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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
取り締まってみる? (スコア:2, すばらしい洞察)
チンチン電車でランデブー 空は青空日曜日
そもそもその日の父さんは モンテルズボンに山高帽
自慢の懐中銀時計 ふかすタバコは天狗堂
左に宮城拝みつつ 東京府庁を右に見て
川崎門から和田倉門 大手町には内務省
京橋過ぎれば更にまた 光まばゆい銀座外
道には煉瓦を敷き並べ 柳の並木風すずし
上のはおそらく日露戦争の勝利を祝った歌謡曲です。初出は1905年(推定)。
保護期間は作詞者の死後50年ですので、かなりきわどいですね。
作詞作曲不明。曲名不明。歌詞不正確。楽譜もちろん無し。さぁ、歌える人?
名曲かどうかはともかく、歌は世に連れ世は歌に連れ。明らかに文化遺産です。
著作権の保護はいい。一方で、著作物の保護はさっぱり話を聞きません。
権利の保護を第一に考えすぎるあまり、その時代の文化を伝える術を限定しすぎては居ないか。
データセンターが焼けたら膨大な文化遺産が失われる、そんなことは誰も望んでいません。
Re:取り締まってみる? (スコア:1)
司馬遼太郎氏のネタでNHKが「街道を行く」(だったっけ)という番組をやっていたことがあったけど、
#あれって元々は新聞連載かなにかなのでしたっけ?
それの中で、麻婆豆腐を紹介してる回がありました。
いわく麻婆豆腐は文明なのだと。
言い回しはうろ覚えしかしていませんが、たしか、広く人々に制限なく盛んに利用されるものが
「文明」の名に値する、とか言っていたような気がします。
ええ。プロプラ著作物と自由著作物との差を、真っ先に思ってしまいましたよ俺は。
たぶんスラドの諸兄も同じようなことを考えるのではないかと。
我々も、人々に末永く愛される麻婆豆腐のようなものを、作っていきたいものです。
#ちなみにESRの言う名声ゲームとは無縁です。今の俺らは大抵、麻婆豆腐の作者のことなんか知らないもんねえ。
問題なし (スコア:1)
ですから、これに関しては、既に著作権の保護期間は過ぎています。
もちろん、著作者がはっきりしていれば、その死後50年という事になりますが、確か、いったん失われた権利があとになって復活する事は無かったはずですので(そんな事があると著作権が切れたと思って使い始めた人の混乱を招くので)、上記無名の場合の著作権保護期間が切れる前に、正当な著作者が現れる必要があったと思います。
と言う事で、このケースに関しては、とうの昔に著作権は失われていると考えて、問題ないでしょう。
Re:問題なし (スコア:1)
しかしどこかには、俺は知ってる!俺は憶えてる!と言う人が居るかも。
著作権無表記の原則があるので、主張がなくても権利は消えないというのが
古い著作物の扱いを難しくしています。
そういうのも併せて、著作権保護期間を延ばすのは良いけど、管理する気はあるの?
勝手に使うな、使いたいなら許可を取れというなら、それはそれでやぶさかではないが、
ソースはちゃんと管理してくれるのか?版元にもないような音源や映像はざらにあるが、
そういうものを見たかったらどうすればいいのか、道は付けてくれるの?
と問いたい。
版元にオリジナル保存義務はなくても権利だけはある。法律により個人間の流通は不可。
しかもこの期間は長い物では著作者の「死後」50年もあるのです。
はっきり言って異常です。マイナーな著作は消えてなくなれと言っているような物です。
文化の継承は物品の譲渡だったり、口伝だったりしますが(元ネタの歌はもちろん口伝)
とりあえず、現行法では著作権保護期間内の著作物を勝手に流通させると違法になります。
版元ですらオリジナルを保存しない(版元はそりゃ商売ですから、売れないと処分するし)
ようなマイナーな著作は、そのスジのアレゲな連中が保存してくれているのを期待するしか
ないわけですが、特別親しいわけでもない間柄でコピーを行えば、もちろん違法です。
将来、デジタル放送になれば録画の再生回数にすら制限が付くかも知れません。
そうなったら、個人間流通は不可能になり、版元から失われた映像は永久に戻りません。
データセンターが燃えたら・・・の恐怖の始まりです。
著作権者がそんな未来を望んでいるとは思えません。しかし現実にそうなりつつあります。
なにかがどこかで狂っています。