アカウント名:
パスワード:
最新事実を伝えるというなら、単に新しい記事作ってリンクを貼ればいいだけだよね。
間違った記事を「なかったことにする」のが業界の慣習だというなら、それはそうなのかもしれないけど。
どこにぶら下げるか迷いましたが、とりあえずこちらで。
最初の記事はいかにもな"書き得"な記事でさすがにちょっととは思いますが、別の観点から少し。
まず、最初の記事はいわゆる「続報」です。本件に関して特に動きがなかった場合、あるいは動きが深夜にずれ込んだ場合に備えて出稿されたもの。記事には重要度に応じてフラグがつきますが、内容的にまずフラグ無しの原稿ですね。次の記事は「本記」(ストレートニュース)です。動きがあったので出稿されました。おそらくフラグ付きです。通信社はもちろんストレートニュースを優先します。
こうした場合の手法はふたつあ
記事を上書きしなければいけないなら別途訂正記事や謝罪記事を発行すればいい。記事を発行できないならサイトに専用ページを用意しろ。全世界に公開しているという自覚が足りないんじゃないか?
>変更前の記事は、最終版のリンク付加して、別URLにする>変更後の記事は、○○版(日時)等としてリンク付加>これでURL変更せずに、履歴もあわせて公開することができるよね
>記事を発行できないならサイトに専用ページを用意しろ。
共同通信と契約したクリッピングサービス等ならもしかすると類似の蓄積公開はやってるかもしれませんが、一般論として無料スペースでそこまではできない(あるいはできてもそこまで人や手間はかけない)んじゃないかなと思います。(そもそも山ほど発生する更新の履歴や差分をシステム的にどこまで取っているのか疑問です。本体のサーバにないものはWeb用のサーバにも出せません)
「報道機関の責務として、いったん世に出したものはきちんとすべて蓄積して公開すべき」という正論はあるでしょうが、テキストだけで一日延べ1万本ていどを出稿し続ける通信社で、それをやるとしたら数十億単位の予算がかかるんじゃないでしょうか(ここらへんはサーバ屋さんやDB屋さんに聞かないとわかりませんが)
以下、補足というか蛇足ですが。
通信社や新聞社はやたらと「ウェブファースト」を口にしていますが、実態としては、一部の新聞社からネット撤退論が出始め、ネット展開も紙の既存読者向けサービスの充実を図る動きが活発です。
ネットで無料で読める記事は、社によって位置づけは微妙に違うでしょうが、基本的に「試供品」です。そして、試供の効果はあまりなく、かえってフリーライドによる弊害の方が大きいのではないか、という懸念が業界的に大きくなっているように思います。
放送系メディアでは、既存のテレビ局より、有料の配信サービスの番組の方が「質が高い」と評判らしいですが、報道活字系メディアでも、有料サービスへのシフトチェンジが続いていくのかもしれません。少なくとも、タダで最新ニュースが読める(一昔から見れば)夢のような時代を支え続ける体力は、現状の通信社や新聞社にはほとんど残っていないと思います。
7年ほど前、新聞社のWeb作った時は、Webは紙の新聞への誘導であるというスタンスを明確に取っていました。日経や産経が行なっていたiPad向け有料サービスは、結局収益にはなっていないので、有料サービスからも撤退して紙の新聞に閉じこもると思います。実際のところ新聞社の収益構造は購読収入では無く紙面の広告収入が全てですので。新聞社が使っているだろうCMSは基本的に無限にアセット差分が取れます。じゃないとミスした時にロールバック出来ません。削除も差分なので元のデータは残っています。テキストデータならどんなに貯めようがTBサイズには行きません。2chの創立当時からの全データもびっくりするぐらい小さかったというニュースをどっかで見たことがあります。産経みたいにフル尺の動画、高解像度の画像を提供するとなるとサーバーも大変でしょうが、他の新聞社の小さな写真、記事の要約、短期間で消える記事という運用なら、10年前のサーバーでも楽勝です。
全部インターネットアーカイブとかに自動保存してね。っていいじゃん。Bot動かすだけだから月1000円もかからないよ。
専用ページというのは、訂正や謝罪の専用ページ。○日○時~○日○時に配信されていた○○のページを○○のため修正しましたというやつ。それすらできないようならニュースメディアなんて止めた方がいいよ。例えコストがかかるとしても、それは最低限かけるべきコストだろ?
ちなみにテキストのみのアーカイブなら提示されたペースでもせいぜい万単位の予算でおさまる。
こうやって出来ない理由がつらつら書かれている時点でオールドメディアは(信頼度の点で)既に死んでるという確信を持っちまうなあ。
それ、ニュースって言えるの?
共同通信と契約したクリッピングサービス等ならもしかすると類似の蓄積公開はやってるかもしれませんが、一般論として無料スペースでそこまではできない(あるいはできてもそこまで人や手間はかけない)んじゃないかなと思います。(そもそも何度も発生する更新の蓄積や差分をシステム的にどこまで取っているのか疑問です。本体のサーバにないものはW
>「報道機関の責務として、いったん世に出したものはきちんとすべて蓄積して公開すべき」>という正論はあるでしょうが、テキストだけで一日1万本ていどを出稿し続ける通信社で、>それをやるとしたら数十億単位の予算がかかるんじゃないでしょうか
正論を認めていただいているので、本来そうすべきということへの異論はないものと思います。その上で数十億とかおっしゃっていることが問題でしょうね。別の方も書かれていますが、電子記録としてほとんどの履歴情報は訂正前も含めて残っています。後はそれをどう見せるか、どこまで公開するか、だけ。ブラウザ種別対応など厳重なテストを含め大きめに見積もっても構築に1億、月間の経費は100万も増えないでしょう。減価償却を考えれば20~30百万/年の増加ですね。この程度の体力もない大手メディアなど想像もつきません。
ネット拡散の時代に本来最もそういった技術動向に敏感であるべき既存メディアが、ネットに対する知見を十分に育ててこなかったのが現れている象徴的な事象、と捉えました。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
最新事実 (スコア:5, すばらしい洞察)
最新事実を伝えるというなら、単に新しい記事作ってリンクを貼ればいいだけだよね。
間違った記事を「なかったことにする」のが業界の慣習だというなら、それはそうなのかもしれないけど。
Webと紙 (スコア:5, 参考になる)
どこにぶら下げるか迷いましたが、とりあえずこちらで。
最初の記事はいかにもな"書き得"な記事でさすがにちょっととは思いますが、別の観点から少し。
まず、最初の記事はいわゆる「続報」です。本件に関して特に動きがなかった場合、あるいは動きが深夜にずれ込んだ場合に備えて出稿されたもの。記事には重要度に応じてフラグがつきますが、内容的にまずフラグ無しの原稿ですね。
次の記事は「本記」(ストレートニュース)です。動きがあったので出稿されました。おそらくフラグ付きです。通信社はもちろんストレートニュースを優先します。
こうした場合の手法はふたつあ
Re:Webと紙 (スコア:2, 興味深い)
記事を上書きしなければいけないなら別途訂正記事や謝罪記事を発行すればいい。
記事を発行できないならサイトに専用ページを用意しろ。
全世界に公開しているという自覚が足りないんじゃないか?
履歴公開と無料サービス (スコア:2, 興味深い)
>変更前の記事は、最終版のリンク付加して、別URLにする
>変更後の記事は、○○版(日時)等としてリンク付加
>これでURL変更せずに、履歴もあわせて公開することができるよね
>記事を発行できないならサイトに専用ページを用意しろ。
共同通信と契約したクリッピングサービス等ならもしかすると類似の蓄積公開は
やってるかもしれませんが、一般論として無料スペースでそこまではできない
(あるいはできてもそこまで人や手間はかけない)んじゃないかなと思います。
(そもそも山ほど発生する更新の履歴や差分をシステム的にどこまで取っているのか
疑問です。本体のサーバにないものはWeb用のサーバにも出せません)
「報道機関の責務として、いったん世に出したものはきちんとすべて蓄積して公開すべき」
という正論はあるでしょうが、テキストだけで一日延べ1万本ていどを出稿し続ける通信社で、
それをやるとしたら数十億単位の予算がかかるんじゃないでしょうか(ここらへんは
サーバ屋さんやDB屋さんに聞かないとわかりませんが)
以下、補足というか蛇足ですが。
通信社や新聞社はやたらと「ウェブファースト」を口にしていますが、実態としては、
一部の新聞社からネット撤退論が出始め、ネット展開も紙の既存読者向けサービスの
充実を図る動きが活発です。
ネットで無料で読める記事は、社によって位置づけは微妙に違うでしょうが、基本的に「試供品」です。
そして、試供の効果はあまりなく、かえってフリーライドによる弊害の方が大きいのではないか、
という懸念が業界的に大きくなっているように思います。
放送系メディアでは、既存のテレビ局より、有料の配信サービスの番組の方が「質が高い」と評判らしいですが、
報道活字系メディアでも、有料サービスへのシフトチェンジが続いていくのかもしれません。
少なくとも、タダで最新ニュースが読める(一昔から見れば)夢のような時代を支え続ける体力は、
現状の通信社や新聞社にはほとんど残っていないと思います。
Re: (スコア:0)
7年ほど前、新聞社のWeb作った時は、Webは紙の新聞への誘導であるというスタンスを明確に取っていました。
日経や産経が行なっていたiPad向け有料サービスは、結局収益にはなっていないので、有料サービスからも撤退して紙の新聞に閉じこもると思います。実際のところ新聞社の収益構造は購読収入では無く紙面の広告収入が全てですので。
新聞社が使っているだろうCMSは基本的に無限にアセット差分が取れます。じゃないとミスした時にロールバック出来ません。削除も差分なので元のデータは残っています。テキストデータならどんなに貯めようがTBサイズには行きません。2chの創立当時からの全データもびっくりするぐらい小さかったというニュースをどっかで見たことがあります。産経みたいにフル尺の動画、高解像度の画像を提供するとなるとサーバーも大変でしょうが、他の新聞社の小さな写真、記事の要約、短期間で消える記事という運用なら、10年前のサーバーでも楽勝です。
Re: (スコア:0)
全部インターネットアーカイブとかに自動保存してね。っていいじゃん。Bot動かすだけだから月1000円もかからないよ。
Re: (スコア:0)
専用ページというのは、訂正や謝罪の専用ページ。
○日○時~○日○時に配信されていた○○のページを○○のため修正しましたというやつ。
それすらできないようならニュースメディアなんて止めた方がいいよ。
例えコストがかかるとしても、それは最低限かけるべきコストだろ?
ちなみにテキストのみのアーカイブなら提示されたペースでもせいぜい万単位の予算でおさまる。
Re: (スコア:0)
こうやって出来ない理由がつらつら書かれている時点で
オールドメディアは(信頼度の点で)既に死んでるという確信を持っちまうなあ。
それ、ニュースって言えるの?
蓄積と無料サービス (スコア:0, 興味深い)
>変更前の記事は、最終版のリンク付加して、別URLにする
>変更後の記事は、○○版(日時)等としてリンク付加
>これでURL変更せずに、履歴もあわせて公開することができるよね
>記事を発行できないならサイトに専用ページを用意しろ。
共同通信と契約したクリッピングサービス等ならもしかすると類似の蓄積公開は
やってるかもしれませんが、一般論として無料スペースでそこまではできない
(あるいはできてもそこまで人や手間はかけない)んじゃないかなと思います。
(そもそも何度も発生する更新の蓄積や差分をシステム的にどこまで取っているのか
疑問です。本体のサーバにないものはW
Re: (スコア:0)
>「報道機関の責務として、いったん世に出したものはきちんとすべて蓄積して公開すべき」
>という正論はあるでしょうが、テキストだけで一日1万本ていどを出稿し続ける通信社で、
>それをやるとしたら数十億単位の予算がかかるんじゃないでしょうか
正論を認めていただいているので、本来そうすべきということへの異論はないものと思います。その上で数十億とかおっしゃっていることが問題でしょうね。別の方も書かれていますが、電子記録としてほとんどの履歴情報は訂正前も含めて残っています。後はそれをどう見せるか、どこまで公開するか、だけ。ブラウザ種別対応など厳重なテストを含め大きめに見積もっても構築に1億、月間の経費は100万も増えないでしょう。減価償却を考えれば20~30百万/年の増加ですね。この程度の体力もない大手メディアなど想像もつきません。
ネット拡散の時代に本来最もそういった技術動向に敏感であるべき既存メディアが、ネットに対する知見を十分に育ててこなかったのが現れている象徴的な事象、と捉えました。