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参考ストーリーというか、キャプチャに使ってるDomesday Duplicator についてのストーリー: レーザーディスクに記録されている信号をアナログデータとしてサンプリングし高品位にデジタル化する手法 [hardware.srad.jp]
既存のLDプレイヤーを使って、レーザーピックアップが出力するRF信号をいきなりキャプチャ(A/D変換してサンプリング)し、あとはソフトウェア的に映像デコードする、というもの。RF信号出力のあるLDプレイヤーもあったし、ない機種でも中を開ければ調整用のテストピンがあったりするので、信号を取り出すのは比較的容易。
LDはアナログ記録。映像信号をFM変調し、それを二値化したものをビットにして記録。FM変調は周波数=波形周期で情報を保持しており、振幅に意味はないので、これで完全に情報を保存できる。ビットの有無という点ではデジタルっぽいけど、ビットの長さというアナログ値で情報を記録しているので、あくまでデジタル記録ではない。
当該システムはソフトウェア的にFM復調するという、ソフトウェアラジオ的な方向性のものですね。
> FM変調は周波数=波形周期で情報を保持しており、振幅に意味はないので、これで完全に情報を保存できる。
時間分解能が十分に高ければね
LDにはCLV(外周ほど回転速度を落とす、線速度一定モード)とCAV(回転速度の変わらない、角速度一定モード)がありますが、「CAV記録されたLDは外周の方が線速度が高いから画質が良い」なんていうのはまさにアナログって感じですね。オーディオレコードで外周ほど音質が良いのと同じ。
ところがレコード見てると、外周程上下にバタつくんだよな(LDも多分同じ)。
ふつーバキュームスタビライザー使う
十分にってシャノンの定理から情報量のたかだか2倍あれば十分でしょそれ以上あっても意味ない
情報量の2倍って、具体的に何秒ですか?
オーバーサンプリングってなら意味あるんじゃね?
> それ以上あっても意味ない
そんなにシャノンの定理を理解していないことをアピールしなくてもいいんですよ…
FM変調して2値化してるって事は元波形の振れ幅方向はピットの長さ方向に対応してアナログ→アナログで情報を保持しうるけど、時間方向ではFM変調波の半周期毎にサンプリングされた離散系になっている。
音で言う可聴域みたいな制約つけないとアナログの情報量を算出できなくない?
LDはアナログ記録であり、キラキラした表面を超拡大するとマイクロフィルムのように画像が見えてくる…というギャグマンガ(?)を見た記憶が…なんだっけ?
多分それ見た。割れたLDの破片から反射した光で魔鏡のように絵が映し出されることから、レコードプレイヤーにLD乗せて光を当てるLD再生装置を作るネタだよね。オチはVHDは磁気で記録しているので、ディスクに砂鉄を乗せると絵が浮き出る、だったかと。みんだなおっぽい絵で頭の中で再生されるのでみんだなおじゃないかな?
あんいーちゃんじゃなかったかなぁ。ちがうかも。
言われてみれば破片のシーンがあったはず…もやもやする…
> 完全に情報を保存できるオリジナルの16mmをテレシネした時点で大幅に情報を脱落しているわけで。
さらにそもそも論で言えば、16mmの画質って正直ガッカリするレベルだよ。世の中には過剰な「アナログ幻想」(下の方のコメントで音声における「ハイレゾ幻想」を公言して憚らない方がいる)が蔓延しているので惑わされないように。
16mmをBD(HD)化したって、所詮は「無かったものを無理矢理付け足している」ので、「完全に保存」と言われてもねぇ。
「完全に保存」ってのは、LDの記録方式の原理説明として、「FM変調」は、振幅情報のない「ビットの長さ」で表現しても情報の欠落がない、という話であって、テレシネがどーととか16mm画質がどーとかいう、FM変調元の信号の品質についての言及ではありません。最善でも変調元の信号(NTSCコンポジット映像信号)の品質にしかならないのは当たり前でしょう。
ってことでついでのおまけ話。NTSCコンポジットビデオ(昔ながらの黄色いRCAピンのやつ)は、輝度(Y)信号と色(C)信号を一つに信号に重畳してます。アナログテレビ放送は、このコンポジット映像をAM変調して放送。大昔の規格で、白黒テレビとの互換性を重視してたので、ここからY/Cを綺麗に分離するのはかなり面倒。
VHSビデオなどでは、YとCを別々に記録していますが、LDでは分離せずコンポジット映像信号そのままFM変調して記録します。なので、「いかに高品質なY/C分離ができるか」が、LD再生画質の高画質化のキモ。従来の再生環境としては、LDプレイヤーのコンポジット出力(記録信号をFM復調しただけのもの)を、外付けの高画質なY/C分離装置で処理する、というのが最善でしたが、ところが、市販のLDプレイヤーでは、後年は「内部的に一旦Y/C分離してから、また合成して出力」するようなものもあったりして、まさに余計なことするな状態。
なので、そんな無駄な処理を通らない「RF信号からいきなりキャプチャ」は、ソフトウェアによる(リアルタイム処理の必要がない、高画質な)Y/C分離を使える、という点でも、従来の映像信号キャプチャに比べてかなり高画質化の余地があります。
(重箱の隅ですが)テレビの色分離は放送局からのほとんどジッタのないサブキャリアで変調された色信号を取り出すようになっています。一方、タイムベースコレクタを通すとは言えレーザディスクから再生したコンポジット信号はジッタが残っています。なのでこの残留ジッタ分がY/C分離の性能を劣化させます。そこでレーザディスクプレーヤ内部でジッタに対応したディスクからの再生信号に位相ロックしたサブキャリアを生成し、一旦そのサブキャリアで色復調することでY/C分離の性能を上げることができます。あとは、水晶でつくった(ジッタのない)サブキャリアで再び色信号を変調してS端子を使ってY/Cセパレートでテレビに送るか、Mixしてコンポジットで送るかします。というわけで「余計なこと」とバカにしないで当時の設計者のこだわりを認めてあげて下さい。
なんかいろいろ変。(1) NTSCのY/C分離とは、コンポジット信号を輝度信号とクロマ信号(RGBをNTSC規格に従いエンコードした二つの色差信号(I/Q)で、色副搬送波を直交変調したもの)に再分離する機能で、色復調までは含めないのが普通。(2) S端子出力はY/C分離はしてますが色復調はしてません(YCbCrとかRGBとは違う)。逆も同様。
楽しくピュアオーディオ話してるときに「生のコンサートホールが」とかドヤ顔で言い出す人っていますよね。
>「内部的に一旦Y/C分離してから、また合成して出力」...LDプレイヤーのコンポジット出力をコンバータ経由で高画質モニタのS端子に繋いだりとか。信号のフォーマットとか知らないと、いろいろやっちゃいます。
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ
キャプチャ装置そのものは、過去にストーリーになってます (スコア:5, 興味深い)
参考ストーリーというか、キャプチャに使ってるDomesday Duplicator についてのストーリー: レーザーディスクに記録されている信号をアナログデータとしてサンプリングし高品位にデジタル化する手法 [hardware.srad.jp]
既存のLDプレイヤーを使って、レーザーピックアップが出力するRF信号をいきなりキャプチャ(A/D変換してサンプリング)し、あとはソフトウェア的に映像デコードする、というもの。RF信号出力のあるLDプレイヤーもあったし、ない機種でも中を開ければ調整用のテストピンがあったりするので、信号を取り出すのは比較的容易。
LDはアナログ記録。映像信号をFM変調し、それを二値化したものをビットにして記録。
FM変調は周波数=波形周期で情報を保持しており、振幅に意味はないので、これで完全に情報を保存できる。
ビットの有無という点ではデジタルっぽいけど、ビットの長さというアナログ値で情報を記録しているので、あくまでデジタル記録ではない。
当該システムはソフトウェア的にFM復調するという、ソフトウェアラジオ的な方向性のものですね。
Re: (スコア:0)
> FM変調は周波数=波形周期で情報を保持しており、振幅に意味はないので、これで完全に情報を保存できる。
時間分解能が十分に高ければね
Re:キャプチャ装置そのものは、過去にストーリーになってます (スコア:1)
Re:キャプチャ装置そのものは、過去にストーリーになってます (スコア:1)
LDにはCLV(外周ほど回転速度を落とす、線速度一定モード)とCAV(回転速度の変わらない、角速度一定モード)がありますが、
「CAV記録されたLDは外周の方が線速度が高いから画質が良い」なんていうのはまさにアナログって感じですね。
オーディオレコードで外周ほど音質が良いのと同じ。
Re: (スコア:0)
ところがレコード見てると、外周程上下にバタつくんだよな(LDも多分同じ)。
Re: (スコア:0)
ふつーバキュームスタビライザー使う
Re:キャプチャ装置そのものは、過去にストーリーになってます (スコア:2)
Re: (スコア:0)
十分にってシャノンの定理から情報量のたかだか2倍あれば十分でしょ
それ以上あっても意味ない
Re:キャプチャ装置そのものは、過去にストーリーになってます (スコア:1)
// 実用上はサンプラがデルタ関数ほど正確でないのでもっとレートが必要
Re: (スコア:0)
情報量の2倍って、具体的に何秒ですか?
Re: (スコア:0)
オーバーサンプリングってなら意味あるんじゃね?
Re: (スコア:0)
> それ以上あっても意味ない
そんなにシャノンの定理を理解していないことをアピールしなくてもいいんですよ…
Re: (スコア:0)
FM変調して2値化してるって事は元波形の振れ幅方向はピットの長さ方向に対応してアナログ→アナログで情報を保持しうるけど、時間方向ではFM変調波の半周期毎にサンプリングされた離散系になっている。
音で言う可聴域みたいな制約つけないとアナログの情報量を算出できなくない?
Re: (スコア:0)
LDはアナログ記録であり、キラキラした表面を超拡大するとマイクロフィルムのように画像が見えてくる…というギャグマンガ(?)を見た記憶が…なんだっけ?
Re: (スコア:0)
多分それ見た。割れたLDの破片から反射した光で魔鏡のように絵が映し出されることから、
レコードプレイヤーにLD乗せて光を当てるLD再生装置を作るネタだよね。
オチはVHDは磁気で記録しているので、ディスクに砂鉄を乗せると絵が浮き出る、だったかと。
みんだなおっぽい絵で頭の中で再生されるのでみんだなおじゃないかな?
Re: (スコア:0)
あんいーちゃんじゃなかったかなぁ。ちがうかも。
Re: (スコア:0)
言われてみれば破片のシーンがあったはず…もやもやする…
完全に保存? (スコア:0)
> 完全に情報を保存できる
オリジナルの16mmをテレシネした時点で大幅に情報を脱落しているわけで。
さらにそもそも論で言えば、16mmの画質って正直ガッカリするレベルだよ。世の中には過剰な「アナログ幻想」(下の方のコメントで音声における「ハイレゾ幻想」を公言して憚らない方がいる)が蔓延しているので惑わされないように。
16mmをBD(HD)化したって、所詮は「無かったものを無理矢理付け足している」ので、「完全に保存」と言われてもねぇ。
Re:完全に保存? (スコア:5, 参考になる)
「完全に保存」ってのは、LDの記録方式の原理説明として、「FM変調」は、振幅情報のない「ビットの長さ」で表現しても情報の欠落がない、という話であって、
テレシネがどーととか16mm画質がどーとかいう、FM変調元の信号の品質についての言及ではありません。
最善でも変調元の信号(NTSCコンポジット映像信号)の品質にしかならないのは当たり前でしょう。
ってことでついでのおまけ話。
NTSCコンポジットビデオ(昔ながらの黄色いRCAピンのやつ)は、輝度(Y)信号と色(C)信号を一つに信号に重畳してます。
アナログテレビ放送は、このコンポジット映像をAM変調して放送。
大昔の規格で、白黒テレビとの互換性を重視してたので、ここからY/Cを綺麗に分離するのはかなり面倒。
VHSビデオなどでは、YとCを別々に記録していますが、
LDでは分離せずコンポジット映像信号そのままFM変調して記録します。
なので、「いかに高品質なY/C分離ができるか」が、LD再生画質の高画質化のキモ。
従来の再生環境としては、LDプレイヤーのコンポジット出力(記録信号をFM復調しただけのもの)を、外付けの高画質なY/C分離装置で処理する、というのが最善でしたが、
ところが、市販のLDプレイヤーでは、後年は「内部的に一旦Y/C分離してから、また合成して出力」するようなものもあったりして、まさに余計なことするな状態。
なので、そんな無駄な処理を通らない「RF信号からいきなりキャプチャ」は、
ソフトウェアによる(リアルタイム処理の必要がない、高画質な)Y/C分離を使える、という点でも、
従来の映像信号キャプチャに比べてかなり高画質化の余地があります。
Re:完全に保存? (スコア:2)
(重箱の隅ですが)テレビの色分離は放送局からのほとんどジッタのないサブキャリアで変調された色信号を取り出すようになっています。
一方、タイムベースコレクタを通すとは言えレーザディスクから再生したコンポジット信号はジッタが残っています。なのでこの残留ジッタ分が
Y/C分離の性能を劣化させます。そこでレーザディスクプレーヤ内部でジッタに対応したディスクからの再生信号に位相ロックしたサブキャリアを生成し、
一旦そのサブキャリアで色復調することでY/C分離の性能を上げることができます。
あとは、水晶でつくった(ジッタのない)サブキャリアで再び色信号を変調してS端子を使ってY/Cセパレートでテレビに送るか、Mixしてコンポジットで送るかします。
というわけで「余計なこと」とバカにしないで当時の設計者のこだわりを認めてあげて下さい。
Re: (スコア:0)
なんかいろいろ変。
(1) NTSCのY/C分離とは、コンポジット信号を輝度信号とクロマ信号(RGBをNTSC規格に従いエンコードした二つの色差信号(I/Q)で、色副搬送波を直交変調したもの)に再分離する機能で、色復調までは含めないのが普通。
(2) S端子出力はY/C分離はしてますが色復調はしてません(YCbCrとかRGBとは違う)。逆も同様。
Re: (スコア:0)
楽しくピュアオーディオ話してるときに「生のコンサートホールが」とかドヤ顔で言い出す人っていますよね。
>「内部的に一旦Y/C分離してから、また合成して出力」
...LDプレイヤーのコンポジット出力をコンバータ経由で高画質モニタのS端子に繋いだりとか。
信号のフォーマットとか知らないと、いろいろやっちゃいます。