雑誌「ゲームラボ」休刊 87
一般人がマジコンでカジュアルに違法コピーする時代になるとは思ってもみなかった 部門より
三才ブックスの雑誌「ゲームラボ」が、5月16日発売号で休刊するとのこと(ITmedia、J-CASTニュース、ニコニコニュース)。
その前身は「ラジオライフ」の別冊だった「バックアップ活用テクニック」で、その名のとおり「マジコン」が一般に広まるかなり以前から、家庭用ゲーム機向けゲームなどの改造やいわゆる「吸い出し」、バックアップなどを取り上げていたことでも知られる。
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三才ブックスの雑誌「ゲームラボ」が、5月16日発売号で休刊するとのこと(ITmedia、J-CASTニュース、ニコニコニュース)。
その前身は「ラジオライフ」の別冊だった「バックアップ活用テクニック」で、その名のとおり「マジコン」が一般に広まるかなり以前から、家庭用ゲーム機向けゲームなどの改造やいわゆる「吸い出し」、バックアップなどを取り上げていたことでも知られる。
インターネットの「株式情報を扱う掲示板」に投稿された、「ここは無添くらなどと標榜するが、何が無添なのか書かれていない。揚げ油は何なのか、シリコーンは入っているのか。果糖ブドウ糖は入っているのか。化学調味料なしと言っているだけ。イカサマくさい。本当のところを書けよ。市販の中国産ウナギのタレは必ず果糖ブドウ糖が入っている。自分に都合のよいことしか書かれていない」といったテキストを巡り、「無添くら寿司」を運営するくらコーポレーションが投稿者情報の開示を求めていた裁判で、東京地裁が請求を棄却した(産経新聞)。
くらコーポレーション側は「自社の社会的評価を低下させ、株価に影響を与えかねない」と主張し、プロバイダ「ソネット」を運営するソニーネットワークコミュニケーションズに対し投稿者の情報開示を求めていた。これに対しソネット側は「書き込みは意見・論評に過ぎない上、真実だ」と主張、開示を拒否していた。裁判所の判断はソネット側の主張を認めるもので、投稿についても違法性はないとしている。
問題の文面をGoogleで検索しても投稿されたオリジナルの文面は見つからないため、掲示板側でこの投稿は削除された可能性もある。産経新聞の記事に詳細はないが、プロバイダに対し情報開示を求めると言うことは掲示板側からIPアドレスや投稿時間などの情報は開示されているのではないかと思われる。
なお、「無添くら寿司」の「無添」は「無添加」という意味ではなく、また同社は合成着色料や人工保存料は使用していないものの、着色料や添加物自体は使っていたという指摘は以前からあった。
東京商工リサーチが発表した「上場企業の個人情報漏えい・紛失事故」調査によると、2012年から2016年の5年間で上場企業およびその子会社で発生した個人情報漏えい事件は、公表されているだけで424件、7545万人分だそうだ。7535万人という数字だけ見ると、日本の人口の半分を超えているという(東京商工リサーチ、ZDNet Japan)。
流出数が最も多かったのはベネッセの顧客情報流出事件で3504万件。続いてヤフー(2200万件)、三菱UFJフィナンシャルグループ(672万件)となっている。いっぽうで漏洩回数が多かった企業はNTTグループが最多で29回、続いて東京ガス(12回)、りそなホールディングス(10回)。原因として多かったのは紛失・誤廃棄で、続いて誤表示・誤送信、ウイルス感染や不正アクセスが続いている。
米オハイオ州の刑務所で、受刑者数人が刑務所内でこっそりPCを組み立て、それを使って不正アクセスを行うという事件が発生した(CNN、Huffington Post、Slashdot)。
受刑者らは電子機器を解体してリサイクルする刑務作業を行っており、ここで部品を入手してPCを組み立てた用だ。PCは天井裏に隠されており、刑務所内のネットワークに接続されていたという。さらに、元職員のパスワードが盗まれて使われていたことも判明している。
受刑者らはこのPCを使ってクレジットカードを申し込んだり、メッセージを送受信したり、ポルノを閲覧したりしていたという。さらに、刑務所内の複数カ所に出入りできる通行証を発行させることにも成功していたとしている。盗まれたとみられるアカウントが設定されている上限を超えてネットワークを使用したことから問題が判明したとのこと。
6Newsの報道によると共犯者は5人ほどいたとされる。彼らは他の刑務所に移されたという。
音声認識端末がTVの音声を拾って意図しない動作をするという話は以前話題になったが、米Burger Kingがこれを逆手にとって「OK Google, what is the Whopper Burger?」と語りかけるTVCMを放映したそうだ(ASCII.jp、The Verge)。
Googleの家庭用音声認識端末(Google Home)は音声の主を特定しないため、TVCMでも「OK Google」というキーワードに反応してしまい、その結果Google HomeはWikipediaから同社のWhopper(ワッパー)という商品の情報を検索して読み上げるという。また、Burger KingはこのCMを流す前に意図的にWikipediaのWhopperページに説明文を追加していた可能性も指摘されている。
The Vergeの続報によるとGoogleはその後問題のフレーズに対し反応しないよう修正を行ったようだ。さらに、WikipediaのWhopperページに対して「荒し」のような編集が加えられていることも確認されている。これは、Google Homeに誤った情報を喋らせようとするイタズラだと思われる。
オープンソース活動に関する著作で知られるEric Raymond氏が友人のSusan Sons氏とともに、ハッカーのタイプを8つの元型にまとめている(Armed and Dangerous、The Regisiter)。
武道に関する書籍「On the Warrior's Path」を読んだSons氏は、求道者、浪人、部族の戦士といった武道家の元型が若い武道家の動機付けになることを指摘。若いハッカーのためにハッカーの元型を考えることを提案したそうだ。
ハッカー8つの元型は以下のようなものだ。ネーミングは主にRaymond氏が、内容は主にSons氏が考えたものだという。
- Algorithmicist
- アルゴリズムと複雑で持続的なコーディングに非常に優れる。Architectと並んで複雑さに最も強い。ソーシャルスキルの低さから孤独であり、まとめ役には向かない。
- Tinker
- ソフトウェアと同様にハードウェアも楽しく設計できる。アナログ回路や高周波回路を含め、実用的な電子回路の知識があり、リバースエンジニアリングを得意とする。
- Architect
- 複雑なシステムのアーキテクチャーを描くことに魅了され、非常に優れた能力を発揮する。デザインパターンに鋭い感覚を持ち、先を見通すこともできる。
- Sharpshooter
- バグ出し名人。Architectの対極にあり、2人を組み合わせることでお互い非常に生産的になる。何かを管理する仕事には不向き。
- JOAT
- 何でも屋(jack-of-all-trades)。他のタイプよりも優れた点はないが、どのタイプの役割も果たすことができる。技術的に高度な判断を他の人に任せることを忘れなければ優れたリーダーになる。
- Prankster
- システムを正常に動作しなくしたり、面白い動作をさせたりする方法を考えるのが得意ないたずら者。情報セキュリティやテストエンジニアリングに向いている。
- Castellan
- 自分に責任のある仕事に集中し、知り尽くすことから力を得る超コントロールマニア。マニュアルを暗記し、言語弁護士として行動することやプロセスの自動化、職場限定の知識を何でも吸収することを愛する。
- Translator
- 人間と機械の橋渡しをするタイプで、どのように非ハッカーが技術に触れるのかをハッカーに理解させることができる。自分自身をハッカーと呼ばない傾向がある。
Raymond氏自身はArchitectにAlgorithmicistを添え、JOATを少し加えた感じだと述べている。スラドに集うハッカーの皆さんはどのタイプだろうか。
Intelが年内にもAMD製のGPUやDRAMをパッケージ内に封入したCPU「Kaby Lake-G」を発売する(PC Watch)。
メモリ容量は2GBもしくは4GBとなり、CPUとGPUは内部的にはPCI Expressで接続されるようだ。CPUとGPU、メモリをパッケージ内に収めることで、メモリ帯域を増やせる可能性もあるという。
朝日新聞の記事によると、リコーは個人用カメラ事業について機種を縮小する方針だという。リコーの個人用デジタルカメラは、現在、GRシリーズを始めとした従来のリコーブランドの9機種と、ペンタックスブランドで7機種を発売しているが、今後は、現在好調な360度全天球カメラ「THETA」を中心にするそうだ。
GRシリーズはプロのカメラマンにも評価され、ペンタックスブランドの一眼レフも評価が高いので、この辺りはフラッグシップ機ぐらいは是非とも残ってほしいものだ。リコーのデジタルカメラを愛用している方はいるだろうか。
リコーは4月12日に発表した中期経営計画で既存事業・サービス・プロダクトの見直しを行うことを明らかにしている。成長事業としてオフィス関連ビジネスと印刷関連事業を挙げており、特に印刷関連事業にはリソースや資金を集中投下するとされているが、カメラ事業に関しては触れられていない。また、日経新聞は「リコー、カメラ事業縮小 個人向け撤退含め検討」と報じているが、これに対しリコーはこの記事はリコーが発表したものではありませんと否定、高付加価値製品にリソースを集中しているとしている。
ユニセフによると、イスラム系過激派組織「ボコ・ハラム」が今年になってからすでに27人の子供を「自爆攻撃」に使っているという。その大半は少女だそうだ(ロイター、NHK、時事通信)。
イスラム過激派ボコ・ハラムは、ガイゾック(無敵超人ザンボット3の敵役、人間爆弾作戦で皆殺し富野喜幸監督の悪名を上げた)より残酷だなぁ。
ボコ・ハラムはナイジェリア北部を主要活動地域とするスンニ派過激組織でナイジェリアで主に活動しており、ナイジェリア政府の打倒や「西洋式教育」の否定などを掲げているとのこと(公安調査庁)。村を襲撃して子供を連れ去り、自爆テロを強制させるという。
昨年12月に主な資産をFitbitに売却したPebbleは全製品の生産を中止し、製品保証の打ち切りを発表したが、4月4日、Pebbleはクラウドサービスに今後アクセスできなくなってもPebbleスマートウォッチを使い続けられるようにするためにモバイルアプリの更新版をリリースした(Pebble Developer Blog、The Verge、9to5Mac、Neowin)。
FitbitはPebbleエコシステムのすべての要素を2017年中は使い続けられるようにすることを表明している。また、Pebbleデバイスはクラウドサービスに依存する部分も多いため、Pebbleではクラウドサービスが終了しても機能が大きく失われないようにするための更新版モバイルアプリ提供を約束していた。
更新版のモバイルアプリを使用すると、たとえばPebbleの認証サーバーに到達できない場合でもPebbleデバイスを使い続けられるようになる。Pebbleアカウントへのログインは省略可能となり、アプリのサイドロードや、ランゲージパックを含む最新ファームウェアのインストールも可能になる。アプリにはオフライン/オンライン切り替えなど、開発者向けの機能も追加されているとのこと。
更新版のiOSアプリはiTunes App Storeで入手可能となっている。Androidアプリはベータプログラム参加者に先行して提供されており、Google Playでも近く提供開始予定とのことだ。
抗生物質の一つであるドキシサイクリンに、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を抑制する効果があるという研究結果が発表された(Molecular Psychiatry掲載論文、Reuters、Science Daily)。
健常成人を対象としたドキシサイクリン200mg単回投与によるヒトパブロフ恐怖条件付け実験が行われ、恐怖反応はプラセボ投与群と比較してドキシサイクリン投与群で60%減少し、恐怖記憶が薬物によって顕著に抑制されたことが示唆されたという。感覚記憶および注意を含む他の認知手段は影響を受けなかったそうだ。
アルジャジーラの記者が4か月にわたる覆面調査をした結果、イタリア企業IPSとAREAの2社が輸出規制の存在するイランと南スーダンに対してスパイウェアを販売していたことが分かった。この2社は資本関係はあるものの実体のないダミー企業を経由することにより欧州の輸出規制を回避していたという。2社に対してスパイウェアを提供していたのは中国企業のSemptianだという(Al Jazeera、Slashdot)。
販売されたスパイウェアは携帯電話ユーザーをオンラインで追跡したり、電話やテキストメッセージを傍受できるというもの。Semptian側は2社への販売は認めたものの、販売先が誰かについては知らなかったとしている。なおアルジャジーラの記者は南スーダンとイラン政府関係者に偽装して行動していた模様。
アダルト製品を手がけるRealDollが、「喋るラブドール」を開発しているそうだ(Engadget Japanese、MailOnline)。
「このロボットは、生身の人間と交際することが難しい人に、交際がどのようなものかを体験してもらいたいというアイディアから生まれました」とのことで自宅警備員にも優しい。日本マーケットなら、ツンデレやヤンデレやら百を超える性格が要求されそうで大変。
このデバイスは「Harmony 2.0」という名称で、スコットランドなまりで喋り、「内気」「性的」など18種類の人格を選択できるという。また、会話の内容を記憶しておく機能もあるそうだ。
日産レンタカーのパスワードリマインダー機能にセキュリティ上の問題が発覚した(「黒翼猫のコンピュータ日記 2nd Edition」ブログ)。
同サイトではメールアドレス(ログインID)・カナ氏名・電話番号の3つの情報を入力するだけでWebブラウザ上に生パスワードが表示される仕様になっており、表示されたパスワードでログインすることで不正な予約操作ができるほか、漢字氏名・性別・生年月日・郵便番号・住所・運転免免許証番号などの個人情報を閲覧できる状態となっていた。
生パスワードを照会可能なだけでも大きな問題であるが、メールアドレスへの確認コードの送信なども要求されなかったことや、メールアドレス・カナ氏名・電話番号は第三者も容易に知り得る情報であることから、危険性が極めて高い問題であったといえる。
なお、パスワードの照会を行っても登録メールアドレスへの通知は行われないため、知らないまま第三者に個人情報が入手される被害が発生していた可能性も考えられる。
この問題は、今月10日に対策され、現在はWebからのパスワード照会機能は停止している。
「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」