KRACK脆弱性の影響は大したことない? 66
影響 部門より
10月に公表されたKRACK(Key Reinstallation AttaCK)はWPA2の脆弱性で、偽アクセスポイントを使用してWi-FiクライアントにWPA/WPA2の暗号鍵を再インストールさせることで通信内容の復号が可能になる。wpa_supplicant 2.4以降を使用するバージョンのLinuxへの影響が特に大きいとされ、Androidでは6.0以降のすべてのバージョンにおける影響が大きいとして注意喚起されていた。
GoogleがAndroidのKRACK脆弱性を修正したのはセキュリティパッチレベル2017-11-06だが、11月に提供されるNexus/Pixelデバイス向けのセキュリティパッチはレベル2017-11-05までとなっている。その結果、OEMメーカーがKRACK対策パッチを続々と提供するのに対し、GoogleブランドのすべてのAndroidデバイスは12月まで対策されないことになる。これについてArs Technicaの記事では、KRACK脆弱性のAndroidに対する影響は大したことがないと指摘する。