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文化審議会、「公用文作成の考え方」の改正案を文部大臣に提示。「?」などが使えるように」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward

    読点として「,」(コンマ)を使用するとされてきたものが「、」(テン)を原則
    とするようになったということは,縦書きに重きを置くという理解で良い?

    • by Anonymous Coward on 2022年01月13日 20時02分 (#4184218)

      そもそも日本語の読点の歴史自体が新しい [wikipedia.org]ことを認識すべきです。

      19世紀にはまだ存在しておらず、
      明治初期の、1873年(明治6年)の福澤諭吉訳ブライヤント・スラットン著「帳合之法」(※)とか、
      1876年川路利良著「警察手帳」とかなどを見ても句読点は1つもありません。

      ※帳合とは簿記のこと。そう、日本に初めて簿記を紹介した本です。原著に忠実ではないらしいけど。
       注目すべき点として、
       本文には用いられていないものの、
       数字の三桁ごとの桁区切り記号として「、」が用いられています。
       萬・千・百・十の代わりに、三桁ごとに「、」を使いましょう、と、
       英文のカンマ「,」に相当する記号として「、」を用いていました。
       もしかすると、この桁区切り記号の輸入が、読点「、」の起源かもしれません。

       余談ですが、少々よろしくないことに、この本、小数点にも「、」を用いたので、
       一二三、四五〇が123,450圓なのか123圓450銭なのか見間違えるという罠が…。

      大正時代の読点は、漢文の送り仮名のように、行から飛び出す感じで使われ始め、
      1919年有斐閣出版の新渡戸稲造著「米國建國史要」など、句点は1文字を取り、読点は文字の隙間に
      挟むように印刷されるようになりました。

      現代の縦書きスタイルが確立し、読点に1文字のスペースを取るようになったのは、ようやく昭和の1930年代。
      官公庁が横書きを使うようになったのが1960年代だから、
      縦書き読点が発明されてから、公用文が横書きになるまでの期間はせいぜい60年程度でしかなく、
      1文字のスペースが確保された全盛期に絞るとたった30~40年程度の期間しかありません。

      ちなみに、
      ワープロが普及した80年代からは、既に40年が経ち、
      WordやExcelが主流となってから、既に30年近くが経過しています(Win版Office 6.0~として)。

      使用するとされてきたもの

      とか言ってるけど、
      読点「、」には、縦書き専用とこだわるほど積み重ねられた歴史は存在していないのです。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        国立国会図書館デジタルコレクションで 帳合之法 [ndl.go.jp] を読んでみた…

        句点がなくて読みにくい!
        「。」の代わりに、文頭の文字の右に何文目に当たるか数字を打ってる。
        しかも福沢全集収録版では、その文番号を示す数字が所々抜けていて、
        さらに文の切れ目が分からなくなってる…。

        ただ、帳合之法に「、」が全くないわけではなく、
        原著英文なら”…, …, or …”に相当する列挙の部分では
        「~欤(か)、~欤、或は~欤、」と「、」用いられていた。

        但し、その前に出ている(帳合之法は6月)、
        同年1月の 改暦辨 [ndl.go.jp] には「、」が一切見当たらないので、
        帳合之法の前後に、

最初のバージョンは常に打ち捨てられる。

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