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音響効果のある素材という話なら、普通に「音響マテリアル」でいいんじゃないだろうか?「メタマテリアル」なの?
波が媒質をどの様に伝搬するかは,媒質のインピーダンスで記述できます.自然界に存在する物質は,人工物も含め,インピーダンスを自由に決めることはできません.せいぜい,複素成分(減衰)が大きい物質を吸音材に使うとか.
メタマテリアルはこの「物性」を任意に設計した,波の波長より短い人工的な構造からなる物質です.電磁気学ではすでに研究が進んでいて,負の誘電率,負の透磁率を持つ物質が実現しています.
写真を見ると、6本のらせん状のダクトが積み重なったような形に見えます。積み重ねが6段なので、各らせんは円周一周。
直径15cm厚さ5cmとすると、周囲のらせんダクトを抜ける音と、真ん中の穴を通り抜ける音との行程差は、らせんダクト47cm-穴5cm=42cm400Hzの半波長は42cmなので、ぴったり半波長の行程差で打ち消さることになります。で、進行方向に打ち消された分はなぜか反射になる、というのは波の不思議、ということで。
そういう複数の音路の行程差による消音装置はいろいろ提案されていて、実用化されてるものもある [snk.co.jp]ぐらいで。畳み込むことで小さくなったのが目新しいところかと思いますが、あくまで普通の波長ベースの動作で、「メタ」ていわれるとちょっと違和感…。
>あくまで普通の波長ベースの動作で
でも普通のメタマテリアルって基本そういう動作(波長と同程度の構造による現象)なんで……
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人生unstable -- あるハッカー
「音響メタマテリアル」? (スコア:0)
音響効果のある素材という話なら、普通に「音響マテリアル」でいいんじゃないだろうか?
「メタマテリアル」なの?
Re:「音響メタマテリアル」? (スコア:3, 参考になる)
波が媒質をどの様に伝搬するかは,媒質のインピーダンスで記述できます.
自然界に存在する物質は,人工物も含め,インピーダンスを自由に決めること
はできません.せいぜい,複素成分(減衰)が大きい物質を吸音材に使うとか.
メタマテリアルはこの「物性」を任意に設計した,波の波長より短い人工的な
構造からなる物質です.電磁気学ではすでに研究が進んでいて,負の誘電率,
負の透磁率を持つ物質が実現しています.
Re:「音響メタマテリアル」? (スコア:3, 参考になる)
写真を見ると、6本のらせん状のダクトが積み重なったような形に見えます。積み重ねが6段なので、各らせんは円周一周。
直径15cm厚さ5cmとすると、周囲のらせんダクトを抜ける音と、真ん中の穴を通り抜ける音との行程差は、らせんダクト47cm-穴5cm=42cm
400Hzの半波長は42cmなので、ぴったり半波長の行程差で打ち消さることになります。
で、進行方向に打ち消された分はなぜか反射になる、というのは波の不思議、ということで。
そういう複数の音路の行程差による消音装置はいろいろ提案されていて、実用化されてるものもある [snk.co.jp]ぐらいで。
畳み込むことで小さくなったのが目新しいところかと思いますが、あくまで普通の波長ベースの動作で、「メタ」ていわれるとちょっと違和感…。
Re: (スコア:0)
>あくまで普通の波長ベースの動作で
でも普通のメタマテリアルって基本そういう動作(波長と同程度の構造による現象)なんで……