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そもそも論として「ブラック企業とは何ぞや?」と聞かれたならば、「労働基準法に違反している企業」と答えるのが正しいだろう。
つまりはハローワークがブラック企業対策などと始めることがそもそもの間違い。それは労働基準監督署の管轄。
「労働基準法を越えて働かされた」だの「社員募集の求人広告を見て行ったら請負で契約させられた」だの「会社の労災保険でなく一人親方労災個人加入で処理され毎月給与から引かれてる」だのそういったことをやらかした企業は、労基が片っ端から取り締まればよろしい。
つーか労基仕事しろ。
これは正論だと思う。
ただ、1つだけ補足しておくと、ハローワークの求人・求職部分の本質は「国民の義務としての勤労が遂行できるよう、仕事が見つからない国民に仕事を紹介する」ことにある。なにしろ「働く場所がないから働けない」という状況は、憲法27条で言うところの「勤労の権利を有し、義務を負う」状態に違反しているので、それに対して行政が対策を取らなければ違憲状態になりかねないからだ。
また、国民には職業選択の自由(憲法22条1)が認められてるので、本来、ハローワークが求人情報の公開・非公開を決定するのは、この権利を侵害しかねないという可能性はずっと指摘されていたし、だからこそブラック企業であっても求人を掲載できていた事情がある。たとえば従来でも、求人書類の書式の不備のように明確に求人側のミスで修正さえすれば求人として公開できるものとか、あるいは男女雇用機会均等法に反する性別を理由とした求人などはブロックすることは可能だった。
※男女雇用機会均等法は、性別を理由とした募集・採用そのものが禁止されているので求人を出した時点でアウトにできるが、いわゆるブラック企業のように入社後の給料や待遇面で違法行為を行うのは、求人の段階では明確に違法とは限らないのでブロックすることが難しい。極端な話、時給10円で雇用契約を結んだとしても、契約を結ぶ行為自体は、無効にはなり得ても違法にはならない。実際にそれしか給料を払わなかった時点で明確に最低賃金を下回るということで違法になるけれども。
今回の制度に関しては法律改正や判例によるものではない(と思う)ので、どちらかというと社会的にブラック企業が悪だと明確に認知されてきたことや、前述のような「ブラック企業を紹介しないことを理由に、職業選択の自由を奪われたという訴訟を起こされるリスク」に対して、たとえば政府が後ろ盾になるとか何らかの対策を練れたから、なのだろうかね。
# ハローワーク関連のシステム開発で厚労省の役人さんとこの辺詰めてたSIerなのでAC
※男女雇用機会均等法は、性別を理由とした募集・採用そのものが禁止されているので求人を出した時点でアウトにできるが
実際にはハロワからの電話連絡の時点で面接に進めるか性別限定されるので、無意味な制度になってます。「募集自体は性別限定していない」「採用自体も性別限定していない」しかし、男性の応募は受け付けず、採用かどうか判定される段階まで進まない。花屋とか写真館とか結婚式場とか輸入雑貨屋とか文房具屋などの「女子供をメインターゲットにする」業種に多かったですね。それも新興チェーン。本格的な老舗のところはけっこうきちんと面接して技能を確認したり面談に時間を掛けるけど、宣伝と印象で売るような店だとまずそんな手間かける気もないようで。
> 時給10円
おキヌちゃんよりいい待遇だな。
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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家
手段と目的を(以下略 (スコア:4, 興味深い)
そもそも論として「ブラック企業とは何ぞや?」と聞かれたならば、
「労働基準法に違反している企業」と答えるのが正しいだろう。
つまりはハローワークがブラック企業対策などと始めることがそもそもの間違い。
それは労働基準監督署の管轄。
「労働基準法を越えて働かされた」だの「社員募集の求人広告を見て行ったら請負で契約させられた」だの
「会社の労災保険でなく一人親方労災個人加入で処理され毎月給与から引かれてる」だの
そういったことをやらかした企業は、労基が片っ端から取り締まればよろしい。
つーか労基仕事しろ。
Re:手段と目的を(以下略 (スコア:1)
これは正論だと思う。
ただ、1つだけ補足しておくと、ハローワークの求人・求職部分の本質は「国民の義務としての勤労が遂行できるよう、仕事が見つからない国民に仕事を紹介する」ことにある。
なにしろ「働く場所がないから働けない」という状況は、憲法27条で言うところの「勤労の権利を有し、義務を負う」状態に違反しているので、それに対して行政が対策を取らなければ違憲状態になりかねないからだ。
また、国民には職業選択の自由(憲法22条1)が認められてるので、本来、ハローワークが求人情報の公開・非公開を決定するのは、この権利を侵害しかねないという可能性はずっと指摘されていたし、だからこそブラック企業であっても求人を掲載できていた事情がある。
たとえば従来でも、求人書類の書式の不備のように明確に求人側のミスで修正さえすれば求人として公開できるものとか、あるいは男女雇用機会均等法に反する性別を理由とした求人などはブロックすることは可能だった。
※男女雇用機会均等法は、性別を理由とした募集・採用そのものが禁止されているので求人を出した時点でアウトにできるが、いわゆるブラック企業のように入社後の給料や待遇面で違法行為を行うのは、求人の段階では明確に違法とは限らないのでブロックすることが難しい。
極端な話、時給10円で雇用契約を結んだとしても、契約を結ぶ行為自体は、無効にはなり得ても違法にはならない。実際にそれしか給料を払わなかった時点で明確に最低賃金を下回るということで違法になるけれども。
今回の制度に関しては法律改正や判例によるものではない(と思う)ので、どちらかというと社会的にブラック企業が悪だと明確に認知されてきたことや、前述のような「ブラック企業を紹介しないことを理由に、職業選択の自由を奪われたという訴訟を起こされるリスク」に対して、たとえば政府が後ろ盾になるとか何らかの対策を練れたから、なのだろうかね。
# ハローワーク関連のシステム開発で厚労省の役人さんとこの辺詰めてたSIerなのでAC
Re: (スコア:0)
※男女雇用機会均等法は、性別を理由とした募集・採用そのものが禁止されているので求人を出した時点でアウトにできるが
実際にはハロワからの電話連絡の時点で面接に進めるか性別限定されるので、無意味な制度になってます。
「募集自体は性別限定していない」
「採用自体も性別限定していない」
しかし、男性の応募は受け付けず、採用かどうか判定される段階まで進まない。
花屋とか写真館とか結婚式場とか輸入雑貨屋とか文房具屋などの「女子供をメインターゲットにする」業種に多かったですね。それも新興チェーン。
本格的な老舗のところはけっこうきちんと面接して技能を確認したり面談に時間を掛けるけど、宣伝と印象で売るような店だとまずそんな手間かける気もないようで。
Re: (スコア:0)
> 時給10円
おキヌちゃんよりいい待遇だな。