AtsushiYamagataの日記: 『新訳 フランケンシュタイン』
田内志門訳、角川文庫、読了。フランケンシュタインの言い訳が、ねちねちと続いて退屈。しかしながら、四百頁弱の長編を最後まで読ませる力がある。その理由は不明。大勢が死ぬ。原因は、殺人と病気。
怪物が醜いという表現が繰り返されるが、具体的な描写はなく、暗喩もないので、無理矢理想像するしかない。怪物の学習能力が高い。創造過程の描写も具体性がないので、その理由は分からない。
フランケンシュタインの弟が一人生き残っているはずだが、父親の死の前後で、物語から消えてしまった。
ゴシック小説と言われているようだが、怪物の登場場面が少ないので、普通の小説とかわらない。