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YMOが使用したレコーディング・サンプラー「Orange-98」がヤフオク!に出品される」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward

    YMOがつかった時期のあと、雑誌誌上で製作記事があったと聞いたけど
    それのじゃないかなぁ
    PC-9801はYMOがサンプラー使い始めた頃にはまだ無かったよ
    テクノデリック リリースは1981年11月21日
    初代PC-9801発売は1982年

    • by taka2 (14791) on 2019年04月16日 14時08分 (#3600061) ホームページ 日記

      そのあたりは商品説明で全部書かれてます。
      かなり読み応えありましたが、とりあえずキーとなる部分を以下抜粋

      出品者は1980年代にYMO(イエローマジック・オーケストラ)で、
      シンセサイザー関係のエンジニアをしておりました。

      その時代に当時の東芝EMIが自社スタジオのレコーディング機材としてサンプラーを開発しました。
      YMOファンの方であればご存知かと思われますが、それがLMD649と呼ばれたサンプリング・マシンでした。

      「この先いつまでも東芝EMIに高額なレンタル費用を払ってまでLMD649を借りて使い続けられないので、
      LMD649にも劣らない性能のオリジナルなサンプリング・マシンを、お前が急いで作れ!」という社長命令でした。

      そこで私が製作したのがサンプラーのOrangeシリーズです。

      私は「Orange-Ⅰ」「Orange-Ⅱ」「Orange-98」の3種類のサンプラーを製作しました。
      Orange-ⅠおよびOrange-Ⅱは、ハードロジックによる論理回路だけの設計で製作した録音機器でした。

      そしてここに出品している3号機となるOrange-98は、当時NECから発売された16bitパソコンのPC9801Fを使い、
      アナログ音の入出力回路とサンプリング音を格納するメモリー回路を、PC9801用拡張ボードの2枚に納め、
      音源コントロールやサンプリング操作はPC9801のMS-DOS上のソフトウェアで制御するシステムになっています。

      それまでのOrangeⅠ&Ⅱでは、キックやスネア等を録音する毎にアナログ音源をサンプリングして記録する必要が
      あり、それに録音現場で時間を費やしていましたが、Orange-98ではPCの操作では録音済みのデータをファイル
      から読み書きする事が出来るようになりました。

      それで仕事の現場では「坂本龍一さん用DISK」「高橋幸宏さんDISK]「後藤次利さんDISK」など、アーティスト毎
      に独自にサンプリングした音を管理し、必要に応じてDISKから読み込むだけで録音が出来るようになり、作業効率
      が格段にスピーディーになりました。

      実際にこのOrange-98を用いて、YMO関連の音楽制作だけでなく、J-POPや歌謡曲など1980年代の後半に流行った
      誰でも知っているような楽曲が大量に録音されました。

      ここに出品するPC9801拡張ボードは、この時に私が最初に設計&製作したOraneg98のボード1号機そのものです

      ってことで、YMOが使ったサンプラーとしては4台目?になるんですかね。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        時期的に1980年代に入ったか入らない頃だし、Orange って名前は Apple を意識してつけたのかな。

      • by Anonymous Coward

        参考として、興味がある方は、アスペクト社の「電子音楽in JAPAN」の、494ページあたりを見てみてください。関係することが少し出ています。まったく関係ないけど、mike oldfieldもこの手の機材を使っていて、バリ島のケチャを素材にして楽曲を製作しています。
        (ちなみに、前出の方はすごいわ)

コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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