効率が得られる」ってこの部分の誤訳ではないですか
まぁ、光合成のすごいとこは「太陽光程度の密度の光エネルギーを高効率で化学エネルギーに変換する」点にあって、電気のように使いやすいものとはもともと比較できないと思います。
それとオフトピ気味ですが、光合成の効率って何十%も無い気がします。この文献 [sciencedirect.com]によれば、C3植物で4.6%、C4植物で6%程度とあります。
Re:要は電力をそのまま化学エネルギーに変換したと。 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
うーん。ソーラーパネルの効率自体が低いですからねえ。(今せいぜい20%?)
バイオ(藻など)で油つくったほうがいいかもですねえ。
Re: (スコア:0)
太陽電池の効率の方がずっと高いですよ?
普通のパネルで~20%、多接合型なら~40%ぐらいです。
バイオから(アルコール等の)燃料への効率は1%台ととても低いですが、安く大規模なプラントを作りやすいのが利点。
もう一つは太陽光は電気エネルギーなので保存できないけど、バイオから燃料の場合は保存できるのが利点。