原題は「Hostiles」。ヨーロッパからやってきておいてそれは無いんじゃないかな?
これはもう、君たちがこちらに来なければ起こり得なかった問題なのでは?としか。
まぁそうでなくてもいずれは誰かが、という事になるのだと思うのだが、いずれにせよ、君たちではない。
西部劇。
しかしこれ痛快さが皆無なのが「ゴールデン・リバー」とは正反対。
終盤「過去は水に流して未来志向で」とか、最近どこかで聞いたことがある言葉が出てきたり、
Takahiro_Chouさんの日記にて書かれている事がそのまま当てはまる。
「死の確実性を羨望する」
確かに、確実性という点に於いて間違いは無いように思える。
恐らく死んだほうが楽という状況で、死ぬ気力さえも沸かないから、ほぼ惰性で、生きるでもなく生きている時に、ほんの少し力が戻った瞬間に、そんな事を考えるのかも知れない。
人が死にたいと思う時、狭義に「死にたい」のではなく「生きていたくない」つまり「生きる」の反対として死を選択するのだと思う。
狭義の「死にたい」とは、実体験可能な死である。それは少し言葉を変えて「死んでみたい」という事で、酒もうまいしねーちゃんも綺麗だと歌われる天国とはどんな所か一度行ってみたいものだ。と考える類である。
軍人という職業を長い間やっていると、精神が持たないのである。
まぁ軍人に限らないけどね。
わたくし個人的には、こんな時期にこんな映画を観るのは、何かのめぐり合わせであろう。多分。
.