Windows 2000 の頃は System (Windows Update など) と、ブラウザが使うプロキシは同じだった。インターネットオプションでプロキシを変えると、System 側も追従した。
Windows XP から System の使うプロキシとブラウザが使うプロキシが切り離された。これはシステム設定を触らせないというセキュリティ理由に基づくものらしいが、複数ネットワーク構成のマシン (要するにモバイルマシン) では面倒になった。システム側を操作する proxycfg.exe が用意されて、設定の移動手段が提供された。
Windows VISTA で proxycfg.exe が廃止されて、プロキシ変更の際は管理者コマンドプロンプトから手動で netsh コマンドを叩かなければならない (スクリプトにはできる) よう変更された。このあたりから悲鳴が上がるようになった。
Windows 10 1607 で、Windows Update に限ってだけ、システムプロキシとブラウザプロキシの両方を見るように変更された。システム側をいじらないで、Windows Update を修正する形の実装の模様。
Windows 10 1709 で、システム保有の証明書の更新に関してはプラウザプロキシではなくシステムプロキシを見る(というより「しか見ない」)ように変更された。この結果、また netsh を叩かなければならないようになった。不評だったらしく、最近の Windows Update で毎回 SSU を更新させているのはこのあたりが関係していると思われる。
Windows 10 のプロキシ周りは地雷原 (スコア:1)
まさに。
設定した覚えのないプロキシー設定がされている とか結構発生します
他の嫌らしい例では、WindowsUpdateがこの設定(netsh winhttp proxy云々)を
参照していることで、ある日突然WindowsUpdateができなくなることがあります
トラブルシューティングツールでも検出しないし
まずここをチェックするようになるまでに費やした無駄な時間を返して欲しいです
Re: (スコア:0)
設定した覚えのないプロキシー設定がされている とか結構発生します
ほんとこれな
いったいどういう設計になってるんだ…
Re:Windows 10 のプロキシ周りは地雷原 (スコア:1)
で、サインイン関連のプログラムもシステムプロキシしか見ない、というのが今回の話です。Windows 10 にはプロキシ関係は「設定を自動的に検出する」のチェックマークがどうなっていようと設定の自動検出が走るというバグがあるので、プロキシ周りの設定が壊れるのはそのあたりも影響しているでしょうね。もちろん大型アップデートなんてうかつに当てると設定は消し飛びますし。
#今現在システム側のプログラムがどちらのプロキシを見るのはプログラム側の作り次第というぐちゃぐちゃ状況で、そりゃこんなツギハギ繰り返していたらコードは肥大化するわ……