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遺伝子操作により二酸化炭素を食べる大腸菌が誕生。二酸化炭素の増加を抑える役割に期待

タレコミ by Anonymous Coward
あるAnonymous Coward 曰く、
有機物を消費して二酸化炭素を排出する大腸菌を、「二酸化炭素を吸収して成長する」ように遺伝子操作によって再設計することに成功したそうだ。開発したのはイスラエルの研究チーム。二酸化炭素を食べる独立栄養生物となった大腸菌はバイオ燃料として、あるいは大気中の二酸化炭素の増加を抑えるアイデアとして期待できるとしている。

研究チームは幾度の失敗を経て、地球大気のおよそ250倍の濃度の二酸化炭素とごく少量のグルコースだけを与えて大腸菌を培養。環境適応によって二酸化炭素だけを炭素源とする大腸菌に突然変異することを期待した。その結果、培養を開始してからおよそ200日後に、ついに二酸化炭素のみから有機物を合成できる大腸菌株が登場したという。

実験室条件下で独立栄養生物に生まれ変わった大腸菌株は、二酸化炭素濃度10%の大気中であれば、およそ18時間ごとに倍増する。ただし、地球大気程度の二酸化炭素濃度(およそ0.04%)では、グルコースなしで生存することはできない。今後は、大腸菌が二酸化炭素を吸収するように進化していった過程を明らかにすること、バクテリアの成長速度をもっと早くし、より低い二酸化炭素濃度でも成長できるようにすることなどが課題だとしている(GIGAZINEScienceSlashdot)。
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