riot (719) の日記

2001 年 11 月 22 日
午前 10:42

ベンチャー?

とある社長がLinuxのファイルサーバを売ると言い出す。
この社長さんは、ウチの社長様が副社長を兼任している会社の社長様。
曰く、Window$2000はライセンス料が高くて、顧客は金を出してくれない。
特にMacintoshとの共有が問題(金かかるから)だからLinuxなんですと。
当然のように無謀だから止めてくれと言った。
あなたを含めて皆、Window$でならネットワーク組めるかも知れません。
しかし、ネットワークの技術的なことを少しは説明できるのですか?
インストールすればすぐに運用できると思っているのですか?
商品にするには、検証テストを繰り返さなくては絶対問題に対応出来ませんよ、と。

しかし、営業力を誇る(自称)彼は仕事を取ってきてしまう。
僕が反対していたからか、身近に居たLinuxを使っていた人に作業を頼む。
1度目はものの見事に失敗。結果Window$2000での運用に変更。
そして2度目、Linuxサーバの設定をしていた人は別の業務で手一杯。
納入した先から動作不能の報告。
とうとう僕に調査依頼がやってくる。

はっきり言って、僕は自社のLinuxサーバの問題も解決出来てないくらいタコなんですけど!
経験不足もいいところで、ろくな調査は出来ないと思いながら出向く。
しかし、
・管理者のパスワードが変えられてる
・ユーザのディレクトリがことごとく消されている
等の謎の状態。特定のPCからはPingも返ってこない。
結果、その場での修正は不可能と判断。サーバを持ち帰る。

「いつまでかかりそう?」と聞く社長。
分からないとしか答え様が無い状況なんですけど・・・。
「頼むよ~、何とか」と泣きつく社長。
来週は本業で手一杯で、今週は今日で終わり。
ってことは、休日に手伝えってことですか?
今回のことで、本業に丸1日以上支障が出てるんですけど。
ていうか、僕はあなたの会社の社員じゃないんですけど?

「ウチや副社長の会社は、ある意味ベンチャーだからさ~」
「みんなで頑張って、幸せになろうな~」
「やっぱり現場、実践あって覚えられるもんだろ~」
誠意も説得力も全然感じられません。
こんな人が、これからの社会はITがどうのと言ってることが恐ろしいです。
「頼むよ。これが上手くいかなかったら、おれただの詐欺師だからさ」
これじゃみんな不幸です。
顧客も会社も社長も社員もみんな。

「ベンチャー」を辞典で引くと「冒険」ってあります。
冒険は冒険でも、無謀な冒険する人や、冒険を強要するのは良くないと思います。
付き合いは悪くない方の(はずの)僕も、そろそろ付き合い切れなくなってきました。

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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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