アカウント名:
パスワード:
「抗生物質が効かず」だから○○耐性まで含めないと正しい情報にならない。耐性というのは薬剤(抗生物質など)が効かないもしくは効きにくいこと。このような病原体がいる状況で該当の薬剤を使うと、他の病原体は減って、一旦病気は良くなりますが、効きにくい病原体だけが生き残り、増殖するのでますます薬剤が効かなくなります。
誤)「CRITICAL」にはアシネトバクター、緑のう菌、エンテロバクターの3種類、正)「CRITICAL」にはカルバペネム耐性アシネトバクター-バウマニ、カルバペネム耐性緑のう菌、カルバペネム耐性ESBL産生エンテロバクター
誤)「HIGH」ではメチ
> 抗生物質を処方された場合は病気が良くなってもお薬は最後まで飲みきってください。
これはよく聞く話だが、菌が残ってしまうのは耐性を持っているからで、飲み切ったところでそれらが残ってしまうのは変わりないのではないのか?
実験で、少量の抗生物質の投与は耐性菌を生み出しやすいという結果が出ているの?
他の人のに補足すると、菌との戦いは免疫パワー+薬パワーなので、飲みきった時に耐性菌が残っていても、免疫パワーがやっつけます。
薬が中途半端にしか効いてない状態で止めたりすると、免疫は残りの通常菌+耐性菌と戦わなきゃいけない=治らない/耐性菌が体外に逃げ出る可能性が高まります。「免疫が耐性菌に割くパワーが足りなくなる」のが問題。
> 飲みきった時に耐性菌が残っていても、免疫パワーがやっつけます。
それで済むようなら、WHOがこんなリスト作らんのではないか?
めんどくさいけど書いてみる。
耐性菌ってのは、通常の菌が複製を続けるなかである程度の割合で産まれてくる。抗生物質には耐性があるけど、それ以外には通常の菌より弱いことが多い。だから一定の環境下では通常の菌が大多数を占め、耐性菌の割合は小さいか通常の菌に負けて死ぬ。他人に感染させる菌は通常の菌である可能性が高いというのは分かるよね。
「病気になってる人の体内」ってのは菌がその人の免疫を上回って増殖している状態。耐性菌は居ないかごく少数。
そこで体内に抗生物質が入ってくると、通常の菌はどんどん減る一方、耐性菌はあまり減らない。免疫も仕事をし
> そこで体内に抗生物質が入ってくると、通常の菌はどんどん減る一方、耐性菌はあまり減らない。
ここがわからん。耐性菌は抗生物質に対して耐性があるけど通常の菌がある状況下では通常の菌に負けて増えられないだけというなら、抗生物質が入ってきた状況下では「あまり減らない」ではなく増えだすのではないか?
「あまり減らない」はまあ通常菌との対比であって減るのか増えるのかは病状の推移にもよるんだが、まあモデルを書いてみよう。
菌の増殖量>免疫力 というのが病状が悪化する状態で、菌の増殖量<免疫力 というのが治癒していく段階。なので抗生物質ってのはあまり直接菌を殺すというより「増殖をさせない」効果が主要だったりする。
例えば免疫さんが「1日につき敵の6割を殺せる」って言ってて、菌が1日の終わりに2倍になるとしよう。通常9万個+耐性1万個(耐性菌10%)のときだと6万殺しても残り4万が次の日に8万になって襲ってくる。いつかは治るけど長い戦いだ。
ところが抗生物質が通常菌の増殖を止めてくれると、次の日は通常3.6万+耐性0.4万になったあと、耐性菌だけ増殖して通常3.6万+耐性0.8万(耐性菌18%)。さらに次の日は通常1.8万+耐性0.32万になったあと、増殖して通常1.8万+0.64万(耐性菌26%)になる。
設定が難しいんでどの程度妥当かわからないけど、「抗生物質を投与した時、通常菌がどんどん減るが、耐性菌はあまり減らない状態」が設定できることは分かるだろうか。実際は増殖力も複数のパラメータが関わるし免疫力は敵を知ると増強する傾向だからこんな単純ではないが、まあ許して。「抗生物質が直接菌を殺す」としても似たようなモデルが書けるとは思う。
> 例えば免疫さんが「1日につき敵の6割を殺せる」って言ってて、菌が1日の終わりに2倍になるとしよう。
免疫の力ってのは、量にかかわらず「必ず何割殺せる」というような割合で効いてくるものではなくて、「キャパがこれだけ」というような処理用の上限があるようなものではないのか?
どっちの要素もあるんで単純化して書いたんだけど、仮に一日に○万個としても合致するモデルは書けるとおもうのでがんばって。おれはもうつかれた。ぎぶあっぷ。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell
一番大事なところが省略されている (スコア:0)
「抗生物質が効かず」だから○○耐性まで含めないと正しい情報にならない。耐性というのは薬剤(抗生物質など)が効かないもしくは効きにくいこと。このような病原体がいる状況で該当の薬剤を使うと、他の病原体は減って、一旦病気は良くなりますが、効きにくい病原体だけが生き残り、増殖するのでますます薬剤が効かなくなります。
誤)「CRITICAL」にはアシネトバクター、緑のう菌、エンテロバクターの3種類、
正)「CRITICAL」にはカルバペネム耐性アシネトバクター-バウマニ、カルバペネム耐性緑のう菌、カルバペネム耐性ESBL産生エンテロバクター
誤)「HIGH」ではメチ
Re: (スコア:0)
> 抗生物質を処方された場合は病気が良くなってもお薬は最後まで飲みきってください。
これはよく聞く話だが、菌が残ってしまうのは耐性を持っているからで、飲み切ったところでそれらが残ってしまうのは
変わりないのではないのか?
実験で、少量の抗生物質の投与は耐性菌を生み出しやすいという結果が出ているの?
Re: (スコア:0)
他の人のに補足すると、菌との戦いは免疫パワー+薬パワーなので、飲みきった時に耐性菌が残っていても、免疫パワーがやっつけます。
薬が中途半端にしか効いてない状態で止めたりすると、免疫は残りの通常菌+耐性菌と戦わなきゃいけない=治らない/耐性菌が体外に逃げ出る可能性が高まります。
「免疫が耐性菌に割くパワーが足りなくなる」のが問題。
Re: (スコア:0)
> 飲みきった時に耐性菌が残っていても、免疫パワーがやっつけます。
それで済むようなら、WHOがこんなリスト作らんのではないか?
Re: (スコア:0)
めんどくさいけど書いてみる。
耐性菌ってのは、通常の菌が複製を続けるなかである程度の割合で産まれてくる。
抗生物質には耐性があるけど、それ以外には通常の菌より弱いことが多い。
だから一定の環境下では通常の菌が大多数を占め、耐性菌の割合は小さいか通常の菌に負けて死ぬ。
他人に感染させる菌は通常の菌である可能性が高いというのは分かるよね。
「病気になってる人の体内」ってのは菌がその人の免疫を上回って増殖している状態。耐性菌は居ないかごく少数。
そこで体内に抗生物質が入ってくると、通常の菌はどんどん減る一方、耐性菌はあまり減らない。
免疫も仕事をし
Re: (スコア:0)
> そこで体内に抗生物質が入ってくると、通常の菌はどんどん減る一方、耐性菌はあまり減らない。
ここがわからん。耐性菌は抗生物質に対して耐性があるけど通常の菌がある状況下では
通常の菌に負けて増えられないだけというなら、抗生物質が入ってきた状況下では
「あまり減らない」ではなく増えだすのではないか?
Re:一番大事なところが省略されている (スコア:0)
「あまり減らない」はまあ通常菌との対比であって減るのか増えるのかは病状の推移にもよるんだが、まあモデルを書いてみよう。
菌の増殖量>免疫力 というのが病状が悪化する状態で、
菌の増殖量<免疫力 というのが治癒していく段階。
なので抗生物質ってのはあまり直接菌を殺すというより「増殖をさせない」効果が主要だったりする。
例えば免疫さんが「1日につき敵の6割を殺せる」って言ってて、菌が1日の終わりに2倍になるとしよう。
通常9万個+耐性1万個(耐性菌10%)のときだと6万殺しても残り4万が次の日に8万になって襲ってくる。いつかは治るけど長い戦いだ。
ところが抗生物質が通常菌の増殖を止めてくれると、次の日は通常3.6万+耐性0.4万になったあと、耐性菌だけ増殖して通常3.6万+耐性0.8万(耐性菌18%)。
さらに次の日は通常1.8万+耐性0.32万になったあと、増殖して通常1.8万+0.64万(耐性菌26%)になる。
設定が難しいんでどの程度妥当かわからないけど、「抗生物質を投与した時、通常菌がどんどん減るが、耐性菌はあまり減らない状態」が設定できることは分かるだろうか。
実際は増殖力も複数のパラメータが関わるし免疫力は敵を知ると増強する傾向だからこんな単純ではないが、まあ許して。
「抗生物質が直接菌を殺す」としても似たようなモデルが書けるとは思う。
Re: (スコア:0)
> 例えば免疫さんが「1日につき敵の6割を殺せる」って言ってて、菌が1日の終わりに2倍になるとしよう。
免疫の力ってのは、量にかかわらず「必ず何割殺せる」というような割合で効いてくるものではなくて、
「キャパがこれだけ」というような処理用の上限があるようなものではないのか?
Re: (スコア:0)
どっちの要素もあるんで単純化して書いたんだけど、仮に一日に○万個としても合致するモデルは書けるとおもうのでがんばって。
おれはもうつかれた。ぎぶあっぷ。