「イスラム系過激派組織「ボコ・ハラム」は子供を使った「人間爆弾」を多用している」記事へのコメント

子供を殺すのはクズ

[nnnhhh (47970)]

いや大人を殺すのもクズだけど、
子供をわざわざ選んで殺すとか殺しの道具に使うとかなんぼなんでもアカンやろ…

Re:子供を殺すのはクズ

[Anonymous Coward]

勝つための作戦としてはアリなんだろうね。

イスラム教過激派の思想信条からしたら「異教徒や穏健派は子供であろうと裏切り者であり人権などない」だったり、あるいは「聖戦だから同朋のための犠牲になれることを喜ぶべき」だったりする。あるいは「大人は銃をもって正々堂々と戦って貢献できるが、子供、ましてや女じゃそれはできないから、せめて自爆テロをすることで貢献するのが正しい姿」とかね。
だから彼らからしたら「俺たち常識的に聖戦をしてるだけなのに、子供を使った自爆テロは相手がものすごく動揺するから、手間の割に効果があって良いことだ」ぐらいに考えてるだけかもしれない。

尚、この手の事案で見落としがちなのは「村を襲撃して子供を連れ去る」のと「自爆テロをさせる」団体は必ずしもイコールではないことがある点だと思う。前者は割と悪意に満ちていて、ともすれば信仰／教義よりも、ビジネスとしてやってる側面が強かったりする。
後者は、聖戦のために戦力を連れてきてくれる仲間に、活動に必要な経費を支払っているだけ、という認識だったりするから、自分たちにヘイトが集まる理由を正しく認識／理解しておらず、ただ自分たちが弾圧されているだけと考えていたりする。

そしてこの話の本質は、（もちろん多くの日本人からは、そんな価値観は受け入れられないだろうが）そういった価値観の違いは往々にして世の中にある、ってだけの話だと思う。
というか、日本でも熊の個体が人里を徘徊することを覚えると大惨事に繋がるおそれがある [wikipedia.org]から処分されることがあるが、それに対して放置することのリスクを無視してヒステリックに批判する輩もいる [j-cast.com]のが現実だから。
己の思想信条のためなら、他人の生命や安全に対して鈍感になったり、それらを無視できる人間が一定の割合で居るという点において、実のところ日本も大差ないのかもしれない。幸いそういうのが明確な殺傷力として今のところは作用してないだけで。

とまれ、思想信条の差だからと放置するわけにもいかないけど、じゃあどうすれば良いかというと難しいよね。
最終的にはテロリストを皆滅ぼす以外に選択肢はないと思うけど、その中には少なくとも「テロリストと疑わしい者」も紛れ込むことになる。あるいは「テロリストを一掃するためにやむなく」民間人の犠牲者が出るかもしれない。幼い女の子とか。
テロリストって追いつめられれば追いつめられるほど過激化する傾向もあるので、ぶっちゃけ「迎合しないが過度な弾圧もしない、テロやったらその主犯は見つけて潰す」しかないんじゃないかなぁ、という気もする。なまじ根本的な解決を求めると、それにかかるコストやリスクのほうが問題になって本末転倒にしかならないと思うんだ。
それが間違ってもベストな対応だなんて言いがたいが、この手の話においてベストな対応ができるタイミングは、もうとっくに過ぎ去ってしまっているのだろうから。