パスワードを忘れた? アカウント作成

kubota (64) の日記

2003 年 05 月 24 日
午後 02:11

日本発

日本発のオープンソースプロジェクトが少ない、ということよりも、日本発のオープンソースプロジェクトの多い少ないを問題にしなければならない、という現状を問題にしたい。

政府には、国家利益を擁護し、外国の産業そっちのけで日本の産業を振興させる責務があるから、政府や政府関係者が日本発ということをしきりに口にするのは分かる。それはオープンソースに携わる人々の立場とは違うけど、協力できるところは協力したらいいし、一方で対立することもあるだろう。(日本の国家利益の立場からオープンソースに携わってる人もいるかもしれないが、多くの人はそういうことを考えていないと思う)。

ただ、「日本人が主導権を握って開発したソフトウェアでないと、日本人にとって使いやすいものとならない」という傾向があり、これはオープンソースに携わる人にとっても問題だ。

しかし、だからとって「じゃあ日本人が主導権を握るプロジェクトを増やそう」という考え方に基づいてプロジェクトを運営すると、そのプロジェクトの成果は外国人にとって使いやすいものにならない可能性が高い。けっきょく、似たようなものを国や民族や言語の数だけ作らないといけなくなり、効率が悪いし相互運用の観点からも望ましくない。また、政府が立脚すべき国家利益の観点からも、プロジェクトが日本だけにとどまってしまい、世界に羽ばたく可能性が低いというのは、望ましくないことだろう。

つまり、「日本人(××人)が主導権を握って開発したソフトウェアでないと、日本人(××人)にとって使いやすいものにならない」という現状をなんとかしようという問題意識こそが重要だと思う。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。

私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

処理中...