パスワード変更後も継続してGoogleアカウントを侵害できるエクスプロイト、実装するマルウェアが増加 19
侵害 部門より
エクスプロイトの仕組みは、トークンを改ざんして永続的な Google の cookie を生成することでパスワードを変更しても引き続きアクセスが可能になるというもの。エクスプロイトの利用が判明しているマルウェアファミリーとしては Lumma や Rhadamanthys、Stealc、Meduza、RisePro、WhiteSnake が挙げられている。
CloudSEK の調査によれば、エクスプロイトは非公開の「MultiLogin」と呼ばれる Google の OAuth エンドポイントを利用しているという。MultiLogin は Google の複数のサービスにわたって Google アカウントを同期する内部メカニズムであり、Chromium のソースコードで用途が説明されている。
根本的な解決には Google による修正を待つしかないが、CloudSEK では暫定的な緩和策を紹介している。アカウントが侵害されている可能性がある場合、または用心のために緩和策を適用するには、すべてのブラウザープロファイルからサインアウトして現在のセッショントークンを無効化し、パスワードをリセットしてから再びサインインして新しいトークンを作成すればいい。特にトークンと GAIA ID が盗まれたと考えられる場合にはこの操作が重要とのことだ。