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有視界での着陸ならば可能かも知れないけど計器着陸で指向性電波で誘導するならば進入コースが限定されてしまって360度の意味が無くなってしまうよね。
Final Reportでは、ILSは当然使用できないので、D-GPSを使ったりマイクロ波着陸装置を使ったりする必要があり、さらに管制官から着陸『点』を伝えるためにHUDを使って管制・操縦するような物が必要とも書いてあります。(具体的にどうするかまでは書かれてない)
現在の旅客機の管制も含めたシステムから変えなければいけない課題が多すぎて、対応飛行機じゃなきゃ離着陸できない案なので、まず実現は無理かも(そこまでして対応飛行機を買う航空会社があるのか?という問題と、航空会社が揃わないのにそんな変な空港を作るのか?って反対運動が起こるであろう事も考えると)
「どうにかなる」が多すぎだし、専用の形状の飛行機も作るといいとか、「FlightGearの747-100のデータで飛んだけどだいじょうぶだったから出来るよ!」とか「こんなのでいいの!?」ってなるレポートかも・・・(滑走路の形状により発生する可能性があるウィンドシアの影響や、土木的にどう施工しどう維持するのか?等々、全く検討もされてない部分も多すぎかも)
というか、旅客機をVTOLにでもしない限り解決しないよね。2方向平行なら兎も角、3方向とかだと「どうやっても移動する飛行機の動線(またはその延長線)は重なる」ものだし。
まず着陸で考えると、既存の滑走路なら「本来着陸(接地)すべきポイントより多少は奥でも大丈夫」だけど、円形の滑走路だとそうもいかない。そして気象状況その他の理由で「狙った点に着陸できそうにない」という理由でゴーアラウンド(着陸をやめて一旦高度を上げる)とかしようとすると、今度は他機の動線とぶつかる。つまり空中衝突のリスクがある。
離陸も怖い部分がある。なにしろエンジンの調子や風向、積載量によって「離陸決心速度や浮上速度に到達するまでの滑走距離は異なる」から。それが円形の滑走路において意味するところは「離陸時に機体が向かっている方向が不定になる」という、おそらく素人目でもわかるであろうおっかない要素を孕んでいる。まあ多少の誤差なら離陸直後でも変更はできるけど、それでも離陸後数秒(V1→V2の間)は舵を切るようなことはするべきじゃない。ちなみに旅客機クラスだと離陸時に発生する後方乱気流は1分ぐらい影響が続いたりするので、そんな中に前述のような着陸を取りやめた機体が(しかも事前情報も不確定な状態で)突っ込んだら、本当に墜落や空中分解事故を起こしてもおかしくない。
せめて同時運用を2方向(2機)なら十分実現可能性はあるけど、それなら円形じゃなくても「井」の字のように交差した形状にして「常時、平行の2本を運用する」に限定すれば事足りるから、わざわざ円形にするメリットが薄れるんだよね。一応、常に風向きに対してベストコンディションで運用できるというメリットはあるけど、そのために超えないといけないハードルが多すぎて現状では机上の空論にしかならない。
親コメにも書かれてるけど、数十年スパンで先を見据えて「そういう空港にも対応できる航法装置」を開発し、新開発の機種にどんどん導入していき、それが一定量普及してはじめて実現可能になるかもしれない・・・程度の話でしかないのだが、そんなモノに投資する人間はどれほど居るのだろうか。少なくとも航空会社にそんなのが居たら、株主はとっとと蹴り出すべきだと思うけどね、バクチも大概にすべきだと。
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家
ILSはどうするの? (スコア:2, すばらしい洞察)
有視界での着陸ならば可能かも知れないけど
計器着陸で指向性電波で誘導するならば進入コースが
限定されてしまって360度の意味が無くなってしまうよね。
Re: (スコア:3, 参考になる)
Final Reportでは、ILSは当然使用できないので、D-GPSを使ったりマイクロ波着陸装置を使ったりする必要があり、
さらに管制官から着陸『点』を伝えるためにHUDを使って管制・操縦するような物が必要とも書いてあります。
(具体的にどうするかまでは書かれてない)
現在の旅客機の管制も含めたシステムから変えなければいけない課題が多すぎて、
対応飛行機じゃなきゃ離着陸できない案なので、まず実現は無理かも
(そこまでして対応飛行機を買う航空会社があるのか?という問題と、航空会社が揃わないのにそんな変な空港を作るのか?って反対運動が起こるであろう事も考えると)
「どうにかなる」が多すぎだし、専用の形状の飛行機も作るといいとか、「FlightGearの747-100のデータで飛んだけどだいじょうぶだったから出来るよ!」とか「こんなのでいいの!?」ってなるレポートかも・・・
(滑走路の形状により発生する可能性があるウィンドシアの影響や、土木的にどう施工しどう維持するのか?等々、全く検討もされてない部分も多すぎかも)
Re:ILSはどうするの? (スコア:0)
というか、旅客機をVTOLにでもしない限り解決しないよね。
2方向平行なら兎も角、3方向とかだと「どうやっても移動する飛行機の動線(またはその延長線)は重なる」ものだし。
まず着陸で考えると、既存の滑走路なら「本来着陸(接地)すべきポイントより多少は奥でも大丈夫」だけど、円形の滑走路だとそうもいかない。
そして気象状況その他の理由で「狙った点に着陸できそうにない」という理由でゴーアラウンド(着陸をやめて一旦高度を上げる)とかしようとすると、今度は他機の動線とぶつかる。つまり空中衝突のリスクがある。
離陸も怖い部分がある。なにしろエンジンの調子や風向、積載量によって「離陸決心速度や浮上速度に到達するまでの滑走距離は異なる」から。
それが円形の滑走路において意味するところは「離陸時に機体が向かっている方向が不定になる」という、おそらく素人目でもわかるであろうおっかない要素を孕んでいる。まあ多少の誤差なら離陸直後でも変更はできるけど、それでも離陸後数秒(V1→V2の間)は舵を切るようなことはするべきじゃない。
ちなみに旅客機クラスだと離陸時に発生する後方乱気流は1分ぐらい影響が続いたりするので、そんな中に前述のような着陸を取りやめた機体が(しかも事前情報も不確定な状態で)突っ込んだら、本当に墜落や空中分解事故を起こしてもおかしくない。
せめて同時運用を2方向(2機)なら十分実現可能性はあるけど、それなら円形じゃなくても「井」の字のように交差した形状にして「常時、平行の2本を運用する」に限定すれば事足りるから、わざわざ円形にするメリットが薄れるんだよね。
一応、常に風向きに対してベストコンディションで運用できるというメリットはあるけど、そのために超えないといけないハードルが多すぎて現状では机上の空論にしかならない。
親コメにも書かれてるけど、数十年スパンで先を見据えて「そういう空港にも対応できる航法装置」を開発し、新開発の機種にどんどん導入していき、それが一定量普及してはじめて実現可能になるかもしれない・・・程度の話でしかないのだが、そんなモノに投資する人間はどれほど居るのだろうか。
少なくとも航空会社にそんなのが居たら、株主はとっとと蹴り出すべきだと思うけどね、バクチも大概にすべきだと。