英国人洞窟探検家がイーロン・マスク氏を訴えていた名誉棄損裁判、 陪審はマスク氏による名誉棄損は認められないと評決 67
評決 部門より
アンスワース氏は昨年6月から7月にかけて、水没したタイの洞窟に閉じ込められた少年サッカーチームの救出活動で活躍した。マスク氏も救出活動に協力しようと潜水ポッドを用意したが、使い物にならないなどとアンスワース氏から批判され、アンスワース氏に向けたとみられるツイートで「pedo (小児性愛者) guy」と呼んでしまう。その後マスク氏はツイートを削除してアンスワース氏に謝罪したが、1か月以上経って再び根拠不明な主張を繰り返し、事実でないなら訴えるはずだなどと挑発したためアンスワース氏が提訴していた。
マスク氏はアンスワース氏に訴えられてから、「pedo」が文字通り小児性愛者を意味するのではなく、単なる侮辱だと主張していた。マスク氏側の弁護士はアンスワース氏が大英帝国勲章(MBE)を受け、タイ国王からも賞されたこと、テリーザ・メイ英首相(当時)と一緒に写真を撮っていること、学校から講演を依頼されていることなどを挙げ、誰もアンスワース氏を小児性愛者だと思っていない証拠だと主張。一方、アンスワース氏側の弁護士は心情に訴えることに多くの時間を割き、名誉が棄損されたという十分な証拠を示さなかったとのこと。
アンスワース氏は評決後、内容については残念だが陪審の判断を尊重すると述べたとのことだ。