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害虫駆除のために農薬を撒くと、しばらくは害虫が減るけど、その農薬に耐性を持った害虫が大量発生する。これを一種の進化と捉えることができる。
一方、この害虫駆除方法に「耐性」がある進化はあり得るんだろうか?例えば、遺伝子操作された雄とそうでない雄を区別できるようになるとか。
手元に本が無いので正確に引用できないのですが小山重郎著「530億匹の闘い ウリミバエ根絶の歴史」(築地書館, 1994)という本に、不妊化処置された虫を避ける振る舞いが見られたという研究報告が記載されていたのを覚えています。あの本どこにしまったかな・・・
近づく男どもの中から、もっとも男臭い相手を選ぶようになるんですね。 // 臭いオッサンがモテモテになる日が来るのですね!?
若者の草食化ってのは、神の遺伝子操作だったのか!
#3061286のACです。本が出てきたので、雑談のタネに引用してみます。小山重郎『530億匹の闘い ウリミバエ根絶の歴史』(築地書館, 1994/09/16)P.196「不妊虫抵抗性のハエ出現か?」より。<>内な引用者による補足
”<一九八九年>四月六日付けの「沖縄タイムス」であった。一面トップ にこんな記事がのっている。
「ウリミバエ根絶に難題 不妊虫嫌う雌が出現 県の対策事業変化なし
ウリなどの大害虫ウリミバエを根絶するため、沖縄本島で不妊化した虫 を大量に放ちつづけたところ、不妊の雄を嫌い、野生の雄とだけ交尾す る雌が出現した (中略) 不妊雄を避ける雌の出現が実験的に証明された のは初めてで、昆虫行動学や進化学上の貴重な発見。<中略>」 これは、琉球大学に移った岩橋さん<岩橋統>が学生といっしょにおこなっ た実験で、こんどの学会で発表することになっていたものを、新聞がとり あげたものである。 <中略> 実験は次のようなものである。 まず、人の入れるような大きい野外網室に、<根絶作業が始まって三年経 過した>沖縄本島の野生の雄と不妊雄とを入れる。そこに沖縄本島の野生 の雌を入れて、どちらの雄と交尾するかを調べる。 すると、この雌は野生の雄と交尾しやすく、不妊虫の雄を避ける傾向が見 られた。 これだけなら、不妊雄の性的競争力の低下のためとも考えられる<家畜化 と呼ばれる現象>。 別の日に、こんどは不妊虫をまだ放飼していない石垣島からとってきた野 生の雄と、不妊虫の雄を網室に入れ、ここに石垣島の野生雌を放す。そう すると、この雌は石垣の雄と不妊雄を区別することなく、おなじ割合で交 尾した。 つまり、沖縄本島の野生雌は、不妊雄を避けるのに、石垣島産の雌は避け ない。この結果から、岩橋さんたちは、沖縄本島で不妊虫を放しつづけた ために、不妊虫を避ける傾向のある雌の子孫だけが生き残って、「不妊虫 抵抗性」を獲得したのではないかと、結論づけたわけである。 この結論にたいして、「まだ実験例が少ない」などの異論も出された。」
全駆除に成功しているんだからその論文は間違っている事になるよねw
不妊虫抵抗性があっても100%の不妊虫抵抗性で無ければ駆除効率が低下するだけで目的は達成可能です。「この雌は野生の雄と交尾しやすく、不妊虫の雄を避ける 傾向が見られた 。」100%じゃないなら自然の雄に対する放った不妊虫との遭遇率が下がるのと似たような効果が出るだけなので、放つ不妊虫の数をその分増やせば問題なく実施可能です。そっちよりも不妊虫を放てない場所でコミュニティが形成されてしまう可能性のほうが怖いかな…。
まぁそもそも不妊虫抵抗性だったのか好みの不一致だったのかという問題もありますが。人間で例えるなら、イケメンを元に不妊化した個体をばらまいたら醜男好きな一族だけが残ったみたいな。
人類に限らず、生物は個体数が過剰になると生殖能力を失った個体が急増したり、一方の性だけが大量に産まれてきたりして個体数が調節される。
>若者の草食化ってのは、神の遺伝子操作だったのか!
これも、あながち的外れでは無いと思う。
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進化 (スコア:2)
害虫駆除のために農薬を撒くと、しばらくは害虫が減るけど、その農薬に耐性を持った害虫が大量発生する。
これを一種の進化と捉えることができる。
一方、この害虫駆除方法に「耐性」がある進化はあり得るんだろうか?
例えば、遺伝子操作された雄とそうでない雄を区別できるようになるとか。
Re: (スコア:0)
手元に本が無いので正確に引用できないのですが
小山重郎著「530億匹の闘い ウリミバエ根絶の歴史」(築地書館, 1994)
という本に、不妊化処置された虫を避ける振る舞いが見られたという
研究報告が記載されていたのを覚えています。
あの本どこにしまったかな・・・
Re: (スコア:0)
近づく男どもの中から、もっとも男臭い相手を選ぶようになるんですね。
// 臭いオッサンがモテモテになる日が来るのですね!?
Re:進化 (スコア:0)
若者の草食化ってのは、神の遺伝子操作だったのか!
Re:進化 (スコア:1)
#3061286のACです。
本が出てきたので、雑談のタネに引用してみます。
小山重郎『530億匹の闘い ウリミバエ根絶の歴史』(築地書館, 1994/09/16)
P.196「不妊虫抵抗性のハエ出現か?」より。
<>内な引用者による補足
”<一九八九年>四月六日付けの「沖縄タイムス」であった。一面トップ
にこんな記事がのっている。
「ウリミバエ根絶に難題
不妊虫嫌う雌が出現
県の対策事業変化なし
ウリなどの大害虫ウリミバエを根絶するため、沖縄本島で不妊化した虫
を大量に放ちつづけたところ、不妊の雄を嫌い、野生の雄とだけ交尾す
る雌が出現した (中略) 不妊雄を避ける雌の出現が実験的に証明された
のは初めてで、昆虫行動学や進化学上の貴重な発見。<中略>」
これは、琉球大学に移った岩橋さん<岩橋統>が学生といっしょにおこなっ
た実験で、こんどの学会で発表することになっていたものを、新聞がとり
あげたものである。
<中略>
実験は次のようなものである。
まず、人の入れるような大きい野外網室に、<根絶作業が始まって三年経
過した>沖縄本島の野生の雄と不妊雄とを入れる。そこに沖縄本島の野生
の雌を入れて、どちらの雄と交尾するかを調べる。
すると、この雌は野生の雄と交尾しやすく、不妊虫の雄を避ける傾向が見
られた。
これだけなら、不妊雄の性的競争力の低下のためとも考えられる<家畜化
と呼ばれる現象>。
別の日に、こんどは不妊虫をまだ放飼していない石垣島からとってきた野
生の雄と、不妊虫の雄を網室に入れ、ここに石垣島の野生雌を放す。そう
すると、この雌は石垣の雄と不妊雄を区別することなく、おなじ割合で交
尾した。
つまり、沖縄本島の野生雌は、不妊雄を避けるのに、石垣島産の雌は避け
ない。この結果から、岩橋さんたちは、沖縄本島で不妊虫を放しつづけた
ために、不妊虫を避ける傾向のある雌の子孫だけが生き残って、「不妊虫
抵抗性」を獲得したのではないかと、結論づけたわけである。
この結論にたいして、「まだ実験例が少ない」などの異論も出された。」
Re: (スコア:0)
全駆除に成功しているんだから
その論文は間違っている事になるよねw
Re:進化 (スコア:1)
不妊虫抵抗性があっても100%の不妊虫抵抗性で無ければ駆除効率が低下するだけで目的は達成可能です。
「この雌は野生の雄と交尾しやすく、不妊虫の雄を避ける 傾向が見られた 。」
100%じゃないなら自然の雄に対する放った不妊虫との遭遇率が下がるのと似たような効果が出るだけなので、
放つ不妊虫の数をその分増やせば問題なく実施可能です。
そっちよりも不妊虫を放てない場所でコミュニティが形成されてしまう可能性のほうが怖いかな…。
まぁそもそも不妊虫抵抗性だったのか好みの不一致だったのかという問題もありますが。
人間で例えるなら、イケメンを元に不妊化した個体をばらまいたら醜男好きな一族だけが残ったみたいな。
Re: (スコア:0)
人類に限らず、生物は個体数が過剰になると生殖能力を失った個体が急増したり、一方の性だけが大量に産まれてきたりして個体数が調節される。
>若者の草食化ってのは、神の遺伝子操作だったのか!
これも、あながち的外れでは無いと思う。