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kubota (64) の日記

2001 年 08 月 05 日
午前 10:20

靖国に反対する理由

靖国への首相の参拝に対する批判は、(1) A 級戦犯が合祀されていること (2) 政教分離に反すること、の2点に尽きる、というふうな説明が、朝日新聞 (紙バージョン) にあった。まあ、そうなんだろうけど、ぼくとしては、「国のために尽くして死んだ人を顕彰する」という価値観そのものが、いやだ。そういう価値観を持つ人に国のトップに立ってほしくない。そういう人は、国民に対して、国のために (死ぬとまでは言わなくても) 「国のため」という名目でいろんなことを犠牲にすることを要求するだろうし。

朝日の言う「政教分離」の「教」がぼくの言う「国家教」(国民は、それぞれ自分の属する国家を崇拝し、尽くすべきである。たとえ国家同士が対立したとしても、自分や家族や知人や人間一般の利益にならなくても) も含むものなら、っしゃるとおりです、ということになるけど、たぶん朝日の言う「教」は神道のことしか指さないだろうし。

だから、無宗教な国立墓地を作ろうという構想もいや。国家の要人たちが互いに相手国を訪れたとき、互いに「国家教」の布教活動をするための場所を提供するだけだもん。そうだなあ、「世の中のおよそ国というものの犠牲になってさまざまな形で死んだ人々を慰霊する」のなら、いいかも。戦闘行為で互いに殺し合った人々以外にも、空襲で死んだ人とか、戦争に反対したために捕えられて獄死した人とか、もちろんあたりまえのことだけど国籍や民族は関係なしで。「墓地」「慰霊碑」というよりは、将来に向けて そういうかわいそうな犠牲者を出さないことを誓い、祈るための「記念碑」だな。(戦争で殺し合った人々は、被害者という側面だけでなく加害者という側面もあるから、「かわいそうだ」だけでは済まない、というのはいちど書きましたが)。

首相曰く、「不戦を誓う」だって?じゃあ、戦争に反対したために殺された人々の墓に参拝しろ。きっと当時の共産党員がだいぶこれに該当するだろうから、共産党は「不戦を誓うために参拝するのなら靖国ではなくこちらへどうぞ」ということを主張してもいいはずなんだけど。靖国とリンクさせずに、たんに、共産党はこんな伝統がある党なんですよ、という PR なら、聞いたことがあるけど。ほかにも、日本軍の犠牲になった近隣のアジアの人々のために祈るとか、不戦を誓うための方法ならいくらでもある。靖国ほど「不戦を誓う」のに不適当な場所はない。

「国のために尽くして死んだ人を顕彰する」のなら、そして、その「国のため」がその人本人の主観をメインとするのなら、テロリストでも顕彰しておけ。テロリストも、自分の属する国や社会や集団のために、自分の命をなげうって尽くす人々である。だからといってテロが許すべからざる犯罪であるという事実は動かない。

「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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