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>近頃気になっていたのだが食物繊維はいつの間に炭水化物になったんだ?
昔からです.そもそもで言うならば,炭水化物として記載される量の定義はもともと差引き方で,「食品の重量から,水分と脂質とタンパク質と灰分を引いたものを炭水化物とみなす」として計算されるものになりますので,食物繊維だろうが他の炭水化物だろうがひっくるめての記載がなされていました.というのも食物繊維とそれ以外の炭水化物を分けるのは難しいためです.何せ「人間が消化吸収できないのが食物繊維」としているため,きちんと測るためには人間の消化吸収を完全に模した計測法を作る必要がある(そして,それはほぼ不可能である)ためです.
ただ,最近はいくつかの食物繊維の定量法(ただし,どんな食物繊維を測るのか,によって向き不向きがあるので,一つの定量法で正確に求まるわけではない)が一般化し,ある程度食物繊維の量が見積れるようになってきたので,日本食品標準成分表などでも2020年度版からは炭水化物量(食物繊維等もひっくるめたもの)に加え,糖アルコール,水溶性食物繊維,不溶性食物繊維などの量も記載されています.
>日本食品標準成分表などでも2020年度版売ってる食品成分表は五訂ばかりの様な気がしてたが八訂食品標準成分表 [mext.go.jp]が出てたのか。
化学同人の食品標準成分表 [kagakudojin.co.jp]だとものによっては利用可能炭水化物を単糖当量として算出できるような書きぶりだと思って調べてたら文科省の2015年改訂のところで澱粉や糖類を直接定量してる [mext.go.jp]と書いてあった。炭水化物がマイナスになる [mac.or.jp]とかも読んでて面白くはある。
今回のお茶についても成分表示を見直すと0.8g中たんぱく質が0.03gが入ってることになっているがこれも実際の蛋白質というよりカフェイン(C8H10N4O2)由来の窒素に係数がかかって出てきてるとかなんだろうか。
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである
食物繊維 (スコア:0)
>近頃気になっていたのだが食物繊維はいつの間に炭水化物になったんだ?
昔からです.
そもそもで言うならば,炭水化物として記載される量の定義はもともと差引き方で,「食品の重量から,水分と脂質とタンパク質と灰分を引いたものを炭水化物とみなす」として計算されるものになりますので,食物繊維だろうが他の炭水化物だろうがひっくるめての記載がなされていました.
というのも食物繊維とそれ以外の炭水化物を分けるのは難しいためです.何せ「人間が消化吸収できないのが食物繊維」としているため,きちんと測るためには人間の消化吸収を完全に模した計測法を作る必要がある(そして,それはほぼ不可能である)ためです.
ただ,最近はいくつかの食物繊維の定量法(ただし,どんな食物繊維を測るのか,によって向き不向きがあるので,一つの定量法で正確に求まるわけではない)が一般化し,ある程度食物繊維の量が見積れるようになってきたので,日本食品標準成分表などでも2020年度版からは炭水化物量(食物繊維等もひっくるめたもの)に加え,糖アルコール,水溶性食物繊維,不溶性食物繊維などの量も記載されています.
Re:食物繊維 (スコア:1)
>日本食品標準成分表などでも2020年度版
売ってる食品成分表は五訂ばかりの様な気がしてたが八訂食品標準成分表 [mext.go.jp]が出てたのか。
化学同人の食品標準成分表 [kagakudojin.co.jp]だとものによっては利用可能炭水化物を単糖当量として算出できるような書きぶりだと思って調べてたら文科省の2015年改訂のところで澱粉や糖類を直接定量してる [mext.go.jp]と書いてあった。
炭水化物がマイナスになる [mac.or.jp]とかも読んでて面白くはある。
今回のお茶についても成分表示を見直すと0.8g中たんぱく質が0.03gが入ってることになっているがこれも実際の蛋白質というよりカフェイン(C8H10N4O2)由来の窒素に係数がかかって出てきてるとかなんだろうか。