少し前の購入書籍。

NPO法人POSSE「POSSE Vol.12」
日経文庫「日本の雇用と労働法」濱口 桂一郎 著

「POSSE Vol.12」は出たので購入。いい加減毎号買うのだから定期購読を申し込めばいいのだが、面倒くさがって毎回amazonで購入している。手軽に読める労働関係の雑誌として毎号良い感じだ。

「日本の雇用と労働法」は濱口氏の著作で購入するのは二冊目となる。八代氏の「新自由主義の復権」との比較の意味も兼ねて購入した。既に半分程度まで読み進めたので少しだけ感想を。

自分の立場は大学時代に人事労務管理・労働経済に興味を持った学士で、労務管理ではなく法的な裏付け、特に判例による実際が指摘されていて興味深い。だが、法学部やロースクールの人がいきなり読んでも理解は難しいのではないかと感じた。
そう感じた大きな点は、労務管理の基礎をしらない人に「職能等級」などの用語が説明無しにでてくるのは辛いのではないだろうか。最低限の労務管理の用語を押さえておけば問題ないので、そこだけは注意した方がよい気がする。

本書でも述べられていることだが、濱口氏に興味を持った切っ掛けは労働時間を残業代の問題ではなく健康・安全衛生の問題だと指摘したことだ。この辺りの議論はもっと広まって良いきがするのだが。