kazunosuke (4148) の日記

2003 年 09 月 07 日
午後 02:25

『座頭市』

 朝一で『座頭市』を観に行きました。

 …パーフェクトです。

あぁ、エンターテイメントって、こういう映画のことを言うんだなと思いました。
今年観た映画…いや、ここ4,5年の間に観た映画の中で1番です。
キタノ映画を観るといつも感じることですが、「次回作ではこの作品は超えられないだろう」という
僕の安易な想像を、いつもあっさりと裏切り、そして有り余るものを提供することができるこの才能。
すごすぎます。

 今回の作品は具体的に何がすごいかって、まずはその殺陣。
キタノ映画は監督が演技指導をしないことでも有名ですが、この殺陣は
監督自ら指導したこともあり、とても美しかったです。
躍動感が尋常じゃないんですよね。
もちろん、たけしや浅野忠信の運動神経というのもあるんでしょうけど。
確かに人間がバッタバッタと切られていくさまは、目を覆いたくなるほどです。
でも、ただ「残酷だ」と言うだけなら見終わった後の、この爽快感はどう説明すればいいのか?
R-15の映画で残酷と言えばそうなのかもしれませんが、僕はその中に絵的な
「美しさ」を感じざろう得ませんでした。
人の注射も見れないくらいなのに不思議ですね。
#やっぱりそのあたりが監督としての才能なんだろうな。。

 その他にもお勧めのシーンは数限りないです。
最初のタイトル登場から度肝を抜かれ、ガダルカナルタカのお約束笑いもあり、
時代劇ならではの敵討ちあり、鈴木慶一の音楽も効果的でした。
16歳の女形役の少年に驚き、浅野忠信の役者っぷりに感動。
映画最後の全員揃ってのダンスには正直涙が出そうになりました。
それでもやっぱり最高のシーンはたけしと浅野忠信の決闘のシーンかな。
個人的に伝説の『椿三十郎』ラストの決闘シーンを超えたと思います。
たけしも浅野もかっこよすぎて思わず涙が…(ぉ。

 日本映画もまだまだ大丈夫。むしろキタノ映画は世界を突っ走っています。
『踊る大捜査線』を観に行った人の半分でも、この『座頭市』のために映画館へ
足を運んでもらえればなと思います。
ベネチア監督賞作品は伊達じゃないぞ、と。

 採点・☆☆☆☆☆
(☆20点、★10点、100点満点)

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