Googleは13日、Android Q Beta 1およびプレビュー版SDKを公開した(
Android Developers Blogの記事)。
Android Qでは折りたたみ型ディスプレイのサポートに必要なAPI変更や、アプリ内でシステム設定画面を表示可能な
Settings Panels APIの追加、プライバシーやセキュリティの強化、メディア関連の強化などが行われる。
プライバシーやセキュリティの強化点としては、アプリにバックグラウンドでの位置情報取得を許可するかどうかをユーザーが選択可能になり、バックグラウンドからのアクティビティ開始はブロックされる。また、異なるWi-Fiアクセスポイント接続時のMACアドレスランダム化がデフォルトで有効になるほか、新しいWi-Fi標準規格のWPA3およびEnhanced Openがサポートされるとのこと。
隠しAPIの使用制限も拡大されている。
メディア関連の強化点としては、JPEGイメージと深度メタデータを含む
Dynamic Depth Format(DDF)がサポートされるほか、AV1やOpusといったコーデックのサポート追加、HDR10+のサポート、C/C++コードでMIDIデバイスと通信する
Android Native MIDI API(AMidi)の追加、Vulkanサポートの拡大などが挙げられている。
現在、Android Q BetaでサポートされるデバイスはPixelスマートフォン3世代のみ。これらのデバイスで
Android Q Beta ProgramにエンロールすればOTAでAndroid Q Betaが配信される。
システムイメージのダウンロードも可能だ。サポートされるデバイスを所有していない場合は、Android StudioのSDK Managerでエミュレーター用のシステムイメージをダウンロードすればテストできる。