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どうせ原価なんか安いもんだろうし、製造ライン作った後なら遊ばせておく意味も無い。競合のオプジーボが薬価で騒がれてるから、より効果的な宣伝になる。考えた人あたまいいね。
>どうせ原価なんか安いもんだろうし、
製造原価はともかく、開発原価はやすくないよ!ジェネリックならともかく、新規開発薬剤は対象の化合物が確定するまでかなりかかる上に、決まった後も試験・治験の積み重ねでン十億が飛んでくし、そこで安全性に問題が出て全てふりだしに戻ったりするよ!(でも当たったら何百億も生み出すからチャレンジするわけですが)
だから、「原価なんて安いから」じゃなくて「これまでつぎ込んだものをいつか取り返すために、今のうちに実績を積んで、いざ薬価がついたらその実績を宣伝に使おう」ってことでしょう。誰にでもタダで配るよ、じゃなく、薬価が付くまでは一部に提供、ですから。
分子標的薬は製造原価も高いよ!利益を吹っ飛ばしてもすべてが高いよ!
http://masa-cbl.hatenadiary.jp/entry/20160507/1462625201 [hatenadiary.jp]
厚生労働省の平成24年の資料によると、ニボルマブのような類似薬のない画期的な新薬の場合は、製造原価を計算して、そこに利益を上乗せするという形で薬価が算定されます。
新医薬品一覧表(平成26年9月)によれば、オプジーボ(100 mg)の製品総原価 459,778 円、営業利益 170,055 円、流通経費 45,953 円、消費税 54,063 円 となっています。
画期的な新薬ということで、通常の新薬で適用される平均的な営業利益率 16.9% に 60% の加算がされ、営業利益率 27.0% が適用されています。
営業利益、流通経費、消費税は全て製造原価に対して割合でかかってきますので、オプジーボの薬価が高くなった原因は製造原価が極めて高いという点に集約されます。
(強調は引用者)
製品総原価は、実際の製造にかかる原価だけでなく、研究開発費や製造ライン構築費とかも全て含めた価格ですよね。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001geji-att/2r9852000001geo8.pdf [mhlw.go.jp] より> 製品製造原価に販売費及び一般管理費(新製品又は新技術の開発の費用である. 技術研究費を含む)を加算して製品総原価を算定する。
製品総原価、っていうのはいわゆる「製造原価」ではありません。開発費の償却を含みます。
じっさいこの手の薬品は単なる化学合成薬品より高いのは確かだろうけど。
この引用文における製品総原価が高いのは、もともとの製造原価(ほかの人も言っているようにこの手の薬はほんとに高い)に加えて、研究開発費なども含まれているから。さらに何よりも、研究開発費をこの製品総原価に反映させるにあたって、当初適応とされた患者数の少ない悪性黒色腫の患者数を案分してるから。
その後、一部の肺がんや肝臓がん、最近は悪性リンパ腫などにも健康保険の適応拡大が承認されつつあるんだけど、一度薬価が決まると従来は2年に一度しか薬価改定する機会がなかった。本来、適応拡大に伴い、研究開発費の案分すべき数が変わっているのに、現状の制度ではそこが変えられないというのが今回の騒動の一番の問題点。
今後は毎年、薬価改定するなどして適正水準に近づける方針のようだ。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー
上手い宣伝方法 (スコア:0)
どうせ原価なんか安いもんだろうし、製造ライン作った後なら遊ばせておく意味も無い。
競合のオプジーボが薬価で騒がれてるから、より効果的な宣伝になる。考えた人あたまいいね。
Re: (スコア:1)
>どうせ原価なんか安いもんだろうし、
製造原価はともかく、開発原価はやすくないよ!
ジェネリックならともかく、新規開発薬剤は対象の化合物が確定するまでかなりかかる上に、
決まった後も試験・治験の積み重ねでン十億が飛んでくし、そこで安全性に問題が出て全てふりだしに戻ったりするよ!
(でも当たったら何百億も生み出すからチャレンジするわけですが)
だから、「原価なんて安いから」じゃなくて
「これまでつぎ込んだものをいつか取り返すために、今のうちに実績を積んで、いざ薬価がついたらその実績を宣伝に使おう」ってことでしょう。
誰にでもタダで配るよ、じゃなく、薬価が付くまでは一部に提供、ですから。
Re:上手い宣伝方法 (スコア:0)
分子標的薬は製造原価も高いよ!利益を吹っ飛ばしてもすべてが高いよ!
http://masa-cbl.hatenadiary.jp/entry/20160507/1462625201 [hatenadiary.jp]
厚生労働省の平成24年の資料によると、ニボルマブのような類似薬のない画期的な新薬の場合は、製造原価を計算して、そこに利益を上乗せするという形で薬価が算定されます。
新医薬品一覧表(平成26年9月)によれば、オプジーボ(100 mg)の製品総原価 459,778 円、営業利益 170,055 円、流通経費 45,953 円、消費税 54,063 円 となっています。
画期的な新薬ということで、通常の新薬で適用される平均的な営業利益率 16.9% に 60% の加算がされ、営業利益率 27.0% が適用されています。
営業利益、流通経費、消費税は全て製造原価に対して割合でかかってきますので、オプジーボの薬価が高くなった原因は製造原価が極めて高いという点に集約されます。
(強調は引用者)
Re:上手い宣伝方法 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
製品総原価は、実際の製造にかかる原価だけでなく、研究開発費や製造ライン構築費とかも全て含めた価格ですよね。
Re: (スコア:0)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001geji-att/2r9852000001geo8.pdf [mhlw.go.jp] より
> 製品製造原価に販売費及び一般管理費(新製品又は新技術の開発の費用である. 技術研究費を含む)を加算して製品総原価を算定する。
製品総原価、っていうのはいわゆる「製造原価」ではありません。開発費の償却を含みます。
じっさいこの手の薬品は単なる化学合成薬品より高いのは確かだろうけど。
オプジーボが高かったのは悪性黒色腫の患者数の影響 (スコア:0)
この引用文における製品総原価が高いのは、もともとの製造原価(ほかの人も言っているようにこの手の薬はほんとに高い)に加えて、研究開発費なども含まれているから。
さらに何よりも、研究開発費をこの製品総原価に反映させるにあたって、当初適応とされた患者数の少ない悪性黒色腫の患者数を案分してるから。
その後、一部の肺がんや肝臓がん、最近は悪性リンパ腫などにも健康保険の適応拡大が承認されつつあるんだけど、一度薬価が決まると従来は2年に一度しか薬価改定する機会がなかった。
本来、適応拡大に伴い、研究開発費の案分すべき数が変わっているのに、現状の制度ではそこが変えられないというのが今回の騒動の一番の問題点。
今後は毎年、薬価改定するなどして適正水準に近づける方針のようだ。