アカウント名:
パスワード:
スラドの諸兄諸姉を頼って初歩的な疑問をするのですが、シュレディンガーの猫って1時間に猫が死ぬ装置が作動する確率が50%として、1時間後ではなく、2時間後とか30分後とかを取り扱う場合はどうなるのですか?生きている確率25%と死んでる確率75%が重なり合ってる状態みたいな感じなんでしょうか。それと、アルファ線を感知する装置というのは、確率状態だったものがその状態を終え、確定した事実を観測する装置ではないのですか?人が直接的には見ていなくても、人が観測を目的に作った装置が無人で観測している状況はやはり観測という行為なのではないのですか?そうな
>1時間に猫が死ぬ装置が作動する確率が50%として、>1時間後ではなく、2時間後とか30分後とかを取り扱う場合はどうなるのですか?
「死んだ状態」と「生きている状態」が独立で,両者の間での行き来がない&外部からの影響で状態が変わらない,という事を仮定します.要するに,変なタイミングでの観測っぽいことが起きないし,死んだ状態と生きた状態との間で振動もしないとします.※「生きた状態と死んだ状態の間の振動」ってのは変なものですが,実際に実験可能な電子のスピンなどだと二つの状態間を振動する事があります.
半減期がTであるある粒子が崩壊すると装置が作動する,とするなら,単純
丁寧でわかりやすい解説ありがとうございました。phasonさんの貴重な時間をいただいてしまうとは……。以下は独り言です。せっかく解説いただいたのですから拙くてもフィードバックくらいはしないと……。
> 観測する装置自体も,観測されない限り状態が確定しないのではないか?
なぜ人の観測を特別視するのかがよくわかりません。もし人が箱の中を常に観測していたとして、途中から退屈凌ぎにはじめた思考実験に没頭してしまい、その観測者が目の前の、見えているはずの猫の生死を把握できない状態になったとします。(観測者は猫が死ぬ時の気配も感じとれないものとします)。
また独り言です。猫の死が視覚~脳~意識と伝わっていくと考えた時(上の例では可視化していますが、普通に箱を開けても視覚~脳~意識と伝わる間のラグはあるはずです)、脳がキーポイントだとすると脳の量子論的な部分が相互作用の要素なのかもしれません。そもそも意識というものを問わなければ、猫の死というのは人のみが認識するものではない気もします。呼吸や心拍、瞳孔を確認するような事は人しかしないでしょうが、動物だって箱の中の猫が動かない事は確認できるでしょう。また死臭のようなものが漂えば、昆虫やバクテリアだって猫の死体の存在を認識するでしょう。脳(バクテリアまで考えるなら……わかりません)自体に量子論的な意味を見いだすなら、世界はあらゆる生命によって観察されている事になるんじゃないでしょうか。というか……シュレディンガーの猫というのは、箱の中の猫=世界の一観察者の死のタイミングで世界が確定されているのではないでしょうか。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
※ただしPHPを除く -- あるAdmin
ド文系です (スコア:0)
スラドの諸兄諸姉を頼って初歩的な疑問をするのですが、
シュレディンガーの猫って1時間に猫が死ぬ装置が作動する確率が50%として、
1時間後ではなく、2時間後とか30分後とかを取り扱う場合はどうなるのですか?
生きている確率25%と死んでる確率75%が重なり合ってる状態みたいな感じなんでしょうか。
それと、アルファ線を感知する装置というのは、確率状態だったものがその状態を終え、
確定した事実を観測する装置ではないのですか?
人が直接的には見ていなくても、人が観測を目的に作った装置が無人で観測している状況は
やはり観測という行為なのではないのですか?
そうな
Re: (スコア:1)
>1時間に猫が死ぬ装置が作動する確率が50%として、
>1時間後ではなく、2時間後とか30分後とかを取り扱う場合はどうなるのですか?
「死んだ状態」と「生きている状態」が独立で,両者の間での行き来がない&外部からの影響で状態が変わらない,という事を仮定します.
要するに,変なタイミングでの観測っぽいことが起きないし,死んだ状態と生きた状態との間で振動もしないとします.
※「生きた状態と死んだ状態の間の振動」ってのは変なものですが,実際に実験可能な電子のスピンなどだと二つの状態間を振動する事があります.
半減期がTであるある粒子が崩壊すると装置が作動する,とするなら,単純
Re: (スコア:0)
丁寧でわかりやすい解説ありがとうございました。
phasonさんの貴重な時間をいただいてしまうとは……。
以下は独り言です。せっかく解説いただいたのですから拙くてもフィードバックくらいはしないと……。
> 観測する装置自体も,観測されない限り状態が確定しないのではないか?
なぜ人の観測を特別視するのかがよくわかりません。
もし人が箱の中を常に観測していたとして、途中から退屈凌ぎにはじめた思考実験に没頭してしまい、
その観測者が目の前の、見えているはずの猫の生死を把握できない状態になったとします。
(観測者は猫が死ぬ時の気配も感じとれないものとします)。
Re:ド文系です (スコア:0)
また独り言です。
猫の死が視覚~脳~意識と伝わっていくと考えた時
(上の例では可視化していますが、普通に箱を開けても視覚~脳~意識と伝わる間のラグはあるはずです)、
脳がキーポイントだとすると脳の量子論的な部分が相互作用の要素なのかもしれません。
そもそも意識というものを問わなければ、
猫の死というのは人のみが認識するものではない気もします。
呼吸や心拍、瞳孔を確認するような事は人しかしないでしょうが、
動物だって箱の中の猫が動かない事は確認できるでしょう。
また死臭のようなものが漂えば、昆虫やバクテリアだって猫の死体の存在を認識するでしょう。
脳(バクテリアまで考えるなら……わかりません)自体に量子論的な意味を見いだすなら、
世界はあらゆる生命によって観察されている事になるんじゃないでしょうか。
というか……シュレディンガーの猫というのは、箱の中の猫=世界の一観察者
の死のタイミングで世界が確定されているのではないでしょうか。