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フェリーさんふらわあと商船三井、日本初のLNG燃料フェリー2隻を建造」記事へのコメント

  • 海洋汚染防止条約(マルポール条約(MARPOL条約))の改正により、2020年1月1日 以降に使用する燃料油中の硫黄分濃度の規制値が従来の3.5質量%以下から 0.5質量%以下に厳しくなります。(pdf1 [mlit.go.jp])
    LNG(天然ガス燃料)等の代替燃料を使用する新造船の導入は難しい(pdf2 [jrtt.go.jp])が出来るとよい。既存のC重油船がA重油船へ転換するために交換が必要な機器(プランジャ、燃料噴射ポンプなど)への投資や燃料価格の問題(A重油  (硫黄分0.5以下) 59100円/KL 対して LSC重油(硫黄分0.5以下) 58375円/KL 値差 725円/KL)もある。しかし、A重油船が軽減できる機器と作業 (燃料加熱装置、燃料清浄装置、ビルジ処理量、燃料油切替え作業、清掃作業など)を考えると労働環境改善による船員の安定的な確保に繋がる。
    C重油船は船員の負担が多い(記事1 [fc2.com]、記事2 [fc2.com])。「これまでのLSC(低硫黄のC重油)トライアルは、北海道の冬シーズンのトライアルをしていません。HSC(これまでのC重油)の流動点の基準は、10度でした。実際は0度や氷点下になろうがゲル化(固まる)しない性状成分です。LSCの流動点の基準は30度です。20度で固まってもISO規格の適合油であり、石油会社に責任はありません。ただ、実際には実態に則した、流動点や性状成分にしてくれているとは思いますが冬の北海道での結果は未知数です。(中略)数時間ごとにストレーナーを掃除しないと止まってしまう可能性がある燃料。冬の北海道で固まってしまうかもしれない燃料。堪航能力を補償できる燃料でしょうか?」
    • LNG燃料船はA重油船に比べて船価増、重量増、ペイロード減、航続距離減、専用バンカリング設備必要、新技術必要、とデメリットも大きい。
      CO2減、SOx減という利点もあるが、だったら陸上の重油ボイラーから都市ガスに置き換えたほうがメリットを享受できてデメリットも少なくていいと思うんだが。
      重油燃料船という、ある意味美しく完成された技術を取り払う意味がよくわからない。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >だったら陸上の重油ボイラーから都市ガスに置き換えたほうがメリットを享受できてデメリットも少なくていいと思うんだが。
        そこは管轄のお役所が違うから。

      • by Anonymous Coward

        重油ボイラーと船舶では法体系や現実の環境負荷が全然違う。ボイラーは動かないんだから、周りの人がうざいと思ったら簡単に規制できるし、住民の反対運動なんかで負荷軽減の取り組みがなされやすいが、船は外国から来るから旅の汚染は搔き捨て。だから条約が必要って話になる。

        例えば、豪華客船だけで大気汚染の量が全ヨーロッパの自動車の合計よりも多い。
        https://www.ft.com/content/8bceef94-86cd-11e9-a028-86cea8523dc2 [ft.com]
        あっちはディーゼル車だらけなのに、船は少数でもえげつない量を出す。

        船は環境規制が緩すぎて「美しく完成」されてないんだよ。一足飛びにガスに行ってるのは技術が甘くても硫黄酸化物が出ないからで、また技術開発が正当に進めば重油に戻って来ることもあると思うよ。

        • by Anonymous Coward

          でも燃料油ベースで規制してたら戻りようがないよね?
          作る方も規制する方も大雑把すぎ……

        • by Anonymous Coward

          車は大都市部に与える影響が大きいが、船は外洋だからたいして環境に影響ないでしょ?

          • by Anonymous Coward

            飛行機に乗る乗らないで世界が盛り上がってるのに?

          • by Anonymous Coward

            例えばマルセイユでは57隻の豪華客船が出したNOXが都市の自動車(34万台)の排ガスの1/4に匹敵する量になってる。
            https://www.transportenvironment.org/press/luxury-cruise-giant-emits-1... [transportenvironment.org]

            1社203隻で全ヨーロッパの自動車の10倍超、っていう排出量に比べたら確かに都市への汚染は大人しいもんだけど、それでも無視できない量ではあると思うよ。

    • by Anonymous Coward

      燃料中の硫黄濃度ってことは改質してから燃やすとか排ガスを改質するとかで環境負荷下げても駄目なん?
      よくわからん規制だなぁ……

      • 排ガスの脱硫はスクラバーといってあります(富士電機" [fujielectric.co.jp])。船舶用スクラバー排水の海生生物や水質への影響(国土交通省報道資料 [mlit.go.jp])は日本は少ないと言っていますが、欧州は排出制限を掛けています。
        エネオス(旧JXTG)の技報 [jxtg-group.co.jp]にもありますが、排水のない方法だとアルカリを積んで脱硫石膏も持ち帰ってだと合理性があるのか?(陸上の火力発電所では実施している)ということになります。特に小型船では装置のスペースも取りにくくなります。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          マイクロバブルにして海に溶かし込んでしまえば抵抗減と合わせて一石二鳥にみえるけど
          脱硫脱硝性能は不十分なのかな

        • by Anonymous Coward

          だからって将来的に実用になる可能性が無いわけでは無いと思うのだけど、
          硫黄分の多い燃料一律禁止だと技術開発の道も絶たれてしまうのではないかと。

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