Francisの日記: 力に酔う 3
高価でよい車に同乗する機会があった。
良いエンジン、良いサス、良い内装、良い音、良い加速、良い減速、悪い燃費。
自慢するでも無く楽しそうに乗りこなすオーナーを見て、根拠は無いが考えた。
車は、運転手を酔わせる。
車酔いという意味ではなくて、車には自己を肯定させる力があるのではないだろうか。しかも強烈に。
私の乗っている普通のバイクには無い力だ。
私がバイクに乗ると、謙虚になる。
バイクというのは、ライダーが調子に乗っていれば木の枝一本飛んできても、濡れたマンホールの上にタイヤ半分乗り上げても簡単に死ぬことのできる機械だ。
自らを律することなくして、私にはライダーはできない。
それはある意味、自らは非力で無力であると思い知らされるということ。人生はギリギリの綱渡りであると。
バイクには自己を否定させる力がある。
お金を持つとすぐに車を買う時代があった。新入社員が真っ先に買うのは車だった。
車を自在に操る経験は、自分を肯定させる。