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hixの日記: 怪しい料理人を大いに語る

日記 by hix
南極料理人

「じゃあ、お母さんに何かご飯作ってあげると良いよ。美味しい物を食べると元気が出るでしょ?」
船舶でも南極のドームふじ基地でも、日々の食事は士気に大いに係わるので疎かに出来ない。

「南極料理人」というタイトルであるが、極地での調理と言う難易度がやたらと高い環境下で料理人が苦労する様をスクリーンのこちらから観るという構図ではなく、むしろ主役である西村さんの視線から他の観測員のおかしな様子を観察するという感じがやや勝る。

村上信夫氏に料理を訊きに行ったりして、このような任務を難なく(時には強引に)遂行できる料理人になるのは、この映画よりももっと前のハナシであった。

原作その他、西村さんの著書は面白いが、映画で演じた堺雅人のような爽やかな感じでは決して無いと思う。
著書の内容からすると遥かにふてぶてしい。
他の隊員からはこれと似たような視線を浴びているのではないだろうか?
尤も、他の隊員の皆さんも(特にドクター)実際より男前の俳優が演じていると思うけれど。

まぁしかし、ふてぶてしいぐらいに精神がぶっとく無ければ、一年あまりの閉鎖空間での生活は耐えられないだろうし、他の隊員が落ち込んでグチしか出てこない時なんか、きっとわたくしなら言葉に詰まってしまう状況であっても、そこに無理が無い自然な言葉を掛けたりして、堺雅人が演じているからそれが爽やかに感じるのではなく、西村さんの根底の優しさがあるから実際も同様だったんだろうなと思う。
予告編にも入っている冒頭の台詞は、西村さんの本心だと思う。この気持ちで料理を作ったからこそ一年にも渡る生活をみんなで乗り切れたんだと思うし、本人とは(多分)相当にかけ離れた堺雅人の爽やかさを他の隊員は許せるのではないだろうか?

中華料理のシーンでターンテーブルが出てくるが、映画だから演出で解りやすいようにではなく、実際に隊員が基地に有るものを流用してターンテーブルを自作したんだそうな。
その他、南極で調理する場合の特殊条件などなどは、西村さんの著書に詳しい。


映画を観たら糸井重里×堺雅人の対談もオススメ。
相当にボリュームが有るけれど。
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