Microsoftが「PowerToys」をWindows 10向けにリブートし、オープンソースで公開するそうだ(
GitHubリポジトリ、
Neowinの記事、
On MSFTの記事、
BetaNewsの記事)。
PowerToysは元々、Windows 95のシェルチームが開発した非サポートのパワーユーザー向けツール群だった。カーネルチームによる「KernelToys」も公開されていた。カスタマイズツール「Tweak UI」の設定オプションをはじめ、後にWindowsの標準機能となった機能も多い。また、Windows 98のCDにはTweak UIが収録されており、Windows XP対応のPowerToys for Windows XPも存在した。Windows 10の電卓アプリには単位変換機能が搭載されており、
オープンソース化された電卓アプリに
グラフ作成モードの追加が進められていることも3月に話題となったが、PowerToys for Windows XPのPower Calculatorには既に両機能とも搭載されていた。
PowerToysのオープンソースプロジェクトは過去のツールをオープンソース化するのではなく、新たなPowerToysを開発するというものだ。現在、作業が進められているのは、ウィンドウの「最大化/元に戻す」ボタンのホバー時に追加のボタンを表示し、クリックすると新しいデスクトップにウィンドウを最大化する「Maximize to new desktop (MTND) widget」と、Windowsキーを1秒以上押し続けると現在使用可能なキーボードショートカットが表示される「Windows key shortcut guide」の2本。このほか10本が検討中となっており、MicrosoftではGitHubリポジトリのIssuesで新しいアイディアの追加や、検討中の10本に対する投票を求めている。
新生PowerToysは今夏、最初のプレビュー版とソースコードが公開される予定とのことだ。