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13260883 story
地球

豊洲土壌汚染問題の根底にある「ゼロリスク信仰」 206

ストーリー by hylom
どこに落ち着くのか 部門より
masakun曰く、

小池知事が豊洲市場の安全性に疑問を呈したことで市場の移転が延期されたままになっている築地移転問題について、産業技術総合研究所名誉フェローの中西準子氏が書いた『築地移転問題が改めて示した「ゼロリスク」の呪縛』という記事がWedge Infinityに掲載された(Wedge Infinity)。

この記事では、豊洲市場をめぐる報道で盛り土問題をめぐって地下水の水質が分析され、環境基準値を超えるかどうかがしばしば問題視されたため(過去のストーリー)、多くの人が豊洲では地下水を使うと勘違いしたのが混乱の原因となったと説明。さらに土壌中にヒ素やベンゼンが高濃度で見つかったと報道されたことで(maiaの日記)、わけもわからない多くの人が抱く健康リスク不安に拍車をかけることになった。

しかしながら土壌対策汚染法の概要によれば、汚染された土地を再利用する場合、摂取経路が遮断され、きちんと健康リスクの管理さえされていればよい。豊洲市場では地下水を一切使用しないので、法律上は飛散防止だけでよく、地下水の水質を測定する義務もない。また豊洲市場の地下から汚染物質を取り除くことは環境リスクを増すことにほかならない。筆者は豊洲問題の報道から「行政、市民、事業者、マスメディアのどの側にも、環境問題について健康リスクを評価し、そのリスクの大きさに応じて対策を決めるという態度がないと感じる」と書いている。

ただしこれは今に始まったことではなく、過去のBSE問題の全頭検査に始まり、福島県の帰還問題にもつながる話だという。中西氏は2013年9月に開かれた日本学術会議のシンポジウムで、「年間5ミリシーベルト以下の地区なら避難指示を解除すべし」という意見を出したそうだが、それは広島や長崎の研究で導き出されたものだという。多くの人に早く帰還してもらうためには、一定程度の放射線リスクを受容してもらう必要がある。しかしながら国を含めすべての関係者が混乱を引き起こすことを恐れるあまり、多くの人が自宅に帰還できない現実を作ってしまった。年間1ミリシーベルトという非科学的な数字を目指す国主導の除染活動をみた外国人研究者が半分呆れかえり「日本はお金があるから」と言って帰っていく実態を知れば、BSE問題で若齢牛も含む全頭検査をしなかった海外の考え方について、日本政府とは異なることも知り得よう。

13260480 story
ビジネス

「新卒社員の3割が3年で辞める」はなぜ30年間変わらないのか 85

ストーリー by hylom
新人に負荷をかけるサービス業 部門より

新卒3年目までの離職率はおおむね3割で、これは1987年以降ほぼ変わっていないという(ダイアモンド・オンライン)。

厚生労働省が公開している新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移によると、2013年卒の大学卒就職者の3年目までの離職率は31.9%となっている。年によって上下はあるが、1987年以降で最低だったのが1992年の23.7%で、最高だったのが2000年の36.5%。特に1995年以降はほぼ3割以上で推移している。また、産業別の推移も公開されているが、業界によって離職率に差があり、「小売業」や「不動産業、物品賃貸業」、「宿泊業、飲食サービス業」、「生活関連サービス業、娯楽業」、「教育、学習支援業」などが特に離職率が高い傾向が見られる。

ダイアモンド・オンラインの記事ではこれに対し、「採用選考の段階で学生に企業の内実をきちんと伝えきれなかったことが退職の大きな理由になっている」とその原因を考察している。ただ、産業別の離職率には有為な差があり、業界ごとに固有の問題があるのかもしれない。

13260424 story
メディア

磁気ストライプ式カードのトラブルが増加、手帳型スマホケースで使われている磁石が一因 75

ストーリー by hylom
意外な影響 部門より

スマートフォンの普及に合わせて、スマートフォン本体だけでなく各種カードを同時に収納できる手帳型のスマートフォンケースが登場している。こういった手帳型スマートフォンケースには磁石が使われている場合があり、それによってクレジットカードやキャッシュカードが使えなくなったというトラブルが増えているそうだ(NHK)。

大手カード会社2社によると、去年1年間の相談件数は前年よりも20%多かったという。また、りそな銀行ではカードが使えなくなったという相談件数が5年前と比べて40%ほど増加しているとのこと。トラブルの原因については、スマートフォン用ケースにカードを入れて使用していたとの回答が最も多かったそうだ。

13260281 story
テクノロジー

自動運転車のマンマシンインターフェイスとして有望な「ラッキービースト」 45

ストーリー by hylom
アイコンが必要だという話 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

アニメ「けものフレンズ」に登場する、小動物のような外見のロボット「ラッキービースト」は自動運転自動車のマンマシンインターフェイスとして非常に優れているのではないか、との考察が自動車雑誌「ベストカー」のWebサイトで取り上げられている。

ラッキービーストは作中ではさまざまなナビゲーションを行うほか、主人公の「かばんちゃん」とコミュニケーションをしながら「ジャパリバス」の運転などを行っていた。記事では自動運転システムがこうした音声コミュニケーション能力を持ち、目に見える(具現化された)姿を持つことで、無人運転バスやタクシーが抱えるさまざまな問題が解決できるとしている。

13260274 story
ビジネス

東芝、主要事業部門を分社化へ 22

ストーリー by hylom
それでいいのか 部門より

東芝が社会インフラおよびエネルギー、半導体メモリ以外の電子デバイス、情報システムという4部門をそれぞれ分社化する方針を発表した(産経新聞東芝の発表)。

建設業法では、元請業者として建設工事を受注し、かつ総額4,000万円以上の工事を下請けに出す場合は特定建設業の許可が必要となる。特定建設業の許可には財務的な条件も課されており、現在の東芝は条件を満たしていない状況となっているという。そのため各部門を分社化し、事業主体を変更することで特定建設業認可を更新するという。

13260241 story
SNS

PixivがAndroid向けMastodonクライアントを公開 19

ストーリー by hylom
話題のやつ 部門より
insiderman 曰く、

最近急激にユーザー数が増えた分散型SNS「Mastodon」のサーバー「Pawoo」の運営を行っているPixivが、Android向けMastodonクライアント「Pawoo」を公開した。Pawooという名前が付いているが、Pawoo以外のMastodonインスタンスでも利用が可能だという(ITmedia)。

先週は至る所でMastodonというキーワードを聞いたが、週が明けてやや落ち着いている感じにはなっている気がする。連休明けにはどうなっているか気になるところだ。

13260233 story
ハードウェアハック

Galaxy S8のバッテリーはペット禁止? 16

ストーリー by hylom
アイコンの話 部門より
headless曰く、

Samsung Galaxy S8のバッテリーは「ペット禁止」のようだ(The Verge動画iFixitの分解リポート)。

iFixitの分解リポートでバッテリー全体の写真を確認できるが、「炎(加熱禁止)」「温度計(高温禁止)」「ドライバー(分解禁止)」といったピクトグラムに並び、斜線の入った「犬」のピクトグラムが印刷されている。ペットがバッテリーをなめたり、飲み込んだりすると危険ということもあるが、これは乳幼児でも同様だ。実際、Galaxyシリーズの古いモデルではバッテリーに乳幼児禁止のピクトグラムが印刷されていた。そのため、The Vergeの記事では、犬がバッテリーを噛んで穴を開けると発火の危険があることを指摘している。

Galaxyシリーズのバッテリーに犬のピクトグラムが登場したのはGalaxy S8が初めてではなく、Galaxy S5でそれまでの乳幼児から犬に置き換えられたようだ。他社のバッテリーで犬のピクトグラムを採用しているものは少ないようだが、LGではLG G2以降で採用しており、Nexusのバッテリーにも印刷されているそうだ。

ちなみにiFixitの分解リポートによると、Galaxy S8のバッテリーは交換可能だが、リアパネルへの接着が強力なため必要以上に作業が難しいとのこと。また、両面ガラスは破損しやすいだけでなく、接着が強力で内部へのアクセスが困難であり、カーブした画面によりディスプレイを壊さずにガラスだけを交換することが困難だという。一方、モジュール化されたコンポーネントを個別に交換可能な点は高評価で、修理しやすさスコアは10点満点中4点となっている。

13258140 story
ハードウェア

120Hz駆動とされていたUPQの廉価4K液晶ディスプレイ、実際には60Hz駆動だった 124

ストーリー by hylom
どうしてこうなった 部門より

UPQが4月12日付けで、スペック上は120Hz駆動対応とされていた同社の50型4K液晶ディスプレイが、実際には60Hzでしか駆動しないとの旨の「お知らせ」を発表した(PC WatchUPQの発表)。

問題のディスプレイはQ-display 4K50および4K50X4K65Xの3製品と、DMM.makeブランドで販売されているDME-4K50Dおよび4K65D。UPQが販売した3製品については、お詫びとして2,000円のAmazonギフト券を送付するとし、DMM.makeブランドの製品については返金対応となる。

DMM.makeブランドの4K50Dについては、今年2月にAV Watchに掲載されたレビュー記事にて120Hzで駆動している形跡が見当たらないという指摘がされていた。このレビューでは一部の機能について説明書に記載がないことも指摘されており、メーカー側が仕様を正しく把握していなかった可能性もある。

13258102 story
Windows

今後Windows 10は半年ごとに機能アップデートが提供される 68

ストーリー by hylom
ちゃんと出るのだろうか 部門より

4月11日、先日Windows 10の最新フューチャーリリース(feature release、新機能を含むリリース) である「Creators Update」がリリースされた。Windows 10の最初のフューチャーリリース(Threshold 2)は2015年11月12日、2回目のフューチャーリリース(Anniversary Update)は2016年8月2日のリリースとそれぞれ不定期のリリースとなっているが、今後は毎年3月と9月にWindows 10およびOffice 365 ProPlusのフューチャーリリースを行う方針であるようだ(Windows BlogZDNet Japan)。

これは次回のフューチャーリリースから適用されるとのことで、次のWindows 10のフューチャーリリースは9月になる。また、Windows 10における各リリースのサポート期間は18か月になるとのこと。

13257177 story
テクノロジー

百度、自動運転車に向けたオープンプラットフォーム「Apollo」を発表 17

ストーリー by hylom
競争激化 部門より
あるAnonymous Coward曰く、

中国Baiduが自動運転車用のプラットフォームを開発するプロジェクト「Apollo」を進めていることを明らかにした(Baiduの発表THE VERGE、、MIT TechnologyReviewSlashdot)。

まずは7月に制限された環境下での自動運転を実現する技術を公開するという。続いて郊外の道路などを走行できる技術を年末に、最終的には高速道路や都市の公道を走行できる完全な自立運転技術を2020年には実現するとしている。

Baiduは2016年に米国カリフォルニア州で自動運転車のテストを行う許可を得ておりほか、中国で自動運転車の試験運用も行っているという。

公開されるプラットフォームにはハードウェアとソフトウェアの両方が含まれているが、一部機能についてはBaiduがコントロールするAPI経由で提供されるようだ。

13257176 story
医療

秘境でも病気の治療ができる「応急処置キット」 27

ストーリー by hylom
未来のやつ 部門より

テレビ電話機能が搭載された「応急措置キット」が考案された。医療の知識がない人でも緊急事態に対応できることを目指しているという(WIRED)。

このキットは「Gale」と名付けられており、検査キットや応急処置のための医薬品を常備するほか、上部に備えられたディスプレイを使い、指示に従って情報を入力することで、簡易な診断や問題への対処法を提示する機能を搭載する。また、バッテリーや4G通信機能によって遠隔地からテレビ電話を使って医師などの診断を受けることもできるという。今後カナダや米サウスダコタ州で試験的導入が行われるとのこと。

13257175 story
交通

滋賀県大津市の信号機でトラブル、「通常ではあり得ない速さ」で変化 78

ストーリー by hylom
心霊現象か 部門より

滋賀県大津市の県道で、信号機が赤信号のまま変わらなくなったり、「通常ではあり得ない速さ」で青から黄、赤に変化する、点滅するといった異常が発生したそうだ((毎日新聞京都新聞)。

この信号は浜大津駅近くの「島の関西交差点」に設置されているもので、隣接して設置されている踏切と連動しているという。この信号機が原因で昨年8月に乗用車同士が衝突、運転手が軽傷を負う事故も発生していた。

この信号機は設置から約21年が経過していたとのことで、事故後には制御機の基盤を交換し、今年3月に信号機を更新したそうだが、その後も信号が点滅する異常が頻発しているという。

13257397 story
IT

「PCとキーボードを使う人」はIT弱者? 226

ストーリー by hylom
実用的だけど喋るのは疲れる 部門より

PCを使えない若者」や「若者のキーボード離れ」はたびたび話題になっているが、逆に今後はPCやキーボードにこだわると「IT弱者」になるのではないか、という話が出ている

最近のスマートフォンには音声認識機能が搭載されており、比較的高い精度で音声で文字を入力できる。また、スマートフォンの多くの機能は音声でほとんどの操作が可能となっている。そのため、最近の若者は積極的に音声入力を活用しているそうだ。また、キーボードやPCになじみのないシニア層にとっても音声入力は有用なようで、かつての「マイコン世代」だけがキーボードとPCの世界に取り残されるのではないか、という。

13257174 story
テクノロジー

従来の半分以下の時間で衣服を乾かせる超音波衣乾燥機 49

ストーリー by hylom
服を着たままでも使えるのでしょうか 部門より
taraiok曰く、

米オークリッジ国立研究所の科学者たちが、超音波トランスデューサを使用した衣類乾燥機を開発している。端的に言うと、眼鏡などを洗う超音波洗浄機の技術を使って衣服の水分を蒸発させるものであるらしい(米Yahoo!EERE動画Slashdot)。

従来の乾燥機では乾燥するまでに平均で50分かかるのに対して新型では20分ですむそうだ。空気を高温にする必要も無く、その空気を衣服にまんべんなく当てるためにドラムを回転させる必要も無いことから、エネルギー効率は従来の製品よりも大幅に改善され、最大で5倍の省エネ化ができるとしている。また回転しないことから糸くずも出にくくなるようだ。

13257173 story
セキュリティ

OSSを利用する多くのソフトウェアで脆弱性対応の不備やライセンス問題が存在する 47

ストーリー by hylom
作ってそのまま、は大いにありそう 部門より

オープンソースソフトウェアの管理や監査、セキュリティ調査などを手がける米Black Duckによると、オープンソースソフトウェアを採用する企業の多くで、発見された脆弱性を放置したままにしているという問題があるという(Bluck Duckの発表ITmedia)。

Black Duckは企業が買収などよって取得したソフトウェアのソースコードの監査を請け負っている。その監査過程でオープンソースソフトウェアに関する問題を多数見つけたという。具体的には、2016年に監査を行った1071のアプリケーションのうち96%が何らかの形でオープンソースソフトウェアを使っており、そのうち60%に脆弱性が含まれていたという。特に、金融関連のアプリケーションでは1つのアプリケーション辺り52の脆弱性が存在しており、そのうち60%が高リスクの脆弱性だったという。また、電子商取引関連でも似たような傾向があり、監査したアプリケーションの83%に高リスクの脆弱性があったそうだ。

また、ライセンスに関する問題も多く発見されているという。同社の監査によると、1つのアプリケーションに対し平均147のオープンソースソフトウェアが使われていたそうだが、監査の結果ライセンス衝突が発生していたものは85%にも上ったという。特に多かったのはGPL関連の問題で、75%のアプリケーションがGPL系ライセンスのソフトウェアを利用していたが、そのうちライセンスで問題がなかったのは45%だけだったそうだ。

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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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