Ryo.F (3896) の日記
2005 年 01 月 11 日
午後 01:54
癩病は差別語?
Google Newsの有効期間はどのくらいだろうと思いつつ、関連ニュース一覧。要するに、南野知恵子法相が、ハンセン病を「癩病」と呼んだ事が差別に当たる、と言う話だ。
南野発言は別に、ハンセン病患者を隔離しろとか、そういう内容で全然ない。むしろ、法務省がハンセン病問題に積極的に取り組んでいる、と言っている。南野法相は元看護婦でもあり、ハンセン病に関する知識も十分あるはず。そこに差別意識がないことは明白なのだ。
世紀の悪法であった「らい予防法」も廃止され、法的には「癩病」という名称はなくなったが、「癩菌」は相変わらず「癩菌」だ。
上で示したWikiPediaの説明によると、
なお、歴史的な「癩病」には現代医学でハンセン病と特定される疾患の他に他の皮膚病などで一見ハンセン病類似の症状を呈した疾患が含まれていたと考えられるので、歴史的癩病と今日のハンセン病は等号で結ばれるとは限らない。したがって、癩病という名称に歴史的に穢れ、差別の要素が付きまとってきたこともあり、この疾患を癩病と呼ぶことは好ましくない差別的な用例とされ、避けられている。
とある。単なる言葉狩りに過ぎず、意味のないことだと感じるのは私だけだろうか?
ちなみに、南野法相の「南野」は「のうの」と読む。
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言葉についた前科 (スコア:1)
ただ、差別に使われて来たような言葉をほぼ等価な意味を持つ「ハンセン病etc」に言い換える事で、どのような意識を持つか旗幟鮮明にできちゃうわけです。
「ハンセン病」ってつかううことで、「我々(私)は「らい」と呼びつつ差別をしてきた団体(ひと)とは違います」と、言わずとも説明できてしまう(差別意識をもちつつ「ハンセン病」と使う事はほとんどないと想像できる)。
「らい」と言う場合は、いちいち「私は歴史的に利用されていてかつて差別表現でもあった「らい」を使いますが差別表現として使っていた人たちとはまったく違いますし差別表現として使っているわけでもありませんまたは差別表現として使われてたのなど知りませんからまったく無実」と説明する必要がないのですな。
むしろこちらの点から言い換えがすすんでいることは、ハンセン病関係者は体験的にも知ってるはずで、これを無知であるはずも無い人が逆に「らい」って使っちゃうと、「わたしはあえて差別的に使われて来た「らい」を使っちゃうぞ」になってしまうので、えらく非難されるのだろうし、かつて差別された人たちが不快感を表明するのではないでしょうか。
そこらの人が「らい」って使ったくらいでは、「私は「らい」がえらく差別されて来た歴史は知らんしそこから一線を画すつもりで「ハンセン病」と言い換えが起こったこともまったく知りません」「らいって遺伝するんだろ?ブツブツ(無知)」くらいに好意的に解釈されたんでしょうがね。
ただ個人的には、言葉狩りってかマスコミの態度は、子供が「いーけないんだ、いけないんだ、」とはやし立ててるだけのような低レベル、説明不足のが多くて、アホ過ぎ。
Re:言葉についた前科 (スコア:1)
> 呼びつつ差別をしてきた団体(ひと)とは違います」と、言わず
> とも説明できてしまう(差別意識をもちつつ「ハンセン病」と使
> う事はほとんどないと想像できる)。
その推測がそもそも間違ってるよね。実際、アイレディース宮殿黒川温泉ホテル事件では、最初は「癩病」と言っていたかもしれないけど、一旦謝罪後にさらに問題発言が起こったときには「ハンセン病」を使っていたんだから。「ハンセン病」を使っていても偏見を持っている人は持っているんだし、そうでない人はそうでない。そう考えるのが論理的と言うものだよね。そもそも問題は呼び方ではないのだから。
前提が間違っているので、この後の説明も正しからず、とせざるを得ないよね。
こんな非論理的な主張が通ってしまう状況を見るに、「弱者権力」という言葉を思い出さざるを得ません。
ついでに言うと、海老沢NHK会長を揶揄して使われる表現である「エビ・ジョンイル」なんか、差別に違いないわけなんだけど、こっちは差別される側が強者だから問題にされない。NHK対民放という視点でも、強者NHKの立場なので問題にされない。強者であろうと弱者であろうと差別には違いないはずなのに。
これは差別・平等主義の欺瞞です。さらに言えば、これは人権思想。民主主義の欺瞞でもあるわけです。