higon曰く、"オーストラリアのメルボルンにあるマクファーレン・バーネット医療・公共衛生研究所の研究グループが、5ヶ月間に渡り、彼らの研究施設内に配備された70本のティースプーンの挙動と行き先を追跡しました。この結果は、英メディカルジャーナル(BMJ)に掲載されています。
大方の予想通り、80%(56本)のスプーンは消息不明となりましたが、管理された私的エリアのスプーン(半減期77日)は、公的エリアのもの(半減期42日)より二倍近く持つことが判明。彼らは、「これは1年間に100本あたり360.62本が消失するペースだ。実務での許容範囲内である70本のティースプーンを常に保持するためには、研究所内で年間250本の補充が必要になるだろう。」と考察し、この研究結果によって「消えたティースプーンが、『スプーノイド』生命体の棲息する惑星へ密かに移住を行った」と説明できると仄めかしています。(これはダグラス・アダムスの銀河ヒッチハイク・ガイドに書かれているヴィート・ヴォージャギグの仮説と一致します。)また、研究グループは誌上で、彼らの施設で働く同僚や科学界が、こういったティースプーン研究に極めて後向きな姿勢にあることに遺憾の意も示しています。
ティースプーンをめぐる謎が解かれる日は遠く、道は険しいのかもしれません。今、この分野には、粘り強い意志とさらなる成果報告が必要とされているようです。"
ティースプーンの紛失は、フォークやナイフやホッチキスで砂糖を量らざるを得ない状況を生み出すことから、披雇用者の満足と時間の喪失をもたらす重要な事態だという。今後は、移動や紛失のパターンを調査したいとのこと。マイクロチップを埋め込んで人工衛星で追跡する方法が有効であろう、と述べられている。(もし、スプーンが地球上にあるのならば、だが)